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漫画!上手くならないんだけど!
漫画、難しいよね…
わたしは漫画を10年以上描いていますが、漫画ってホントに奥深いです。
実は漫画は、絵が描けてストーリーを作れるだけでは描くことはできません。
きちんとした漫画としての魅せ方が必要なんです。
ここを理解できないと、いつまでも漫画が上手くなっていくことはありません。
本記事では漫画が上手くならない要因と、その対処法をお伝えしていきます。
あなたの漫画力があがるキッカケをつかんでくださいね。
クリックできる目次
漠然と描いていたのでは漫画は上手くならない
当たり前のことをいいます。
そりゃそうですよね。
とはいえ、どういう風に漫画を描いていけば上手くなるのか、わかりませんよね。
漠然と『漫画』をとらえていると、こうなりがちです。
では漠然と『漫画』をとらえることから脱却するにはどうすればいいか。
漫画にはいくつもの構成している要素があります。
- ストーリー
- キャラクター
- コマ割り
- 画力
- 演出力
この1つ1つのレベルを上げていくこと。それが漫画が上手くなる秘訣です。
特に「コマ割り」は重要な要素。
コマ割りが上手くないと、どんなに良いストーリーやキャラクターが作れても『漫画』にはなりえません。
「コマ割り」は『漫画』であることの唯一の技法です。
とはいえ、コマ割り以外のスキルももちろん必要。
ストーリーやキャラクターなど、漫画のスキルを強化するおすすめの本を、下記の記事で紹介しています。
漫画が上手くならない要因と対処法
あなたの漫画がうまくならないのは、漫画としての魅せ方ができていない可能性があります。
これからあげる実例は、漫画初心者の方がやってしまいがちなものです。
いくつかピックアップしたので、あなたの漫画が同じ症状になっていないか確認してみてくださいね。
絵が挿絵になっている
ただコマを割ってその中にセリフと絵をいれる。それだけでは悲しいことに漫画にはなりません。
漫画として描いた絵が挿絵になっている。初心者の方はその見極めが難しいかもしれません。
ですがこれはストーリーを文で構成しようとすると、陥りやすくなります。
つまり絵が挿絵と化してしまいます。
主人公だけで話を進ませようとしたり、モノローグ主体のシーンなんかが最も挿絵になりやすいです。
絵が挿絵になってしまう対処法
状況や表情などをしっかり絵で表現するクセをつける。
ただ絵を描くだけでなく、絵に演出を加える。
これだけでもただ絵が入っている印象になることはありません。
またセリフやモノローグは、絵で表現できないことを補足するつもりで描くのも効果的ですよ。
練習として、一度セリフやモノローグ・ナレーションなどがない漫画を描くのがおすすめです。
顔マンガになっている
キャラのやり取りを、すべて顔中心の構図で描いている漫画。
キャラが話してるからそのキャラの顔をアップにするのは悪くないです。
でもそれが続くと…
ヒットしているストーリー漫画を見ればわかるのですが、キャラの顔だけでストーリーを描いている作品はありません。
キャラのセリフを中心に、ほのぼのとした日常を描く作品でも同じです。
描いてる作者は楽しいかもしれませんが、読者は延々とセリフ(文字)をひたすら追っていくことになるので退屈してしまいます。
顔マンガになってしまう対処法
構図や演出を取り入れるで顔マンガから卒業できます。
構図もアップやロング、アオリやフカンなど使いわけられるようになると、表現の幅が広がりますよ。
セリフ劇のような漫画は特に気をつけないと、顔マンガに陥りやすいです。
構図の使い方や効果を解説した記事がありますので、ぜひ参考にしてください。
マンガの基本構図5パターンと描き方のコツを参考実例を交えて解説!全部セリフで説明してしまう
絵で伝えられる情報まで、セリフにしている漫画です。
読者はセリフを読みたいのではなく、ストーリーを楽しみたいんです。
しっかりと絵で伝える。エピソードで伝える。
これが大事です。
伝わるか不安だからセリフで説明したい。
その気持ちもわかりますがすべて説明してしまっては、逆に読みづらい漫画となってしまいます。
全部セリフで説明してしまう対処法
まずはキャラの感情や取り巻く状況を、絵で表現できないか、と考えてみます。
キャラの感情なら、表情を描く。
