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【液タブ徹底比較】主要3大メーカーの性能・機能を比べてどれがいいか結論を出す!

液タブの比較

液タブの種類はたくさんあるけど、実際どれがいいのか?

らおん
徹底的に比較しました!

液タブを比較するため、主要なメーカーを国内と海外あわせて3つに厳選。

その有名な主要3大メーカーはこちら。

世界的に見ると液タブでは、Wacomが圧倒的なシェアを誇っています。

しかし安さで手が出しやすい中華液タブと呼ばれる、「Huion」「XPPen」も人気。

現存するすべての製品を試したわけではないですが、各メーカーの液タブは一通り使っています。

液タブの個別レビューなどもあるので、関心ある方はそちらもご覧ください。

それでは徹底的に比較し、おすすめの液タブを紹介していきます。

この記事の著者
らおん

漫画家

らおん

raon wawaji

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SNS(X:@raon_wawaji)やWEBで活動する漫画家。
当サイトでは、長年にわたり身につけた漫画の知識や経験、スキルを基に発信しています。またペンタブや参考書など、漫画・イラストを描く人のために詳細なレビューもしています。プロフィール詳細

液タブを選ぶ基準

まずは比較する液タブの中でも、比較対象を選び方を基準に絞ります。

液タブは令和現在、性能が高い製品がバンバンでています。

なのでどれを選べばいいか迷うところ。一番分かりやすい選び方はサイズです。

サイズによって用途が変わるので、あなたに合った創作範囲で選べば間違いありません。

液タブの選び方
用途 液タブサイズ
初心者・持ち運びする 13インチ
本格・ガッツリ創作 16インチ~
仕事・プロ向け 20インチ~

液タブは液晶画面が使われているので、サイズが大きくなるにつれ値段も上がっていきます。

らおん
だから初心者には13インチ~がおすすめ!

性能はサイズが大きい方が高くなる傾向がありますが、そこまで飛躍的に上がるわけではありません。

なので13インチ~の液タブでも十分クオリティの高い絵を描けます。

仕事やプロの方なら大きい画面の方が描きやすく、ファンクションキーなどが多い16インチ~の液タブがおすすめです。

らおん
ファンクションキーが多いと操作・効率性が良い!

というわけで液タブを選ぶ基準をおさらいすると、

  • 初心者=13インチ~
  • 本格・ガッツリ創作=16インチ~
  • 仕事・プロ向け=20インチ~

となります。

まずはどのサイズにするかお決まりになりましたか。

決まったらサイズ別にの液タブメーカーの製品を比較していきますので、参考にしてくださいね。

※ちなみにWacomでは20インチの液タブがないため、22インチにあわせて比較しています。

液タブを比較した結果おすすめの製品は?

サイズ別におすすめの液タブを紹介します。

  • 13インチ=Wacom One13
  • 16インチ=Wacom Cintiq16
  • 22インチ=Kamvas Pro22

世界的シェアを誇るWacomが安定しています。

とはいえ、価格や操作性など欲しい条件によっても、おすすめは入れ替わります。

個人的におすすめは上記の通り。

それでは詳しい比較を行っていきます。

あなたが液タブを選ぶときの参考にしてください。

13インチの液タブ性能比較とおすすめ製品

13インチの液タブの選び方は、

  • 価格で決める
  • 品質で決める
  • PC以外で使う

のどれかです。

安さを取るか、品質を取るか、スマホ対応を取るか。

一番おすすめなのは品質の良さとスマホ対応がある「Wacom Oneです。

それでは性能はどうか。比較していきましょう。

13インチの液タブ性能比較表と特長

比較する13インチの液タブはこちら。

横にスクロールできます
製品名 本体サイズ(横×縦) 厚さ 筆圧レベル 応答速度 最大読み取り高さ 色域カバー率 最大表示色 最大解像度 視野角 傾き検知 ファンクションキー 操作性 スマホ対応

