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デジタルイラストをはじめたいけど、塗り方がわからない。塗ってもなんかしっくりこない。
そんなときは本でやり方や知識を学ぶのがおすすめです。デジタルイラストの講座よりかは安価で、自分のペースで進めていけます。
というわけで本記事ではデジタルイラストの塗りでおすすめの本を、5つのカテゴリーに分けて紹介します。
塗りの前にそもそもの画力をあげたい人は下記の記事もおすすめです。
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デジタルイラスト本の選び方
本記事で紹介するデジタルイラスト本は、以下のカテゴリーにわけています。
初心者向けデジタルイラストのおすすめ本3選
初心者向けとして、塗りだけでなくキャラの描き方も学べる本をピックアップしました。初心者におすすめのデジタルイラスト本はこちら。
キャラクターの描き方入門教室 CLIP STUDIO PAINT PROではじめるデジタルイラストの基本
キャラクターの描き方入門教室 CLIP STUDIO PAINT PROではじめるデジタルイラストの基本は、線画から塗りまではじめてデジタルイラストを描く人にやさしい本です。
まずクリップスタジオの使い方から始まり、そのあとデジタルイラストの描き方に入っていきます。
そのためクリスタ初心者でも分かりやすいのが特長。また塗りだけではなく、線画のコツなども描かれています。
気をつけるべき点や、表情やポーズなどのコツも解説されています。
線画の次は塗りの手順。下塗り方からメガネなどの細かいアイテムまで、丁寧に解説されています。
デジタルイラストの初心者や、クリップスタジオを使い慣れていない人にもおすすめです。
デジタルイラストの「身体」描き方事典
デジタルイラストの「身体」描き方事典は、身体パーツの一つひとつをきちんとデッサンするための秘訣が39こ載っています。
デジタルイラストとありますが、内容はアナログと共通する「画力」の部分。キャラの描き方が主な内容です。
キャラは顔や身体などパーツごとに分かれており、さらに顔の中の目や鼻など細かく解説がされています。
下図は髪の部分の解説。
髪はブロックに分けて描く、毛先は必ず先をくっつける。など描くときのコツが載っています。
続いて胴体の解説。下図はキャラの身体を描くときの考え方です。
胸郭と骨盤を意識してアタリをとると、バランスの良い身体が描けます。こんな感じでキャラの頭からつま先まで、各パーツの描き方が載っています。
塗りの解説も少しあるので、まずは画力(線画)から学びたい人におすすめです。
映え作画 プロ100人が教える魅力的なキャラ作り
映え作画プロ100人が教える魅力的なキャラ作りは、人体パーツの基礎から構図・ライティングまでイラスト制作のノウハウを完全網羅した本です。
キャラの描き方と塗り方の両方学べますが、単なるノウハウではなく”映え”の視点から解説されています。
例えば下図ではお尻を見せる構図。映えを意識した演出について書かれています。
お尻を強調したり、身体のシルエットにメリハリをつけるのがコツ。
さらに塗りの部分では、プロのこだわりの作画技術について触れられています。
配色アプリを使ってイメージした色を元にラフを描いていく工程。
ただしレイヤー構成やどの色を使っているかなどの、RGB数値の記載はありません。塗りの基本を学ぶなら次項で紹介する本がおすすめ。
塗りの基本を覚えたら、もう一度読み返すのがベターです。
ただし購入特典のイラストメイキングデータはPSD(PhotoShop)
デジタルイラストの色塗りでおすすめの本5選
デジタルイラストといえば塗りの技術。
本項目ではそんなデジタルイラストで、塗りに特化したおすすめの本を紹介します。
色塗りチュートリアル
色塗りチュートリアルは、彩色に必要な基礎知識とテクニックを学べます。
デジタルの塗り方はブラシ塗りや厚塗りなどいくつかありますが、大事なのは塗り方ではなく塗るための知識です。
例えば下図は色の色相や明度についての解説。
色といっても奥が深く、色相・明度・彩度の3つの組み合わせで成り立ち、色によって与える印象も違います。
こういった基礎的な知識から塗りを覚えられるのが本書の特長。
またライティングによる色の見え方の違いなども解説されています。
こういった色と光の基礎知識を学んだあと、キャラを立体的に塗る方法や衣服の塗り方などに入っていきます。
デジタルイラストの本で色や光の基礎から教えてくれる本は貴重。影がうまく塗れない、立体感が出せない人におすすめです。
デジタルイラストの「塗り」事典
デジタルイラストの「塗り」事典では、多種多様なデジタル塗りのテクニックを学べます。
本のタイトル、「塗り」事典とあるように、塗り方の種類が豊富に紹介されています。
- アニメ塗り
