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液タブの種類はたくさんあるけど、実際どれがいいのか?
液タブを比較するため、主要なメーカーを国内と海外あわせて3つに厳選。
その有名な主要3大メーカーはこちら。
世界的に見ると液タブでは、Wacomが圧倒的なシェアを誇っています。
しかし安さで手が出しやすい中華液タブと呼ばれる、「Huion」「XPPen」も人気。
現存するすべての製品を試したわけではないですが、各メーカーの液タブは一通り使っています。
液タブの個別レビューなどもあるので、関心ある方はそちらもご覧ください。
それでは徹底的に比較し、おすすめの液タブを紹介していきます。
クリックできる目次
液タブを選ぶ基準
まずは比較する液タブの中でも、比較対象を選び方を基準に絞ります。
液タブは令和現在、性能が高い製品がバンバンでています。
なのでどれを選べばいいか迷うところ。一番分かりやすい選び方はサイズです。
サイズによって用途が変わるので、あなたに合った創作範囲で選べば間違いありません。
液タブの選び方 | |
---|---|
用途 | 液タブサイズ |
初心者・持ち運びする | 13インチ |
本格・ガッツリ創作 | 16インチ~ |
仕事・プロ向け | 20インチ~ |
液タブは液晶画面が使われているので、サイズが大きくなるにつれ値段も上がっていきます。
性能はサイズが大きい方が高くなる傾向がありますが、そこまで飛躍的に上がるわけではありません。
なので13インチ~の液タブでも十分クオリティの高い絵を描けます。
仕事やプロの方なら大きい画面の方が描きやすく、ファンクションキーなどが多い16インチ~の液タブがおすすめです。
というわけで液タブを選ぶ基準をおさらいすると、
- 初心者=13インチ~
- 本格・ガッツリ創作=16インチ~
- 仕事・プロ向け=20インチ~
となります。
まずはどのサイズにするかお決まりになりましたか。
決まったらサイズ別にの液タブメーカーの製品を比較していきますので、参考にしてくださいね。
※ちなみにWacomでは20インチの液タブがないため、22インチにあわせて比較しています。
液タブを比較した結果おすすめの製品は?
サイズ別におすすめの液タブを紹介します。
- 13インチ=Wacom One13
- 16インチ=Wacom Cintiq16
- 22インチ=Kamvas Pro22
世界的シェアを誇るWacomが安定しています。
とはいえ、価格や操作性など欲しい条件によっても、おすすめは入れ替わります。
個人的におすすめは上記の通り。
それでは詳しい比較を行っていきます。
あなたが液タブを選ぶときの参考にしてください。
13インチの液タブ性能比較とおすすめ製品
13インチの液タブの選び方は、
- 価格で決める
- 品質で決める
- PC以外で使う
のどれかです。
安さを取るか、品質を取るか、スマホ対応を取るか。
一番おすすめなのは品質の良さとスマホ対応がある「Wacom One」です。
それでは性能はどうか。比較していきましょう。
13インチの液タブ性能比較表と特長
比較する13インチの液タブはこちら。
製品名 | 本体サイズ(横×縦) | 厚さ | 筆圧レベル | 応答速度 | 最大読み取り高さ | 色域カバー率 | 最大表示色 | 最大解像度 | 視野角 | 傾き検知 | ファンクションキー | 操作性 | スマホ対応 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Wacom One13 |
357×225mm | 14.6mm | 4096 | 26ms | 8mm | 72%(NTCS) | 1677万色 | 1920×1080 | 170℃ | ±60 | 0 | 無 | 可 |
Kamvas Pro13 |
388×219mm | 11mm | 8192 | 266PPS | 10mm | 120%sRGB AdobeRGB92% |
1670万色 | 1920×1080 | 178℃ | ±60 | 4つ | タッチバー | 不可 |
Artist 13.3 Pro |
390x 249mm | 12.9mm | 8192 | 14ms (最大220RPS) |
10mm | 88%(NTCS) AdobeRGB92% sRGB123% |
1670万色 | 1920×1080 | 178℃ | ±60 | 8つ | リングホイール | 不可 |
分かりやすく比較すると下記になります。
項目 | Wacom One13 | Kamvas Pro13 | Artist 13.3Pro |
---|---|---|---|
価格 | 少し高い | 普通 | 普通 |
性能 | △ | 〇 | 〇 |
機能 | × | 〇 | ◎ |
品質 | ◎ | 〇 | 〇 |
スマホ対応 | 可 | 不可 | 不可 |
Wacomの性能は数値上では他の液タブに劣っていますが、実際に使うとそれほど違いを感じません。
あくまで数値は最大パフォーマンス時なので、海外製はブレの範囲も大きくなります。
そういう点ではWacomは安定のパフォーマンスを発揮してくれるので、品質面で優れています。
13インチの液タブのおすすめ製品
性能の比較をしても、どれがあなたに合う液タブか分かりづらいですよね。
一番気になるのは描き心地。
筆圧を感知する機能(筆圧レベル)がWacomは他の2製品に比べ数値上おとっています。
しかし実際に描いたときの描き心地の違いは、体感できないくらいほぼないです。