Wacom One13
357×225mm 14.6mm 4096 26ms 8mm 72%(NTCS) 1677万色 1920×1080 170℃ ±60 0

Kamvas Pro13
388×219mm 11mm 8192 266PPS 10mm 120%sRGB
AdobeRGB92%
1670万色 1920×1080 178℃ ±60 4つ タッチバー 不可

Artist 13.3 Pro
390x 249mm 12.9mm 8192 14ms
(最大220RPS)
10mm 88%(NTCS)
AdobeRGB92%
sRGB123%
1670万色 1920×1080 178℃ ±60 8つ リングホイール 不可

分かりやすく比較すると下記になります。

項目 Wacom One13 Kamvas Pro13 Artist 13.3Pro
価格 少し高い 普通 普通
性能
機能 ×
品質
スマホ対応 不可 不可

Wacomの性能は数値上では他の液タブに劣っていますが、実際に使うとそれほど違いを感じません。

あくまで数値は最大パフォーマンス時なので、海外製はブレの範囲も大きくなります。

そういう点ではWacomは安定のパフォーマンスを発揮してくれるので、品質面で優れています。

【ガイド】読みたいところへ飛ぶ

13インチの液タブのおすすめ製品

性能の比較をしても、どれがあなたに合う液タブか分かりづらいですよね。

一番気になるのは描き心地。

筆圧を感知する機能(筆圧レベル)がWacomは他の2製品に比べ数値上おとっています。

しかし実際に描いたときの描き心地の違いは、体感できないくらいほぼないです。

では何を基準に選ぶか。以下ご覧ください。

おすすめの基準
  • スマホで使う=Wacom One13
  • 操作性=Artist Pro13.3
  • 低価格(条件アリ)=Kamvas 13Pro

スマホでも使うならWacom One13一択です。

PCで使うならショートカットなど操作性があるArtist Pro13.3がおすすめ。

Kamvas Pro13はAmazonの割引クーポンを使うと、3製品の中では最安値になります。

しかしこのクーポンは商品詳細画面で誰でも使うことができますが、いつ廃止になるかわかりません。

ではおすすめの液タブ製品の紹介です。

【ガイド】読みたいところへ飛ぶ

13インチのおすすめの液タブをみる

13インチの液タブ 液タブ13インチのおすすめ4選!サイズ感や選ぶメリット・デメリットも解説

Wacom One13

wacomone13

持ち運びしやすいサイズで品質も3製品の中では一番。

ショートカットが設定できるファンクションキーがないため、操作面で劣りはしますが別売りの左手デバイスを使えばカバーできます。

さらに液タブの中では珍しくスマホでも使える機種です。

なのでスマホで使う想定ならこれ1択。

ただし対応していない機種もあるので、注意してください。

【以下のAndroidに対応】

・Huawei, Mate 20 Pro

・Huawei, Mate 30 Pro

・Huawei Mate Xs

・Huawei, P20 Pro

・Huawei, P30

・Huawei P40

・Samsung, Galaxy Note 10

・Samsung, Galaxy Note 10+

・Samsung, Galaxy Note 8

・Samsung, Galaxy Note 9

・Samsung, Galaxy S10+

・Samsung Galaxy S20

・Samsung, Galaxy S8


他にも対応している機種が更新されていることもあります。

詳しくは公式サイトをご覧ください。

Wacom One13の詳細レビューをみる

WacomOne13レビュー WacomOne13を開封レビュー!Androidでも使える優れた液タブ

Artist 13.3 Pro

Aritist13.3Pro

Artist 13.3Proの特長は操作性の高さです。

ショートカットを設定できるファンクションキーが、3製品の中で一番多い8つ。

ショートカットを使うとキーボード操作が不要になるので、作業効率を高めてくれます。

描き味も問題なく、PCで使うならArtist 13.3Proがおすすめです。

Artist13.3 Proの詳細レビューをみる

xp-penのartist13proレビュー XPPenのArtist 13.3 Proを開封レビュー!コンパクトで描き味抜群の液タブ

Kamvas Pro13

huionのkamvas13Pro

PCで使うならArtist 13.3Proとの2択になります。

性能や描き心地はほぼ同じ。操作面ではArtist 13.3Pro。

しかしKamvas Pro13はAmazonの25%割引クーポンが誰でも使えます。

kamvaspro13割引き画面

つまり安さで選ぶならKamvas Pro13がおすすめです。

注意
Amazonの割引クーポンは予定なく終了することがあります。

16インチの液タブ性能比較

16インチの液タブの性能を比較していきます。

描き心地などの差は大きくありません。

16インチの液タブ性能比較表と特長

比較する16インチの液タブはこちら。

横にスクロールできます
製品名 本体サイズ(横×縦) 厚さ 筆圧レベル 応答速度 最大読み取り高さ 色域カバー率 最大表示色 最大解像度 視野角 傾き検知 ファンクションキー 操作性

Wacom Cintiq16
422×285mm 24.5mm 8192 25ms 5mm 96%(sRGB) 1677万色 1920×1080 176℃ ±60 0

Kamvas Pro16
437.8×251.2mm 11.5mm 8192 25ms 10mm 92%(AdobeRGB) 1670万色 1920×1080 178℃ ±60 6つ タッチバー

Artist 15.6 Pro
443×280mm 11mm 8192 最大200RPS 10mm 88%(NTCS)
sRGB120%
1670万色 1920×1080 178℃ ±60 8つ リングホイール

分かりやすく比較するとこうなります

項目 Wacom Cintiq16 Kamvas Pro16 Artist 15.6Pro
価格 高い 普通 普通
性能
機能 ×
品質
スマホ対応 不可 不可 不可

