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漫画ってなにから描きはじめればいいのか。
どうやって描けばいいのか、分からないことだらけですよね。
漫画の本には2つの種類があります。それは…
- 漫画の描き方の本
- 漫画の技術書
実は上記2つは全く別物。
初心者の方はどうやって漫画を描いていけばいいのか、という「漫画の描き方の本」がおすすめです。
制作過程や漫画に必要なスキルを浅く・広く知ることができます。
漫画を描き慣れた人は次なるステップとして、スキルを高める「漫画の技術書」がおすすめです。
コマ割りやストーリー・キャラクターの作り方など、各分野に特化した深いスキルを知れます。
ということで本記事では、上記2つの点に絞っておすすめの本を紹介していきます。
クリックできる目次
漫画の描き方でおすすめの本
一から漫画の描き方を知りたい人におすすめの本です。
漫画を描く流れや技術的なこと、押さえておきたいポイントなどが載っている本です。
おすすめする本は3つ。
それでは1冊ずつ紹介していきます。
描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方
週間少年ジャンプが作った漫画の描き方の本。
漫画を描く技術の前に、大切なことを教えてくれます。
もちろん技術的なことも書いてあり、特にジャンプ作家4名による、2ページ実演漫画は参考になります。
2ページ漫画はお題に対して、どういう狙いや考えで構成したか。
シチュエーションや演出、見せ方などが解説してあるので、漫画を描くときに役立ちます。
漫画を描き始めたばかりの人に、読んでいてほしい1冊です。
【レビュー】描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方をみる
マンガのマンガ伝わるマンガの描き方編
本書『マンガのマンガ伝わるマンガの描き方編』は漫画を描く上で欠かせない表現方法を学べる1冊です。
独学で一番体得しにくい「漫画の描き方」を教えてくれます。
本書で学べることは以下。
- ビジュアル表現5つの基本
- 視線誘導のテクニック
- イマジナリ―ライン
- メリハリのあるコマ割り
- ビジュアル手段としての描き文字
上記の内容を知っているだけで、読みやすく分かりやすい漫画を描くことができます。
1つ例を出すなら「描き文字」の内容。下図の1コマがあったとします。
描き文字の位置によって、読者への伝わり方が変わります。
描き文字をどちら側の位置に置くかで、ストーリーの展開さえ変わってきます。
こういった漫画で表現するためのテクニックをたくさん教えてくれます。
コマ割りや視線誘導など、基本的な漫画の作り方を知りたい人に最適な1冊です。
【レビュー】初心者のためのマンガの描き方ガイド!伝わるマンガの描き方編をみる
ゼロからわかるマンガの作り方
本書は一度マンガを描いてみたけど挫折してしまった方、描きたいけど描けない方におすすめの本です。
マンガはキャラクターが織りなすストーリーで形成されるので、本書があればマンガを描き切ることができるようになりますよ。
もちろんこれから漫画を描く方にもおすすめです。
漫画の技術書でおすすめの本
漫画を描くにはたくさんの技術が必要です。
特に「ネーム」や「コマ割り」の技術は避けて通れません。
そのほかにも、ストーリーやキャラクターの作り方なども必要ですよね。
なので、漫画を描くのに必要なスキルを細かく分け、その分野ごとにおすすめの本を紹介していきます。
「漫画の技術」に焦点をあてるなら、コマ割りの本がおすすめです。
コマ割りにおすすめの本
漫画の技術といえば「コマ割り」ですよね。
このスキルを上げれば、漫画が面白くなるように演出できます。
どんなに面白いストーリーや個性的なキャラを生み出せても、コマ割りができてないと十分に作品の魅力を引き出すことができません。
そこでおすすめする本は以下の3冊です。
マンガのマンガ 初心者のためのマンガの描き方ガイド コマ割りの基礎編
マンガを描くうえで、とっても大切な要素「コマ割り」。その基礎が学べる本です。
漫画には暗黙のルールみたいなものがあります。
