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マンガを描きはじめた人にとっては、意味がわからない用語ってたくさんありますよね。
マンガを描いていると自然と身につくものではありますが、ここにマンガで使われる用語をまとめました。
ほとんどの用語を網羅していると思いますが、抜けや新たにできた用語などは随時追記していきたいと思います。
クリックできる目次
あ行
アイレベル
背景やキャラクターを描くときに設定する、目線の高さ。
見下ろす構図を描きたいときはアイレベルを高くし、
見上げる構図を描きたいときは、アイレベルを低く設定する。
アオリ(あおり)
下から見上げた構図のこと。
お城やビルなどの高さを表現したいとき。
また、強敵など強さを現したいときにも使うと効果的。
アタリ
キャラクターや背景など、大まかな位置・ポーズなどを描くこと。
アップショット
キャラクターの顔中心の構図。
キャラクターの表情・感情が伝わりやすいので、読者に感情移入させやすい構図。
マンガの基本構図5パターンと描き方のコツを参考実例を交えて解説!あて紙
描いた絵を手で擦って汚さないように、手の下に挟む紙のこと。
アングル
マンガでは、キャラクターや背景を描くときの角度のこと。
ウニフラッシュ
主にキャラクターの心理描写などに使われるフキダシの技法。
通称「ウニフラ」。
か行
描き文字
原稿用紙に直接描く文字。
「ドカッ!」や「ざわざわ」など。
カケアミ
ペンで短く均一な線をかけ合わせることで、濃淡をつける技法。
線の間隔によって、濃さを調整できる。
背景の処理や、影などの表現として使われる。
基準枠(基準線)
漫画原稿用紙の一番内側にある枠線。
タチキリを使わないコマは、この枠内に絵とセリフを収める。
【これで解決!】漫画原稿用紙の使い方がよくわかる!そこに絵を描いちゃダメですよ!決めゴマ
見せたいシーンなどで、他より大きめに割ったコマのこと。
ここぞ!というときに使うと効果的。
コマ割り
枠線で囲ったものがコマ。
描きたいストーリーにあわせて、コマの大小や数を決めていくこと。
【意外と大事】漫画のコマ割りの基本!割り方と斜めに割る効果 漫画のコマ割りテクニック!上手に割るコツと時間経過テクニック 漫画のコマ割りが上手くなるコツを解説!同じコマ割りが続く悩みも解決!さ行
Gペン
インクをつけて描くペン先の一種。
線の強弱がつけやすく、主にキャラクターなどの主線に使われる。
使うためには、Gペンをさすペン軸が必要。
下描き
原稿用紙にペン入れをするために描く絵のこと。
ペン入れ後に消すので、鉛筆かシャーペンで描く。
白ヌキ
白色で書かれた文字のこと。
ベタの上にかかる文字などに使われる。
白フチ
文字の周りを白くフチ取ること。
絵の上などにかかる文字に使われる。
締め切り
作品を間にあわせる日のこと。
マンガ賞に応募するときは、『必着』と『当日消印有効』があるので注意する。
写植
写真の原理を使って原稿に印字すること。
セリフやナレーションなどは写植が一般的に使われる。
写真植字の略称。
集中線
読者の視線を向けたい部分に向かって、放射状に線を引く技法。
効果線と呼ばれるマンガ技法の一種。
消失点
背景など、立体的に描くときに奥行に向かう線が交わる点。
捨てゴマ
場面転換などで、新しく場所やシーンが変わったときに描く1コマのこと。
ストーリー自体に意味はないが、読者に場面が変わったことを知らせる大切なコマ。
主に建物などの背景が描かれる。
スピード線
平行に勢いよく描かれた線。
主にアクションやバトルのときに使われる。
効果線と呼ばれるマンガ技法の一種。
た行
タチキリ
本になったときに、紙面いっぱいに絵を描く技法。
のど側の部分では、絵が綴じられ見えなくなるので使わない。
【これで解決!】漫画原稿用紙の使い方がよくわかる!そこに絵を描いちゃダメですよ!断ち切り線
原稿用紙の一番外側にある枠線のこと。
タチキリを使うときは、この線まで絵を描く。
ただし、セリフはここまで書いてはいけない。
ツヤベタ
髪の毛や服など、ベタの部分に白く光の反射を描くとこで光沢をだす技法。
点描
細かく密度の高い点を描くことで、絵や効果を表現する技法。
トーン(スクリーントーン)
原稿用紙に貼ることで、さまざまな表現が可能になるシートのこと。
背景や服の模様、グラデーションなどたくさんの種類がある。
スクリーントーンの略称。
トビラ(とびら絵)
その作品の表紙となるページのこと。
マンガでは左ページにくるのが一般的。
トレーシングペーパー
絵やベタなどの上にセリフがくるときに使う画材道具。
原稿用紙に直接セリフを書かずに、絵の上にトレーシングペーパーをかけて、ペーパーにセリフを書く。
