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漫画のネームってどう書いたら面白くなるの?
コツは3つのポイントを意識することだよ!
漫画を描くとわかるネームの難しさ。
ネームは漫画の設計図ともいわれ、ネームの良し悪しでその作品の面白さがほぼ決まってしまいます。
そんな大事なネームの工程。
今より面白くするには、たった3つだけ意識してみてください。
- 見開き単位で考える
- なにを伝えたいのかハッキリさせる
- 読みやすさを意識する
漫画にはたくさんのテクニックがありますが、一度に知識を吸収し、使いこなせるようになるには相応の時間がかかります。
まずは上記の3つを意識し、ネームを仕上げる感覚をつかんでください。
ちなみにネームを書くときは、紙とシャーペンでOK。
わたしはA4のコピー用紙500枚入りを購入して、それに書いていました。
というわけで本記事では、漫画のネームを面白くする書き方のコツを解説していきます。
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漫画のネームを面白くする書き方のコツ
ネームは基本的にコマを割って、ストーリーをどういう風に見せていくかを考える工程です。
なので下書きのように丁寧に書く必要はありません。
上記画像のように、ストーリーの流れがわかればOK。画像ではセリフが入っていませんが、セリフも入れましょう。
基本的に自分しか見ないものなので、自分が分かる程度に簡略化して描きます。
そして漫画が面白くなるのはネームにかかっています。
何度も考え、描いては消しを繰り返してベストな作品をつくっていきましょう。
それでは面白いネームを書くコツを解説していきます。
見開き単位でネームを考える
紙媒体の漫画の場合、見開き単位で考えるのは非常に大切です。
なぜか。それは本を読むとき開いていますよね。読み進めるためにはページをめくらなくちゃいけません。
つまり、ページをめくらせる面白い引きが必要になるからです。
引きというのは続きが気になるシーンのこと。ページをめくらせるためには左ページの最後のコマに引きをもってきます。
引きの具体的な例は以下。
- 犯人の正体がわかる直前
- 好きな人に告白し返事をもらう直前
- 主人公が誰かに刺された瞬間
この次どうなるの?と思わせるコマが引きです。
具体例ではクライマックスのシーンですが、
- 誰かに呼び止められる
- 何かに気づく
- 場面転換
など何気ないシーンでも小さな引きをつくって読者を飽きさせない工夫は必要です。
漫画を面白くするには引きのテクニックは必須。ネームを書くときも絶対に意識してくださいね。
見開きで一番最初に読むコマは右ページの一コマ目ですよね。
しかしページをめくった時に、無意識に左ページのコマも目に飛び込んできます。
そのため、左ページに敵を倒す、告白するなどの大事なシーンを置くと、右ページに配置した時よりインパクトが若干薄れます。
電子書籍や縦スクロール型の漫画では、見開き単位ではなく単ページごとに引きを考えると面白くなりますよ。
漫画の引きとめくりのテクニック!続きが読みたくなる仕掛けの訳何を伝えたいシーンなのかハッキリさせる
例えば、こんなやりとりがあったとします。
男「伝えたいことがあるんだ」
女「何?」
男「君が好きだ!」
女「ごめんなさい!」
男「返事はやっ!」
これを下記画像のようにコマを割ってみます。
このコマ割りでは勇気を出して告白したが、玉砕してショックなキャラの気持ちが伝わってきます。
続いてこんな感じでも割ってみます。
先ほどのコマ割りと読者に与える印象がずいぶん変わりますよね。
後者のコマ割りは、“告白する”という行為自体を見せたやり方です。
なのでキャラクターの感情はあまり伝わってきませんね。
こういった何を伝えたいのかを明確にし、最も効果的な見せ方を追求するのがネームです。
さらに漫画は大きく割ったコマほど重要なシーンである、と読者に伝わります。
ストーリー上、大事なシーンや見せ場のシーンなどでは、大ゴマを使ってネームを書くのが基本です。
漫画のコマ割りが上手くなるコツを解説!同じコマ割りが続く悩みも解決! 漫画のコマ割りテクニック!上手に割るコツと時間経過テクニック 【意外と大事】漫画のコマ割りの基本!割り方と斜めに割る効果読みやすさを意識する
漫画は読みやすさも非常に大事。
ではどうすれば読みやすい漫画になるか。
気をつけるべき点は以下です。
- セリフの量を調節する
- 顔マンガにならない
- できるだけ絵で説明する
セリフの量を調節する
シーンによってはセリフの量が多くなることがあります。
そんなときは以下の方法でセリフを調整してください。
- フキダシを分ける
- セリフを2コマに分ける
- セリフの量を削る
そもそもそんなに多くのセリフが必要か?考えてみてください。絵で見せれるところは絵で見せましょう。
それでもセリフの量が多いなら、フキダシを分けます。
もしくはセリフを2コマに分けましょう。
これだけで読みやすくなります。
顔マンガにならない
顔マンガとは、顔中心の構図だけでストーリーが進む漫画のこと。
顔マンガだと必然的にセリフの量が多くなります。
同じ構図が続くため退屈し、読んでいて面白くありません。
構図による効果や演出を取り入れることで、漫画は面白くなっていきます。
マンガの基本構図5パターンと描き方のコツを参考実例を交えて解説!できるだけ絵で表現する
セリフの量が多いのは漫画を読みづらくする原因の一つ。
漫画には『絵』があるので、できるだけ絵で表現しましょう。
例えば、
- 「お、電話がかかってきた」
- 「俺は酔っぱらっているよ~」
- 「わたし元気いっぱいなの!」
など、状況や様子、キャラの感情や性格をすべてセリフにせずに、それが分かるように絵で表現すること。
電話がかかってきたなら、セリフにせずコールに気づくキャラを描くだけで読者にそれが伝わります。
できるだけ絵で表現することは、漫画表現の向上につながり、しいては面白い漫画へ到達していきます。
漫画のネームを面白くする書き方のコツ まとめ
漫画のネームを面白くする書き方。そのコツは3つあります。
- 見開き単位でネームを考える
- 何を伝えたいシーンなのかハッキリさせる
- 読みやすさを意識する
そしてもう1つ大切なのがページ数に間違いがないか。を確認すること。
プロを目指している漫画家志望さんなら、応募する賞にページ制限が設けられていると思います。
ネームの段階でページ数を間違えると、どえらいことに。。。
- ページ数に抜けがないか
- 同じページ数がないか
- ノドの部分を間違えていないか
ネームが完成したら、上記の内容もチェックしてみてください。