では何を基準に選ぶか。以下ご覧ください。
- スマホで使う=Wacom One13
- 操作性=Artist Pro13.3
- 低価格(条件アリ)=Kamvas 13Pro
スマホでも使うならWacom One13一択です。
PCで使うならショートカットなど操作性があるArtist Pro13.3がおすすめ。
Kamvas Pro13はAmazonの割引クーポンを使うと、3製品の中では最安値になります。
しかしこのクーポンは商品詳細画面で誰でも使うことができますが、いつ廃止になるかわかりません。
ではおすすめの液タブ製品の紹介です。
Wacom One13
持ち運びしやすいサイズで品質も3製品の中では一番。
ショートカットが設定できるファンクションキーがないため、操作面で劣りはしますが別売りの左手デバイスを使えばカバーできます。
さらに液タブの中では珍しくスマホでも使える機種です。
なのでスマホで使う想定ならこれ1択。
ただし対応していない機種もあるので、注意してください。
【以下のAndroidに対応】
・Huawei, Mate 20 Pro
・Huawei, Mate 30 Pro
・Huawei Mate Xs
・Huawei, P20 Pro
・Huawei, P30
・Huawei P40
・Samsung, Galaxy Note 10
・Samsung, Galaxy Note 10+
・Samsung, Galaxy Note 8
・Samsung, Galaxy Note 9
・Samsung, Galaxy S10+
・Samsung Galaxy S20
・Samsung, Galaxy S8
他にも対応している機種が更新されていることもあります。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
Artist 13.3 Pro
Artist 13.3Proの特長は操作性の高さです。
ショートカットを設定できるファンクションキーが、3製品の中で一番多い8つ。
ショートカットを使うとキーボード操作が不要になるので、作業効率を高めてくれます。
描き味も問題なく、PCで使うならArtist 13.3Proがおすすめです。
XPPenのArtist 13.3 Proを開封レビュー!コンパクトで描き味抜群の液タブKamvas Pro13
PCで使うならArtist 13.3Proとの2択になります。
性能や描き心地はほぼ同じ。操作面ではArtist 13.3Pro。
しかしKamvas Pro13はAmazonの25%割引クーポンが誰でも使えます。
つまり安さで選ぶならKamvas Pro13がおすすめです。
16インチの液タブ性能比較
16インチの液タブの性能を比較していきます。
描き心地などの差は大きくありません。
16インチの液タブ性能比較表と特長
比較する16インチの液タブはこちら。
製品名 | 本体サイズ(横×縦) | 厚さ | 筆圧レベル | 応答速度 | 最大読み取り高さ | 色域カバー率 | 最大表示色 | 最大解像度 | 視野角 | 傾き検知 | ファンクションキー | 操作性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Wacom Cintiq16 |
422×285mm | 24.5mm | 8192 | 25ms | 5mm | 96%(sRGB) | 1677万色 | 1920×1080 | 176℃ | ±60 | 0 | 無 |
Kamvas Pro16 |
437.8×251.2mm | 11.5mm | 8192 | 25ms | 10mm | 92%(AdobeRGB) | 1670万色 | 1920×1080 | 178℃ | ±60 | 6つ | タッチバー |
Artist 15.6 Pro |
443×280mm | 11mm | 8192 | 最大200RPS | 10mm | 88%(NTCS) sRGB120% |
1670万色 | 1920×1080 | 178℃ | ±60 | 8つ | リングホイール |
分かりやすく比較するとこうなります
項目 | Wacom Cintiq16 | Kamvas Pro16 | Artist 15.6Pro |
---|---|---|---|
価格 | 高い | 普通 | 普通 |
性能 | ◎ | 〇 | 〇 |
機能 | × | 〇 | ◎ |
品質 | ◎ | 〇 | 〇 |
スマホ対応 | 不可 | 不可 | 不可 |
描き味の面ではそれほど変わらないものの、色の表現範囲はWacom Cintiq16に軍配があがります。
イラストを描く人には多彩な色が使えたほうがいいですよね。
ただしショートカットが設定できるファンクションキーがないため、キーボードでの操作、もしくは左手デバイスなどが必要になります。
ショートカットを使って作業したい人は、機能面で優れている、
上記のどちらかがおすすめです。値段もほぼ変わりません。
人気なのはKamvas Pro16です。
もう少し予算があるなら圧倒的に人気の「Wacom Cintiq16」がおすすめです。
16インチの液タブのおすすめ製品
16インチの液タブは、どのメーカーも数値上の性能はそれほど変わりません。
少しWacomが良いかな、という感じ。
品質面でも世界一のシェアを誇っているので、Wacom Cintiq16が一番おすすめです。
デメリットは他の2製品に比べて、少し値段が高いこと。