通称トレペ。
トレース
トレース台から光をあてて、写真に映った背景などを元に絵を写すこと。
な行
ネーム
ネームの意味は2つ。
1つ目はストーリー・コマ割り・セリフが入った漫画の設計図のこと。
一般的にはこちらを指す。原稿用紙にはこのネームを元に下描きしていく。
もう1つはキャラクターのセリフやナレーションのことを指す。
ただしこちらはあまり使われることはない。
のど
本になったときに、綴じてある側。
右ページでは左側に。左ページでは右側にくる。
この『のど』の部分では、絵が見えなくなるのでタチキリは使わない。
ノンブル
作品のページ数のこと。
ネームの段階で今何ページ目かを入れておくと、ページ枚数があわない事態を避けられる。
は行
パース
建物や室内を立体的に描く透視図法のこと。
パースペクティブの略称。
場面転換
作中で場所やシーンが変わること。
引き
続きが気になるように、読者の気持ちを惹く技法。
連載マンガの最後のコマに多い印象だが、作中でも『引き』のテクニックは使われている。
主に左ページの最後のコマに、読者の興味を惹く内容を入れることで、ページをめくらせている。
漫画の引きとめくりのテクニック!続きが読みたくなる仕掛けの訳俯瞰(ふかん)
上から見下ろした構図。
キャラクターの立ち位置や取りまく状況を見せるのに効果的。
鳥の視点が語源の「鳥瞰」と同じ意味。
フキダシ
セリフを囲っている線。
形を変えることで、キャラクターのさまざまな感情を表現できる。
筆ペン
ベタ塗りするときに使う画材道具。
タテ・ヨコに塗るとムラが起きない。
プロット
ストーリーを簡単に要約したもの。
ストーリーを作るときは、このプロットから描くのが一般的。
だが、プロットを書かない作家さんもいる。
ベタ
黒く塗りつぶすこと。
範囲が狭ければ、ペンやミリペン。
範囲が広ければ、筆ペンなどを使う。
ベタフラッシュ
中心点の周りを白くし、周囲をベタにすることで、まるでフラッシュさせたように描く技法。
キャラクターの心理描写や、特定の絵に読者の視線を向けたいときに使う。
通称ベタフラ
ペン入れ
原稿用紙に描いた下描きを、ペン先にインクをつけて絵を描くこと。
変形コマ
通常は長方形にコマを割るのに対し、ナナメに枠線を引くことで変化をつけたコマ。
スピード感やアクセント、不安感・不安定感を演出するときに使うと効果的。
多用すると見づらくなる。
ペン先
インクをつけて絵を描く画材道具。
種類は「Gペン」・「丸ペン」・「カブラペン」・「スクールペン」などがある。
ペン軸に差して使う。
ペン軸
ペン先をさす画材道具。
Gペンと丸ペンでは差し込み口が違うので、それぞれにあったペン軸を用意する必要がある。
なお、Gペンと丸ペンが両方差せるペン軸もあるが、そちらはおすすめしない。
種類は木製からプラスチック、形状もさまざまなものがあるので、自分にあったものを選ぶのがよい。
ホワイト
原稿用紙の汚れや絵を修正するときに使う白いインクのこと。
マンガでは耐水性がおすすめ。
ま行
丸ペン
インクをつけて描くペン先の一種。
Gペンと比べてペン先が細いため、細かな絵の描写に向いている。
キャラクターの髪の毛や背景などに使われることが多い。
使うためには、丸ペンをさすペン軸が必要。
見開き
本の右ページと左ページがセットの状態。
迫力を出したいときやラスボスをやっつけるときなど
見開きで絵を描くと左右のページに絵がまたがるため、これ以上ない迫力がでる。
ミリペン
主に枠線などで使われる、均一に線が引けるペン。
線幅は0.1ミリ単位ででている。
無駄ゴマ
ストーリー上なくても成立するコマのこと。
ページ数が限られているマンガでは、いかにこの無駄ゴマをなくすかがポイント。
初心者のうちはこの無駄ゴマに気づかない場合が多い。
めくりを意識する
ページをめくった瞬間に、インパクトのある絵や展開を用意すること。
ページをめくる前ページで、続きが気になるように『引き』のテクニックとあわせて使うと効果的。
漫画の引きとめくりのテクニック!続きが読みたくなる仕掛けの訳持ち込み
出版社に自分の作品を持っていくこと。
非常にタメになるアドバイスがもらえるので、漫画家を目指す人はやった方がいい。
事前に電話で、編集者にアポを取るのを忘れずに。
モブ
主要キャラクターではない、名もなき人たち・群衆。
人がたくさんいるシーンを「モブシーン」と呼ぶ。
や・ら・わ行
レンダリング
デザイン用語で、文字の書体デザインやレイアウトなどを指す。
ロングショット
被写体(メインの主役)との距離を遠くにとった構図のこと。
キャラクターの全身が入るので、キャラクター間の立ち位置や、取り巻く状況を見せるときによく使われる。
マンガの基本構図5パターンと描き方のコツを参考実例を交えて解説!