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評価:5
クリスタで漫画を描き続けて数年。まだまだ知らない機能があって、それを使いこなせればもっと効率よく作業できるのでは?
そう思い立ち、1冊の本を手にしました。
クリスタで漫画を描きたいけど、どの機能をどう使えばいい?効率よく作業するには?
そんな疑問を解決してくれるのが「CLIP STUDIO PAINT EX公式ガイドブック」です。
クリスタを開発している会社、セルシスが監修しています。
しかもクリスタがアップデートすると、それにあわせて本の内容も改訂。決して情報が古くならないのもオフィシャルならではです。
というわけで本記事では「CLIP STUDIO PAINT EX公式ガイドブック」を詳しくレビューしていきます。
- CLIP STUDIO PAINT EXの使い方
- 原稿用紙とページ管理機能
- マンガの描き方
- カラー漫画の描き方
- 原稿の書き出し
- その他テクニック
クリックできる目次
CLIP STUDIO PAINT EX公式ガイドブックの内容
クリスタで漫画を描くための本書。
豊富な機能とその使い方が載っています。以下が目次。
漫画の描き方を順序だてて解説。さらに知っておくと便利な機能についても言及しています。
初心者はもちろん、今までなんとなくクリスタを使ってきた人も、新しい発見がある内容です。
それでは本書の目次に沿って紹介していきます。
CLIP STUDIO PAINT EXの基本
まずはクリスタEXの基本から。
インターフェースの説明からツールの使い方まで、クリスタEXを使うための解説の章です。
ツールの基本を解説。クリスタ初心者でも安心して読み進められます。
デジタル特有のレイヤーも説明されています。
デジタルをはじめて使う人には理解が難しい、レイヤーの概念や操作も図解付きでわかりやすいです。
PC以外のデバイス操作もしっかりケア。
スマホ版やiPad、Chromebookで使うユーザーにも配慮されています。
ここまでがクリスタEXのソフトとはどういうものか、なにができるのか。
という基本的な内容です。
原稿用紙とページの管理
この章は漫画を描く前に知っておくべき、原稿用紙の使い方とページ管理について触れています。
セリフがなかったり、印刷することが少ないイラストとは違い、漫画には専用の原稿用紙があり、ルールに則って描いていきます。
必須の知識、マンガ原稿用紙の使い方。
新規でファイルを作るときの細かい設定も載っています。
ウェブトゥーン(縦読みマンガ)の設定もあるので参考になる。
複数あるページの管理方法。
複数あるページの管理機能、見開きページの作成方法などは、作業するのにとても大切な内容ですね。
アナログで描いたものを取り込む方法。
ネームは紙で描く人も、取り込みの方法を知っておけば便利に使いこなせます。
この章は原稿用紙の基礎知識、設定方法。そして複数ページになる漫画の管理方法について触れられています。
マンガを描く
本書のコアである、漫画の描き方についての章。
漫画を描く工程ごとに説明。
使う機能やツールなど、漫画を描くのに必要なものを詳しく解説しています。
- モノクロ作画の基礎知識
- 下描きの工程
- ペン入れのツールとテクニック
- コマの作成・編集
- フキダシの描き方
- セリフの入力と管理
- 効果線の描き方
- 描き文字の描き方
- ベタ塗りのやり方
- トーンの貼り方・編集
- パース定規の使い方
- 写真から線画の抽出
- 3D素材の活用
本書全体の3分の1ページの分厚さ。ここは何度も見直して習得したい部分ですね。
ペン入れのテクニック。
ペン入れで仕上がりが変わってきます。あわせてペンのカスタマイズ方法も載っているので、クオリティアップを目指せます。
コマ割りの作成方法。
クリスタEXにはコマ割りする機能もあって、活用するとなにかと便利です。
フキダシフラッシュの描き方。
基本のフキダシから、フラッシュなど効果のあるフキダシまで、幅広く解説されています。
続いて効果線の描き方。
漫画になくてはならない効果線。その種類や描き方も学べます。
トーンの貼り方と編集方法。
トーンの濃度や線数などの説明もあり、またグラデーショントーンの貼り方も解説してあります。
パース定規の使い方。
背景を描くときに欠かせないパース定規。使いこなすとアナログで描くより断然楽に早く描けます。
以上がこの章の内容です。
この章を見ながらだと、初心者でも漫画を完成させられます。
カラー原稿を描く
WebやSNSなどではカラーの場合もありますよね(もちろん紙面でも)。
そんなときに利用する機能の解説です。
ただし絵師のようなイラスト塗りのテクニックではなく、あくまでカラー原稿を仕上げるためのやり方です。
カラーの塗り方。
塗るときに使うツールや機能の解説です。
合成モードの解説。
多種多様な効果をもたらす合成モードの説明です。
合成モードの一覧。
合成モードはたくさん種類があって、どんな効果があるのかわかりづらいです。
ですが一覧で見せてくれるので、わかりやすいです。
他にも色調補正や、テクスチャの活用などの解説もありました。
原稿を書き出す
完成した原稿データを、画像にする設定の章です。
Webや印刷など、目的ごとに解説してあります。
Web用に書き出す。
印刷用に書き出す。
その他に電子書籍用の書き出しも載っています。
覚えておきたいテクニック
クリスタEXで漫画を描く上で、知っておくと便利な機能について書いてあります。
全部で13項目ある中、個人的にいいなと思うテクニックはこちらでした。
- タイムラプスの記録
- 3D素材の活用
- オリジナル画像の素材化
- 知っておきたい環境設定
- ショートカットのカスタマイズ
- オートアクション
3D素材の活用。
オリジナルの素材の作り方。
漫画内で何度も登場する小物や建物の外観は、素材として作ると張り付けるだけなので、時間短縮につながります。
作画の環境設定。
ここもデフォルトのまま使ってる人が多いので、自分にあわせて設定を変えると使いやすくなります。
以上、CLIP STUDIO PAINT EX公式ガイドブックの内容でした。
CLIP STUDIO PAINT EX公式ガイドブックはこんな人におすすめ
クリスタEXで漫画描くなら持っておきたい1冊。
おすすめはこんな人です。
- デジタル漫画が初めての人
- クリスタ初心者
- 漫画を描く機能を知りたい人
- 漫画をもっと効率よく描きたい人
本書には作画データのダウンロードもついています。
紙面だけでもじゅうぶん理解できますが、レイヤー構成などもっと詳しく見たい人はダウンロードもおすすめ。
初心者はもちろん、もっとクリスタの機能を知ってバリバリ漫画を描いていきたい人にもおすすめです。
CLIP STUDIO PAINT EX公式ガイドブックをレビューまとめ
CLIP STUDIO PAINT EX公式ガイドブックのレビューでした。
漫画は作画工程がいくつもあり、そのたび使う機能やツールが異なります。
使いこなすのが大変だからこそ、クリスタ監修のガイドブックが役に立ちます。
クリスタで漫画を描くなら必携の1冊です。
- CLIP STUDIO PAINT EXの使い方
- 原稿用紙とページ管理機能
- マンガの描き方
- カラー漫画の描き方
- 原稿の書き出し
- その他テクニック