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漫画や小説などの創作物は、キャラクターが大事だといわれますよね。
このキャラがこんなことをするから面白い。ストーリーの軸となるのはキャラクターです。
でもどうやってキャラクターを作ればいいのでしょうか。
ストーリーの作り方にメソッドがあるように、キャラクターのつくり方にも同じようにメソッドがあります。
本記事ではそんなキャラクターのつくり方を学べる、おすすすめの本を紹介します。
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キャラクターの作り方でおすすめの本5選
漫画や映画、小説などで使える、キャラクターの作り方を教えてくれる本を紹介します。
上記の本はどれも違ったアプローチで、キャラクターのつくり方を解説してます。
個人的に一番役立ったのは「小池一夫のキャラクター創造論」でした。キャラクターを作ることはもちろん、キャラの起たせ方も理解できます。
小池一夫のキャラクター創造論
「小池一夫のキャラクター創造論」の著者は「子連れ狼」で有名な、漫画界のレジェンド。
漫画では “キャラクターが大事” と言われていますが、そのキャラクター作りが学べる1冊です。
主人公には “オーラ” を。敵役には “カリスマ性” を。そして “リドル” を絡ませてストーリーを展開していく。
それが読者が飽きないキャラクターを生み出す方法として解説されています。
この “オーラ” も “カリスマ性” も、そして “リドル” も本書を読めば、「これがキャラクター作りの真髄か」と思わされる圧巻の内容でした。
オーラやカリスマ性を作る段階でキャラクターを掘り下げ、それを軸にストーリーが転がっていく、まさに理想的な作り方。
さらにキャラクターの起て方にも言及されていて、ここがしっかり出来ていないと、キャラが弱いと言われてしまう要因になります。
キャラが魅力的な作品はここがしっかりしている。キャラを作ると同時に、そのキャラを起たせることの大事も学べます。
正直、キャラの起たせ方を知るだけでも、魅力あるキャラを演出できるようになります。
キャラクター作りで悩んでいる人の答えがココに詰まっている、本当におすすめの1冊です。
キャラクターからつくる物語創作再入門
「キャラクターからつくる物語創作再入門」はストーリーを絡めたキャラクター創作術の本です。
本書で用いるのは「キャラクターアーク」。キャラクターアークとは「人物がたどる変化の軌跡」のことです。
つまりキャラの変化(成長)に特化した本。
ストーリーとはキャラクターが、物語の始めと終わりで変化するもの。変化していないと物語る意味がない。成長していないと意味がありません。
また成長していく過程には、様々な葛藤や出来事があり、これが面白さになります。
このキャラクターが変化していく作りを、三幕構成というストーリー理論に乗っけて解説されています。
ストーリー上のどのポイントで、キャラクターが何を感じ、どう変化していくのか。
ストーリーとキャラクターは切っても切り離せないものですが、正直この1冊で両方作れるようになる魔法のような本です。
ストーリーに深みを出したい。キャラクターの成長する話が描きたい人におすすめ。
【レビュー】キャラクターからつくる物語創作再入門!キャラクターアークで読者の心をつかむ性格類語辞典シリーズ
「性格類語辞典シリーズ」は「ポジティブ編」と「ネガティブ編」があります。
他にも「感情類語辞典」や「トラウマ類語辞典」などがあり、キャラクターの性質から物語を作るのに役立ちます。
本書の特徴はキャラクターの属性や設定から、性格・行動、セリフ、その性格ゆえに起こるシナリオが辞典的に使える点。
例えば「世話好き」という性格をもったキャラクターを作る場合、それに付属する内容は以下があります。
- その性格になった原因(バックストーリー)
- その性格ゆえの行動や態度
- 言いそうなセリフ
- ポジティブな面
- ネガティブな面
- 対立する性格
- 試されるストーリー
1つの性格でこれだけ掘り下げられています。
本書は「ポジティブ編」と「ネガティブ編」の対になっており、2冊あわせると約200もの性格が収録されています。
キャラづくりで面倒くさい性格や設定、どんな行動をとるか、などが一発で決められ、性格を決めることに関してはもはや敵なしです。
キャラクターを作るのが苦手。細かな設定が決められない。そんな人におすすめです。
またキャラクターのつくり方系の本では、珍しいタイプの本。それゆえに1冊もっておくと、とても重宝します。
【性格類語辞典ポジティブ編の感想レビュー】キャラ作りに最適!新しいキャラデザの本! 【性格類語辞典ネガティブ編の感想レビュー】キャラ作りに最適!新しいキャラデザの本!記憶に残るキャラクターの作り方
「記憶に残るキャラクターの作り方」は、キャラクター作りのノウハウが満載の本です。
特にキャラクターに深みを出すための方法は、読者に感情移入させるために必要だと感じます。
例えば「キャラクターの心理」や「バックストーリー」など。ここの情報量がすごく濃いです。
キャラクターを深堀りするために、バックストーリー(過去の経験や生い立ち)を描いたほうがよい。とされますが、どんなものがどれくらい必要なのかも書かれています。
さらに主人公だけでなく、サブキャラなどの立ち位置・活かし方も解説。ストーリーに必要なキャラクターを、すべて作れる構成となっています。
本書は、キャラが薄い・個性的なキャラが作れない人におすすめです。
この方法論を身につければ、良いストーリーが浮かんだときに、どんなキャラにすればいいのか?が解決します。
【レビュー】記憶に残るキャラクターの作り方!観客と読者を感情移入させる基本テクニックはガチ!物語工学論 キャラクターのつくり方
「物語工学論 キャラクターのつくり方」は、キャラの属性「塔の中の姫君」「造物主を滅ぼす者」などについて書かれている本です。
記載のパターンは全部で7つ。思いついた世界観があるなら、それに当てはめてキャラクターが作れるようになっています。
例えば「塔の中の姫君」。
これは実際の「塔」でなくても、何かに囚われているキャラクターと考えればOK。
- 心理的
- 社会的
- 象徴的
シンデレラのように社会的に囚われているのもこれに当てはまります。現代でいうと会社に飼われている、というのも社会的に囚われているパターンです。
こうしたキャラクターのパターンを7つ解説されているのが本書。キャラの性格よりも設定の作り方に寄っています。
キャラクターの設定を決めるのが苦手、もしくは設定を作り込みたい人におすすめです。
現在は電子書籍のみ販売。
キャラクターの作り方でおすすめの本まとめ
キャラクターの作り方でおすすめの本を紹介しました。
キャラクターの立て方や設定を作るもの、ストーリーと絡めるもの、様々です。
作り方は1つではありません。いくつか試してみて、あなたに合ったキャラクターの作り方を身につけてもらえればと思います。
【レビュー】キャラクターからつくる物語創作再入門!キャラクターアークで読者の心をつかむ 【性格類語辞典ポジティブ編の感想レビュー】キャラ作りに最適!新しいキャラデザの本! 【性格類語辞典ネガティブ編の感想レビュー】キャラ作りに最適!新しいキャラデザの本! 【レビュー】記憶に残るキャラクターの作り方!観客と読者を感情移入させる基本テクニックはガチ!