- ブラシ塗り
- 水彩塗り
- 厚塗り
- ギャルゲ塗り
上記以外にもいくつか塗り方の紹介はされています。
下図はブラシ塗りの手順。
RGB値でどんな色で塗っているかも記載されています。
またコラム的に載っている、仕上げや加工のテクニックがさらにイラストのクオリティをあげてくれます。
デジタルでの塗りの種類はほぼ網羅されているので、いろんなテクニックが身につきます。
デジタルイラストの塗り方はどんなものがあるのか知りたい人にもおすすめ。
7色のテーマイラストで学ぶ 塗りテクニック
7色のテーマイラストで学ぶ 塗りテクニックは、キャラから花・空・水・星などの背景まで学べる本です。
本書の特徴は、赤・橙・黄・緑・水・青・紫の7色をテーマカラーに、バリエーション豊かなイラストテクニックが書かれている点。
例えば下図は「赤」がテーマのイラスト。着色の手順が解説されています。
また下図の「紫」がテーマカラーのイラストはで、カラーサークルのどこの色を使うか、どんなポイントを意識して着色や加工していくかが解説されています。
紫の空に光るエフェクト、黄色だけでなく間にオレンジを挟むことで、幻想的な雰囲気を演出しています。
背景の描き方やテクスチャの使い方が苦手な人にもおすすめです。
作中はCLIP STUDIO PAINT使用。
プロ絵師の技を完全マスターキャラ塗り上達術
プロ絵師の技を完全マスターキャラ塗り上達術は、魅力的なキャラを描くための「プロ絵師の技」が詰め込まれています。
本書の特長は、レイヤー構成や描画モードの設定、RGB値、使用ブラシなど、プロ絵師の工程と同じ設定・手順を知れること。
下図はブラシ・キャンパスの設定と、下塗りのレイヤー構成。
プロ絵師が使うカスタムブラシなどは、DL特典としてついてくるため、再現性も高いです。
塗りの手順もパーツごとにレイヤー構成や、RGB値がしっかり記載してあり、同じ手順で進めることで塗りの感覚やテクニックが身にいていきます。
塗りの種類はブラシ塗りやアニメ塗りなどオーソドックスなものから、水彩+厚塗りなど掛け合わせた塗り方も載っています。
さらに仕上げのテクニックやなどもあるので、キャラの塗り方だけでなく表現方法の幅を広げたい方にもおすすめ。
Vision
Visionは、色・光・構図をもとにストーリーある画面作りが学べる本です。
画面作りに特化しているため、デジタルイラストの塗り方は一切書かれていません。
ですがイラストを描くのに必要な、色・光の知見、構図のノウハウについて知れる貴重な1冊。
例えば見せたいものにユーザーの視線を集めるテクニック、焦点のコントールをライティングなどで行うテクニックも解説されています。
また色についての章では、明度を魅力的な配色にする例も。下図は失敗例で成功例は本書に書かれています。
うまく配色する例として、色相の数を減らしてまとまりのある配色にする方法。もう1つは補色を用いて、視的に面白みを持たせた例が解説されています。
本書の内容は、視線誘導、色のチョイス、ライティングの技術、構図の取り方など、イラストを描くスキルすべてが詰まった1冊。
同じような本はなく唯一無二。これは全クリエイターにおすすめです。
厚塗りでおすすめの本3選
デジタルイラストの塗りで人気の厚塗り。厚塗りに特化している本がそもそもあまりなく、いろんな塗り方の詰め合わせであることがほとんどです。
本項目ではそんな厚塗りだけを学べる本をピックアップして紹介します。
厚塗りの秘訣 色気があふれる作画流儀
神慶がしっかり教える「厚塗り」の秘訣 色気があふれる作画流儀は、作者の厚塗りの基本からこだわりまでをしっかり学べる本です。
厚塗りの基本やキャラデザや構図の基本、厚塗りタッチの線画の描き方など、すべてが厚塗りにフォーカスされた内容。
着色では肌色の選び方まで載っています。
肌のベース色や陰影色など、肌の基本色が知れるのは嬉しいポイント。
キャラクターイラストに重要な、目の塗り方もしっかり解説を交えて書かれています。
ここまで厚塗りにフォーカスしたデジタルイラストの本は貴重。厚塗りを会得したい人におすすめです。
肌塗りの秘訣 おなかに見惚れる作画流儀
mignonがしっかり教える「肌塗り」秘訣 おなかに見惚れる作画流儀は、Photoshopを使ったマスク塗りの基本から肌塗りのこだわりまで学べます。
下図はマスク塗りの基本をおへそを例に書かれています。
また下図ではおなかの塗りについて書かれており、ランドマークなどを意識してどこに凹凸をつくるかが解説されています。
肌の塗りがメインですが、それ以外にもシワなどの衣服の塗り方や自然背景の塗り方まで載っています。
ソフトがPhotoShopなので使うユーザーは限られますが、肌塗りのクオリティを上げたい人におすすめです。
美少女イラストのリアルな肌の塗り方
美少女イラストのリアルな肌の塗り方は、女性の骨格や筋肉の解説から、リアルな肌の塗り方までパーツごとに解説されています。