取り巻く状況なら、カメラアングルを引いてロングの構図で描く。
絵でしっかり見せれば、それを説明するセリフはいりません。
セリフについては下記の記事でも解説しています。
漫画やシナリオでやってはいけないセリフの書き方7パターン!またそのキャラクターがどんなやつかを説明するのにも、セリフを使わない方法があります。
それがキャラクターデザインです。詳しくは下記の記事をご覧くださいませ。
【キャラデザのコツ】キャラクターデザインの基本的な考え方はコレだ!バトルマンガなどでは、強い敵キャラも登場しますよね。
そんなときにも、「おれは強い!!」とセリフで説明するよりも、もっと効果的な方法があります。
バトルマンガで敵の強さを現す効果的な演出方法キャラクターの立ち位置を見せていない
キャラクターの立ち位置を見せていないせいで、場の状況が伝わっていないシーンです。
緊迫したシーンなどでは、このキャラクター同士の距離感を、適切に見せることも大切。
そうすることで、読者は物語の状況をスムーズに理解してくれます。
立ち位置を見せていないときの対処法
まずはしっかりキャラクター間の距離を見せます。
こちらのシーン。
これでは読者はなぜ、目の前の人を助けないのか疑問に思うばかりです。
なので目の前の人を助けられない状況を、しっかり描くことで解決します。
読者に見せるべき情報を伝えていない
ストーリーや話の流れ上、必要なことを読者に伝えていない漫画です。
描いた作者はその情報を知っているので、読んでいても話がつながります。
しかし読者にしてみたら「???」が浮かび、物語に集中できません。
特にキャラクター間の関係性や、作品の世界観などで抜けることが多い印象です。
またほんのささいな事でも丁寧に伝えないと、読者はそれを理解してくれません。
読者に見せるべき情報を伝えていないときの対処法
とくかく丁寧に見せること。
キャラクター間の関係性なら、それが伝わるエピソードやシーンを描きましょう。
- 親子
- 兄弟
- ライバル
- 師弟
- 先輩後輩
- 恋人
- 愛人
- 友達
- 知り合い
キャラクターの関係性もたくさんあるので、きちんと描くことで読者の「?」を減らせますよ。
またストーリーを展開する上でも、作品の世界観や設定、キャラクターの状況などを丁寧に見せていくことで、読者にとってスムーズな流れになります。
描きたいシーンや伝えたいテーマがない
なにが描きたかったのか見えてこない漫画です。
物語のはじまる前と終わったあとで、キャラクターの変化がない。
特に見せ場となるシーンがない。
こういった漫画は要注意です。
描きたいシーンや伝いたいテーマがないときの対処法
まずはその作品でなにを描きたいのか、を決めます。
漫画「ONE PIECE」の作者、尾田栄一郎先生も新人時代は描きたいシーンを先行で描いたようです。
- ビルの破壊シーンを描いてみたい
- 戦うお坊さんを描いてみたい
- 見開き2Pで竜を斬るシーンが描きたい
上記の読み切り作品は「WANTED!」で全て読むことができます。
これくらいの動機でOKです。
そこから描きたいシーンが一番盛り上がるように、ストーリーを構成していきます。
またテーマでも同じ。
そのテーマが一番伝わるシーンを、クライマックスとし、そこにむけてストーリーを構成していきます。
テーマの決め方で悩んだら、下記の記事を参考にしてください。
【漫画テーマの決め方】ストーリーが思いつかないときに試したい10の方法あなたの漫画を上達させる方法とは?
漫画を上達させるには、独学よりなにかで習った方が圧倒的に効率がいいです。
たとえば、
- オンライン講座
- 専門学校
- マンガを模写する
- ダメな漫画表現を知る
上記をうまく利用することで、漫画の基礎力があがり、上達していきますよ。
詳しい内容は下記の記事で解説しています。ぜひご覧ください。
あなたの漫画を上達させる選ばれし5つの方法なぜあなたは漫画が上手くならないのか?:まとめ
漫画を漠然と描いていたのでは、当然のことながら上手くなっていきません。
上手くなるには漫画を構成している要素を知り、その要素を伸ばしていくことです。
- ストーリー
- キャラクター
- コマ割り
- 画力
- 演出力
その中でも特に大切なのは「コマ割り」。
漫画の上手さはコマ割りにかかっている。といってもいいくらい重要な要素です。
コマ割りが上手くなれば、漫画も上手くなっていきますよ。