なるべく予算を抑えるなら、トータルで優秀なKamvas Pro16がおすすめです。
Wacom Cintiq16
もはや絵描きのスタンダード化しているWacom Cintiq16。
ペンの感知や筆圧を読み取る性能、また描画スピードの対応など、どれをとっても高品質です。
唯一のデメリットはショートカットが設定できるファンクションキーがないこと。
ただこれはキーボードや左手デバイスを使えれば問題ありません。
実際にWacom Cintiq16を使ったレビュー記事もあるので、参考にご覧ください。
WacomCintiq16を開封レビュー!視差も気にならない初心者でも使いやすい高性能な液タブKamvas Pro16
Wacomの次に人気のある、HUIONから販売されているKamvas Pro16。
海外製ということもあり、Wacomより低価格で購入できます。
描き味もよく、線の強弱も自由自在。
ファンクションキーもついていて、作業効率もあげられる優れたモデルです。
Artist 15.6 Pro
作業効率を求める人におすすめの液タブ「Aritst 15.6Pro」。
特長はファンクションキーの多さです。
合計8つ設置されていて、ショートカットのカスタマイズをしたい方に向いています。
ショートカットを多く使う人、ショートカットを使って作業効率を上げたい人におすすめのモデルです。
22インチの液タブ性能比較
22インチの液タブは横60cm前後、縦35cm前後とかなり大きいので、作業場所をきちんと確保する必要があります。
本体が大きいため腕を大きく動かして、ダイナミックな線を引くことも可能です。
またキャンパス用紙を拡大・縮小する率や頻度が下がり、作業時間も短縮されます。
仕事用やプロで使う人におすすめのサイズです。
22インチの液タブ性能比較表と特長
比較する22インチの液タブはこちら。
製品名 | 本体サイズ(横×縦) | 厚さ | 筆圧レベル | 応答速度 | 最大読み取り高さ | 色域カバー率 | 最大表示色 | 最大解像度 | 視野角 | 傾き検知 | ファンクションキー | 操作性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Wacom Cintiq 22 |
570×359mm | 40mm | 8192 | 22ms | 5mm | 96%(sRGB) | 1677万色 | 1920×1080 | 178℃ | ±60 | 0 | 無 |
Kamvas Pro 22 |
589×344mm | 21mm | 8192 | 266PPS | 10mm | 120%(sRGB) | 1670万色 | 1920×1080 | 178℃ | ±60 | 20つ | タッチバー |
Aritst 22 Pro |
517×321mm | 30mm | 8192 | 14ms(266RPS) | 15mm | 82%(Adobe) | 1670万色 | 1920×1080 | 178℃ | – | 0 | 無 |
簡単に比較します。
項目 | Wacom Cintiq22 | Kamvas Pro22 | Artist 22Pro |
---|---|---|---|
価格 | 高い | 普通 | 安い |
性能 | 〇 | 〇 | 〇 |
機能 | × | 〇 | × |
品質 | ◎ | 〇 | 〇 |
スマホ対応 | 不可 | 不可 | 不可 |
価格や性能・機能をトータルすると、Kamvas Pro22が安定しています。
少し値は張りますがブランド力のある、Wacom Cintiq22も人気のモデル。
安さ重視で選ぶならArtist 22Proです。
22インチの液タブのおすすめ製品
仕事やプロ用で活躍する22インチの液タブ。選び方は下記のとおりです。
- ブランド力=Wacom Cintiq 22
- トータル力=Kamvas Pro 22
- 安さ重視=Aritst 22 Pro
品質も良くしっかりとしたものを使いたいならWacom Cintiq22。
趣味と仕事を兼ねているならKamvas Pro22がおすすめです。
Wacom Cintiq 22
プロ・アマが多く使うWacomの液タブです。
色彩表現も多彩で、描き心地も抜群。きれいな線を描くことができます。
安定した品質なので個人的に一番おすすめです。
Kamvas Pro 22
値段、性能、機能のトータル力で優れているモデルです。
20個のショートカットが設定でき、ほぼキーボード操作をしないで作業に集中できます。
このサイズの液タブが初めてなら、入門編として十分の活躍をしてくれます。
Aritst 22 Pro
XPPenの22インチ液タブ「Artist 22 Pro」。
ショートカットが設定できないので、キーボード操作は必須になります。
ですがそれを上回るメリットがあり、それは低価格なこと。
大きい液タブを使いたいけど、予算に限りがある人におすすめのモデルです。
液タブ徹底比較まとめ
近年、海外メーカーの台頭により安い液タブが市場に出回っています。
種類も多くどれを手にしたらいいのか分からなくなっていますよね。
選び方はあなたの使い方にあったものをチョイスするのが一番です。
まずはサイズから絞ります。
- 初心者・持ち運び=13インチ~
- ガッツリ創作・趣味=16インチ~
- 仕事・プロ=22インチ~
サイズを決定したらその中で、
- 価格重視
- 性能・品質
- 機能・効率性
などどれが一番欲しいのかを明確にすると、おのずとあなたに合った液タブが決まります。
ぜひ参考にしてくださいね。