- コマに流れる時間
- コマとコマのつなぎ方
- 動きと音の表現
などその他にもたくさん。
これを知らないと、いくらたくさん漫画を描いてもうまくなりません。その気づきを知るきっかけに。
そしてコマ割りを基礎から勉強したい方にもおすすめです。
もっと魅せる・面白くする 魂に響く 漫画コマワリ教室
漫画を数作品描いて、コマ割りにも慣れてきた。でももっと上手くなりたい。
そんな方向けの本です。
内容は下記のように濃いです。
- コマの割り方
- アングル
- フレミング(切り取り方)
- 余白
- 構図
漫画の基本的なテクニックを網羅。
ただしテクニック的な部分は前半50ページほどにまとめられており、残りの250ページは漫画の添削講座です。
前半でコマ割りのテクニックを頭に入れ、後半の添削講座でそれらのテクニックをどう使っていくのか、が分かる構成。
添削講座は自分へのダメ出しだと思って読むと、コマ割りのスキルは確実に上がります。
実践的な内容なので、中級者以上の方向けです。
漫画バイブル(5)コマ割り映画技法編
タイトルに「コマ割り映画技法編」とありますが、コマの割り方ではありません。
書かれているのは、映画で使われる構図や見せ方を漫画に活かす、という内容になっています。
コマ割りを学ぶ段階としては、前項で紹介した「マンガのマンガ 初心者のためのマンガの描き方ガイド コマ割りの基礎編」でコマ割りの基礎が固めてから、本書を参考にすると表現の幅が広がると思います。
ストーリーの作り方でおすすめの本
ストーリーも漫画には欠かせない要素ですよね。わたしもストーリーにはかなり力を入れていました。
ゼロから始めるストーリー作りの教科書
難しい言い回しがなく、単純明快に分かりやすくストーリーについて書かれている本です。
本書で学べる内容は以下。
- 物語が面白くなる要因
- ストーリーの構造
- 3つのストーリーの型
ストーリーを面白くするには、なにが必要か。
これを知ったうえで、ストーリーの基本的な構造と作り方を身につけなければいけません。
本書は上記すべてを網羅しているため、ストーリー制作が苦手な人でも、作れるように解説されています。
初心者向けですが、熟練してからも使えるスキルが書かれています。
「物語」のつくり方入門 7つのレッスン
本格的なストーリーの技術書は、海外のものが多く言い回しも難しいため、理解するのに苦労します。
ですが本書は、ストーリーのつくり方をわかりやすく解説しています。
ストーリーの基本的な構成と面白くする要素。
初心者の方でどの本か迷っているなら、本書を選べば間違いなくストーリーはつくれるようになります。
ストーリーの基礎を学びたいなら「物語」のつくり方入門 7つのレッスンがおすすめです。
SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術
基本的なストーリーのつくり方を知っている人向けです。
ハリウッド映画でも使われているストーリー作りの法則が書かれた本。
ストーリーの構成はもちろん、大ヒットには欠かせない共通の要素も書かれています。
ストーリーは三幕構成での作り方で、ほぼテンプレート化。誰でも作れるように落とし込まれています。
加えてヒットに欠かせない、複数の要素でオリジナリティが出せるため、高いクオリティも維持できます。
ストーリー作りに行き詰ったり、面白い作品を生み出したい人におすすめの1冊です。
キャラクターの作り方でおすすめの本
キャララクターがいなければストーリー漫画は成立しませんよね。漫画には欠かせない要素の1つです。
紹介する本は下記の2冊。
読者を魅了するキャラクターの作り方
漫画を描く上で、キャラクターに必要な要素について書かれています。
それが以下の3つ。
- 性格
- 設定
- 活かし方
性格によってキャラに「個性」を。
設定によってキャラに「命題」を。
そして活かし方によって、キャラに「活躍」の場を作ります。
正直、キャラクターの作り方の本はいろいろありますが、その活かし方まで書いてある本は貴重です。
頑張ってキャラ設定しても、「見せ場」がなければツマらないですよね。
キャラクター作りの基礎から活かし方まで知れる、初心者には最適な1冊です。