本書の特徴は「リアル」にこだわっており、他書ではほぼスキップされてしまう口の塗り方まで書かれています。
また下図では太ももの塗り方について書かれています。
円柱ではなく楕円、どの箇所に肉厚を足せばリアルになるのかが解説されています。
ただしどのパーツもそうですが、詳細な塗り方というより、表現方法に近い解説。どのブラシを使うかや、RGB値などが基本ないため、こういったやり方もあるんだなと参考にしたい方向けです。
クリスタでおすすめの本3選
クリスタを使ったデジタルイラストを描くときに、参考になるおすすめの本を紹介します。
CLIP STUDIO PAINT PRO 公式ガイドブック
CLIP STUDIO PAINT PRO 公式ガイドブックは、インストールの手順や基本的な操作から、環境設定までわかりやすく解説している唯一の公式ガイドブック。
クリスタにはたくさんの機能がありますが、イラストを描くときにこの機能を使えば便利、といった公式ならではの基本的な使い方をマスターできます。
下図は線画を描くときに使うツールの解説。
Gペンや濃い鉛筆など、それぞれの特徴もあわせて知ることができます。
また塗りの解説ではガイドブックらしく、カラーパレットの使い方もしっかり書かれています。
他のデジタル塗りの本ではクリスタの使い方は書かれていません。ですが本書は使い方までしっかり解説。
クリスタに慣れない、使い始めたばかりの人には、ツールの使い方と塗り方の両方学べるのでおすすめです。
CLIP STUDIO PAINTの良ワザ事典
CLIP STUDIO PAINTの良ワザ事典は、必ず押さえておきたい基本ワザから、効率アップの便利ワザまで網羅している本です。
操作でいえば「レイヤーの管理」や、クリスタ画面外のブラウザなどの色を拾う「スポイト」の使い方など多様。
便利ワザでは透け感の表現や、塗りをドットパターンにする方法などもあります。
また着色時の塗り残しをつぶす方法も書かれていて便利です。
デジタルイラストの描き方や塗りは書かれていませんが、知っておくと時短や効率化につながるワザがたくさん詰まっています。
いまいちクリスタを使いこなせない人におすすめです。
「キャラの背景」描き方教室 CLIP STUDIO PAINTで描く
「キャラの背景」描き方教室 CLIP STUDIO PAINTで描くは、キャラクターの魅力を引き上げるために、知っておきたい背景描画のノウハウが載っている本です。
背景なのでパースの基本やクリスタのパース定規の使い方などの知識が得られます。
またパースを知らなくても描ける背景についても書かれており、初心者でも取っつきやすいのも特長です。
キャラの背景はなにを描けばいいのか分からない人におすすめです。
イラストメイキングでおすすめの本2選
イラストメイキングが主な内容の本をまとめて紹介します。
デジタルイラスト 色塗りメイキング講座
デジタルイラスト 色塗りメイキング講座は、5人の作家陣によるメイキングで、色鮮やか・光の表現・テクスチャ・厚塗り・水彩といったさまざまなタイプの塗り方が学べる本です。
メイキングなので描く手順に沿って、解説が進んでいきます。下図は下塗り。
他書でもよくある構成ですね。続いて背景のメイキング。
色塗りメイキングのため、ラフから線画のメイキングはありません。色塗りを集中的に見たい人に最適です。
キャラ魅せメイキング 美少女イラスト×肌・髪・瞳・服の質感表現
キャラ魅せメイキングは、美少女イラスト×肌・髪・瞳・服の質感表現は、クリエイター5名による美少女イラストメイキング集です。
それぞれテーマが設定されており、そのテーマを具現化していくための質感表現や、クリエイターの考え方などが載っています。
下図はラフを起こす工程。
続いて下図はキャラを魅せるための表現。顔や手に紅潮を足していきます。
ラフから塗りまで、キャラを魅せる表現のメイキング集です。
ただしダウンロードできるデータはPSD(PhotoShop)
デジタルイラストに関するよくある質問
デジタルイラストを描くときに疑問に思う内容をまとめました。
デジタルイラストの塗り方は何種類ある?
基本的なデジタルイラストの塗り方は以下の5つです。
- ブラシ塗り
- アニメ塗り
- 厚塗り
- 水彩塗り
- ギャルゲ塗り
ただし絵師さんによっては、水彩塗りと厚塗りを組み合わせたり、ブラシ塗りと厚塗りを組み合わせたりします。
基本的な塗りをかけ合わせることで種類は増え、自分のアイデンティティを形成することもできます。
初心者におすすめのイラスト本はどれ?
お絵描きチュートリアルやヒロマサのお絵かき講座などは、初心者にもおすすめのイラスト本です。
図解や絵が多いため分かりやすく、基本的なキャラの描き方を学べます。
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