描き味の面ではそれほど変わらないものの、色の表現範囲はWacom Cintiq16に軍配があがります。

イラストを描く人には多彩な色が使えたほうがいいですよね。

ただしショートカットが設定できるファンクションキーがないため、キーボードでの操作、もしくは左手デバイスなどが必要になります。

ショートカットを使って作業したい人は、機能面で優れている、

上記のどちらかがおすすめです。値段もほぼ変わりません。

人気なのはKamvas Pro16です。

もう少し予算があるなら圧倒的に人気の「Wacom Cintiq16」がおすすめです。

16インチの液タブのおすすめ製品

16インチの液タブは、どのメーカーも数値上の性能はそれほど変わりません。

少しWacomが良いかな、という感じ。

品質面でも世界一のシェアを誇っているので、Wacom Cintiq16が一番おすすめです。

デメリットは他の2製品に比べて、少し値段が高いこと。

なるべく予算を抑えるなら、トータルで優秀なKamvas Pro16がおすすめです。

16インチのおすすめの液タブをみる

液タブ16インチでおすすめの製品 液タブ16インチのおすすめ5選!サイズ感や値段感もあわせて解説

Wacom Cintiq16

wacomcintiq16サイズ大

もはや絵描きのスタンダード化しているWacom Cintiq16。

ペンの感知や筆圧を読み取る性能、また描画スピードの対応など、どれをとっても高品質です。

唯一のデメリットはショートカットが設定できるファンクションキーがないこと。

ただこれはキーボードや左手デバイスを使えれば問題ありません。

実際にWacom Cintiq16を使ったレビュー記事もあるので、参考にご覧ください。

Wacom Cintiq16の詳細レビューをみる

WacomCIntiq16のレビュー WacomCintiq16を開封レビュー!視差も気にならない初心者でも使いやすい高性能な液タブ

Kamvas Pro16

kamvaspro16

Wacomの次に人気のある、HUIONから販売されているKamvas Pro16。

海外製ということもあり、Wacomより低価格で購入できます。

描き味もよく、線の強弱も自由自在。

ファンクションキーもついていて、作業効率もあげられる優れたモデルです。

Artist 15.6 Pro

Artist-15.6Pro

作業効率を求める人におすすめの液タブ「Aritst 15.6Pro」。

特長はファンクションキーの多さです。

合計8つ設置されていて、ショートカットのカスタマイズをしたい方に向いています。

ショートカットを多く使う人、ショートカットを使って作業効率を上げたい人におすすめのモデルです。

22インチの液タブ性能比較

22インチの液タブは横60cm前後、縦35cm前後とかなり大きいので、作業場所をきちんと確保する必要があります。

本体が大きいため腕を大きく動かして、ダイナミックな線を引くことも可能です。

またキャンパス用紙を拡大・縮小する率や頻度が下がり、作業時間も短縮されます。

仕事用やプロで使う人におすすめのサイズです。

22インチの液タブ性能比較表と特長

比較する22インチの液タブはこちら。

横にスクロールできます
製品名 本体サイズ(横×縦) 厚さ 筆圧レベル 応答速度 最大読み取り高さ 色域カバー率 最大表示色 最大解像度 視野角 傾き検知 ファンクションキー 操作性