性格類語辞典 ポジティブ編
キャラクターをつくる上で大切な「どんなやつか」。本書では“ポジティブな性格”に焦点をあてて、
- 生い立ちや育った環境
- 行動パターンや態度
- 言いそうなセリフ
- 良い面と悪い面
- その性格が衝突するであろう問題
- 訪れる困難や危機
など、かなり深いところまで掘り下げられています。その掘り下げ方は、性格からストーリーをつくれるほど。
どんなキャラを描けばいいのか分からない方は、本書で解決。作品の中で存在感が際立つキャラがつくれます。
また「ポジティブ編」は「ネガティブ編」と対をなしているので、あわせて持っておくと重宝しますよ。
背景の描き方でおすすめの本
背景がない漫画はありませんよね。背景はその作品の世界観や、キャラの置かれている状況を説明するのに必要な要素です。
おすすめする背景の描き方の本は厳選して2冊。
パース塾―画力がメキメキUPする!いちばん簡単な遠近法講座
わたしが知る限り、背景の描き方で一番やさしい本です。
これまで背景を描いたことがなく、パースってなに?って方も絶対わかる内容。
背景を描くときに必要なパースは難しく、いきなりレベルの高い本を手に取ってしまうこともあります。
そうなると背景に苦手意識が芽生え、ますます描けないことになってしまいます。
ですが本書「パース塾」は初心者がつまづかないよう、背景の描き方を丁寧に解説。
そして文章だけでなく、漫画やイラストを多めに使っていることも、理解がしやすい内容となっています。
マンガパースと背景の描き方の教科書
漫画で使うパースや背景の描き方を解説している本です。
写真から背景を描き起こすなどの、細かな説明があるので理解しやすい内容。
主に学校でのシチュエーションが多いですが、描き方さえわかれば応用が効きます。
さらにコマ割りや導入シーン、描き文字など漫画で必要な要素にも触れているので、総合的な本としても役立ちます。
ペンに慣れるためにおすすめの本
手描きで漫画を描いていくと、必ず突き当たるのが「ペン慣れ」です。
思うような線がペンでは引けない!と悩む人も多いですね。
私が実際に使った、ペン慣れにおすすめの本をご紹介します。
ペンで描く
ペンの扱い方や、使い方、描き方が参考になる1冊です。
ペンの扱い方、使い方としてまず押さえておきたいポイント2つ。
- ペンの持ち方
- 役立つ訓練
などが紹介されています。
そこからさらに自然物や建物などの描き方が載っています。
- 光の陰
- 写真をもとに描く
- 樹木
- 建物
ペンを使った作画例が多く載っており、ペン技術を高めるのに最適な1冊です。
絵が上手くなるためのおすすめの本
表現の幅を広げるために画力は必須ですよね。
というわけで、絵が上手くなるためのおすすめ本をご紹介します。
ヒロマサのお絵描き講座
これから絵をはじめる人や、絵の基礎がまだ身についていない方におすすめの本です。
難しい人体構造や美術解剖学などの話は一切なく、初心者が「絵」を描けるように丁寧に解説しています。
本書は3冊もシリーズ化されています。
- 顔の描き方
- 体の描き方
- 手の描き方
3シリーズ通して実践すると、1人のキャラの全身を描けるようになります。
他の記事でも紹介している本当にオススメの1冊です。
漫画の描き方がよく分かるおすすめの本まとめ
「漫画の描き方との本」と「漫画の技術書」を紹介しました。
初心者の方は「漫画の描き方の本」で、描く手順や必要なスキルを知ることから始めましょう。
そして描き慣れてきたら、漫画のスキルを上げるための技術書を読むのがおすすめです。
漫画はたくさんのスキルを必要としますので、焦らず少しずつスキルを高めていきましょう。
漫画の描き方を、勉強するのに、なにからしていけば良いのか、随分悩んでいました。この本の紹介は、凄く参考になります。でも、読んで終わらないように、漫画描いていきたいです。絵を書くのが好きなだけで漫画を描くのは、ちょっと違うのでは?と、ずっと悩んでいました。とりあえずやってみます。
30代主婦 様
コメントありがとうございます。
本記事が参考になって嬉しいです。
はじめは難しく感じるかもしれませんが、マンガに正解はないので楽しんで描いてみてくださいね。