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評価:4.5
可愛い女性キャラが描きたい。けどなんか上手く描けない。身体もしっくりこず、どんなポーズがいいのかもわからない。。。
女性キャラを可愛く描くコツがあればいいのにな。
そんな悩みを解決してくれるドローイングでおすすめの本が「ガールズ・ドローイング入門」です。
魅力的な女性を描くことに特化した内容。そのため中の図解や人体構造の解説もすべて女性。可愛い女の子が描きたいときにおすすめのイラスト本です。
男性の解説はありません。しかし言いかえれば女性キャラの絵が上手くなる本でもあります。
というわけで本記事ではガールズ・ドローイングの内容を紹介していきます。
- 魅力的に見える女の子を描くコツ
- キャラクター描写の基本
- ポージングの基本
- 美術解剖学の基礎
クリックできる目次
ガールズ・ドローイング入門の内容
ガールズ・ドローイング入門の目次は以下のとおり。
- 概要
- 顔
- 頭部
- 髪
- 表情
- 上半身
- 腕
- 手
- 下半身
- 足
- 服
- ポーズ
- クロッキー
- チュートリアル
上記の目次の中から、印象的な下記の内容について紹介していきます。
顔
顔のパーツについて書かれています。目や口や耳の構造など。
下図は鼻の構造を解説した後、どうやって描けばいいのか記載されています。
とくに目はキャラの印象が変わる大事な部分でもあるので、構造を理解して眼球とまぶたの関係をしっておくとイラストに活かせます。
髪
髪の描き方について。「面」で捉えるや、「流れを意識」など上手く描くためのコツが書かれています。
下図はショートカットと髪を束ねる髪型の描き方。
髪を束ねる描き方は結った方向へ流れが集まります。またおくれ毛なども描くとそれっぽさが出ます。
このチャプターの最後にはいろんなヘアスタイルの一覧が描かれています。
表情
表情はキャラクターの個性を表す大事な要素。このチャプターでは感情の変化による顔のパーツと、表現について書かれています。
下図は喜怒、悲しい驚きの表情について、顔のパーツがどうなっているのか解説されています。
眉の上下や口の形、歯の見え方など、感情によって違います。
また感情の強弱として、「ほほえみ」→「楽しい」→「爆笑」などの変化も描かれています。
こういった表情はパターン化できるので、覚えておくと描くとき楽ですね。
上半身
上半身では鎖骨や胸郭の比率や構造、描く手順などが書かれています。
下図は忘れてはいけない、顔と上半身を繋ぐ首まわりの構造について。
顔を傾けるのは女の子の可愛いしぐさの1つなので、そこに違和感がでないように首の曲がり方を知っておくのもポイント。
またガールズ・ドローイングらしく、胸の描き方も載っていました。あまりここに触れられている本はないため、貴重ですね。
手
複雑で描くのが難しい手。骨組みから手を動かす仕組みまで教えてくれます。
下図は指や手首の可動域、指を曲げたときの形について。
手のひらと指の比率や、指の関節ごとの比率についても書かれています。この比率を守ることで手のバランスが取れます。
またこういった手の構造のほかに、ブロックや円柱に例えて、わかりやすく手を描く手順が解説されています。
下半身
下半身のチャプターでは、脚を構成する骨組みとカタマリについて書かれています。
これらは脚の自然な湾曲を描くときに必要な知識。下図ではそんな脚の構造について図解されています。
脚を円柱で描いて肉付けしていくとき、正円ではなっく凹凸がある円になります。これは縫工筋による影響。
またこれ以降では腰から脚がどう動くのか、などの解説や、スネのラインや足をくんだときどう見えるのか、なども解説されています。
服
服とありますが、メインはシワの仕組みの解説です。
下図は服を着たとき、どうシワができるのか、について書かれています。
上図はシャツの例ですが、ジーンズやスカート、パーカーなどの解説もあります。
またメガネやケモ耳などのアクセサリーも、記載されているのが嬉しいところです。
ポーズ
ポーズのチャプターではアイレベルや、アオリ・フカンといった見る角度の違いについても書かれています。
この角度によって与える印象が違うため、しっかり押さえておきたいポイント。
そしてポーズの見栄えをよくするコントラポストについても書かれています。
コントラポストとは左右非対称で調和のとれたポーズのこと。このコントラポストの描き方も教えてくれます。
またこのチャプターの最後では、いろんなポーズ集も記載されています。
以上がガールズ・ドローイング入門の内容です。女の子を描くうえで押さえておきたいポイントが、たくさん詰まっています。
ガールズ・ドローイング入門のレビュー
タイトルに「入門」とあるように、キャラの描き方は基礎的なものが多かったです。
しかし本書は「女の子」に絞ってあり、男性とは違う人体構造や、魅せ方が描かれていて、他書とは一風違ったアプローチをしています。
そのため男女の違いを落とし込む必要はなく、すぐに自分のイラストに取り入れやすいのが特長でした。
とくに印象的だったのは胸の描き方や見え方が解説されているところ。
おっぱいの描き方に特化した本は出版されていますが、こういった基本的なキャラの描き方の中に描かれているのは珍しいです。
あとは女性らしさでもある髪の解説は、もっとあってもいいのかな、と思いました。約10ページほどで、さらっとしているので、もっと詳しく知りたかったですね。
髪についてはそれに特化した本「髪の描き方」も出版されているので、そちらを見本にした方がよさそうです。
とはいえ、女の子をもっと魅力的に描くスパイスは存分に散りばめられているので、女の子が上手く描けない、女性らしい身体の構造を知りたい人におすすめです。
ガールズ・ドローイング入門はこんな人におすすめ
ガールズ・ドローイング入門は、女性の人体構造とポージングが学べます。
そんな本書をおすすめするのはこんな人です。
- 女性キャラがうまく描けない
- どんなポーズをつければいいか分からない
- 女性特有の身体の特徴を知りたい
- イラスト初心者
女性の身体つきがどうなっているのか、人体構造を通して学べるため、女性らしさ・女の子らしさを表現できるようになります。
女性を描くのが苦手な人におすすめです。
ガールズ・ドローイング入門の書籍情報
書籍名 | ガールズ・ドローイング入門 |
---|---|
ページ数 | 216ページ |
著者 | ホ・ソンム |
出版社 | マール社 |
発売日 | 2021/09/24 |
価格 | 2,310円 |
著者のホ・ソンム氏は、アトムアカデミー(ArteumAcademy)の人体ドローイングの講師を務めている。
本書の中で「女性キャラクターを描くために必要な知識を、なるべくわかりやすく客観的に理解できるよう、悩みに悩んで完成させました」と語っています。
ガールズ・ドローイング入門のレビューまとめ
ガールズ・ドローイング入門のレビューでした。
女の子の描き方を基礎から教えてくれる本。初心者の人におすすめです。
- 魅力的に見える女の子を描くコツ
- キャラクター描写の基本
- ポージングの基本
- 美術解剖学の基礎