Wacom Cintiq 22
570×359mm 40mm 8192 22ms 5mm 96%(sRGB) 1677万色 1920×1080 178℃ ±60 0

Kamvas Pro 22
589×344mm 21mm 8192 266PPS 10mm 120%(sRGB) 1670万色 1920×1080 178℃ ±60 20つ タッチバー

Aritst 22 Pro
517×321mm 30mm 8192 14ms(266RPS) 15mm 82%(Adobe) 1670万色 1920×1080 178℃ 0

簡単に比較します。

項目 Wacom Cintiq22 Kamvas Pro22 Artist 22Pro
価格 高い 普通 安い
性能
機能 × ×
品質
スマホ対応 不可 不可 不可

価格や性能・機能をトータルすると、Kamvas Pro22が安定しています。

少し値は張りますがブランド力のある、Wacom Cintiq22も人気のモデル。

安さ重視で選ぶならArtist 22Proです。

22インチの液タブのおすすめ製品

仕事やプロ用で活躍する22インチの液タブ。選び方は下記のとおりです。

フキダシのテキスト
  • ブランド力=Wacom Cintiq 22
  • トータル力=Kamvas Pro 22
  • 安さ重視=Aritst 22 Pro

品質も良くしっかりとしたものを使いたいならWacom Cintiq22。

趣味と仕事を兼ねているならKamvas Pro22がおすすめです。

Wacom Cintiq 22

WacomCintiq16

プロ・アマが多く使うWacomの液タブです。

色彩表現も多彩で、描き心地も抜群。きれいな線を描くことができます。

安定した品質なので個人的に一番おすすめです。

ワコム 液タブ Wacom Cintiq 22 ペーパーライク ケント紙 保護フィルム
エレコム

Kamvas Pro 22

kamvaspro22

値段、性能、機能のトータル力で優れているモデルです。

20個のショートカットが設定でき、ほぼキーボード操作をしないで作業に集中できます。

このサイズの液タブが初めてなら、入門編として十分の活躍をしてくれます。

Aritst 22 Pro

Artist22Pro

XPPenの22インチ液タブ「Artist 22 Pro」。

ショートカットが設定できないので、キーボード操作は必須になります。

ですがそれを上回るメリットがあり、それは低価格なこと。

大きい液タブを使いたいけど、予算に限りがある人におすすめのモデルです。

液タブ徹底比較まとめ

近年、海外メーカーの台頭により安い液タブが市場に出回っています。

種類も多くどれを手にしたらいいのか分からなくなっていますよね。

選び方はあなたの使い方にあったものをチョイスするのが一番です。

まずはサイズから絞ります。

サイズの選び方
  • 初心者・持ち運び=13インチ~
  • ガッツリ創作・趣味=16インチ~
  • 仕事・プロ=22インチ~

サイズを決定したらその中で、

液タブを選ぶ基準
  • 価格重視
  • 性能・品質
  • 機能・効率性

などどれが一番欲しいのかを明確にすると、おのずとあなたに合った液タブが決まります。

ぜひ参考にしてくださいね。