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【レビュー】キャラクターの描き方!アナトミーベースのキャラクターデザインでより魅力的なイラストへ

キャラクターの描き方のレビュー

評価:4.5

人体構造に基づいた説得力のあるキャラクターが描きたい。ストーリー性を感じるイラストが描きたい。単純に画力をあげたい。

絵描きなら誰もが抱く悩みですよね。

そんな絵が上手くなる本を探している人におすすめなのが「キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザイン」です。

アナトミーベースのキャラクターデザインキャラクターの描き方の表紙

タイトルにあるアナトミーとは解剖学の意味。つまり人体構造に基づいたキャラクターの描き方です。

しかも本書は他書にはない特長として、描き方の他にキャラクターデザインについても言及しています。

1枚のイラストをより魅力的に仕上げるために、キャラの特徴を捉えた描き分けやストーリー性を伝える方法は必見です。

まさにイラストを描くおすすめの本といえます。

というわけで本記事では「キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザイン」を紹介していきます。

本書で学べる内容
  • アナトミーとプロポーションの基本
  • フォームを簡易化してとらえる方法
  • 髪、服、アクセサリーの描き方
  • 表情と個性
  • ストーリー性を伝えるイラストの描き方
MEMO
本記事はボーンデジタル様から献本いただき作成しています。
この記事の著者
らおん

漫画家

らおん

raon wawaji

プロフィール

SNS(X:@raon_wawaji)やWEBで活動する漫画家。
当サイトでは、長年にわたり身につけた漫画の知識や経験、スキルを基に発信しています。またペンタブや参考書など、漫画・イラストを描く人のために詳細なレビューもしています。プロフィール詳細

キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザインの内容

「キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザイン」の内容を、本書の目次に沿って紹介していきます。目次は以下のとおり。

キャラクターを組み立てる

一番ページ数が割かれている大事な章。本章ではアナトミーベースのキャラクターの描き方が解説されています。

その内容は骨格、筋肉、男女のプロポーションの違い、各パーツの描き方など。

下図は骨格と、表面からも確認できる骨=ランドマークについて。

人体の骨格とランドマーク
引用「キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザイン」10~11P

上図、右ページのランドマークは、キャラを描くときに外せない要素。鎖骨などがいい例ですね。

このランドマークをしっかり意識することで、人らしさが出てうまく見えるようになります。

続いて下図は、頭部の描き方。右ページは描き方の手順です。

顔の描き方
引用「キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザイン」20~21P

球体を描いて両端を切り落とす描き方は、ルーミスのやさしい人物画でも記載されている、世界標準の描き方ですね。

この両端を切り落とした部分が顔の側面。耳がつくあたりです。顔の前面と側面をわけることによって、立体感を意識できます。

僕もこの描き方に変えてから顔を描く苦手意識がなくなり、角度を変えての描写もわかるようになりました。

続いて下図は目の描き方です。

目の描き方
引用「キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザイン」26~27P

目はリアルな構造だけではなく、デザイン要素が多く含まれる部分。リアルとデザインの塩梅あんばいが難しいパーツですが、どんな絵柄やデザインでも、構造を意識することで立体感が出せます。

続いて下図は腕のパーツ。筋肉を色分けして、どの筋肉が腕のラインを作っているのかがわかります。

腕の描き方
引用「キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザイン」34~35P

腕は回転すると筋肉がねじれるため、腕のアウトラインも変わってきます。

手のひらを前面に向けているとき、横に向けているとき、後ろにあるとき、すべて腕のアウトラインが変わります。

こういった絵を描くうえでの知識は大事。

フォームを簡略化してジェスチャーやポーズをとらえる

本章はポーズやジェスチャーを描くための内容が書かれています。

下図はそのポーズとジェスチャーの基本です。

ポーズの描き方
引用「キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザイン」50~51P

胸郭と骨盤の位置と向きを決めて、腹部でその2つを繋ぎます。つまり胸郭と骨盤の向きが違う場合、ねじれるのは腹部だけ。

また胸郭から骨盤までの流れを意識することも大事です。

続いて下図はキャラクターの描き分けです。

キャラクターの描き分け
引用「キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザイン」70~71P

こういった描き分けは、キャラクターの特徴にあったデザインに役立ちます。

骨格やシルエット、シェイプ(形)などで、描き分けの仕方が解説されています。

髪、衣服、アクセサリーを描く

本章はシワができる仕組みや、動いたときにどうシワができるのか。髪や帽子などについても書かれています。

下図はシャツのシワができる部分の解説です。

衣服のシワの描き方
引用「キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザイン」80~81P

シワは重力や引っ張る力に向かって流れる傾向があります。裾や腕を上げたときにできるシワはその典型。

そのシワの法則は下図のパンツにも適応できます。

パンツ・ズボンの描き方
引用「キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザイン」86~87P

座ったときは膝を起点(引っ張る力がかかっている)に、シワの流れができます。

ポイントは重力や引っ張る力がかかる場所、体にフィットする部分を意識することです。

立体、感情、個性を伝える

本章は立体感を出すための光と影、シェイプとライン。年齢に応じた顔の構造。

その他にも感情と表情など、キャラクターデザインをするときに役立つ内容が盛り込まれています。

下図はそんな数ある内容の1つ、感情と表情についての解説です。

表情・感情の描き方
引用「キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザイン」116~117P

表情を強く強調する手法としてスカッシュ&ストレッチ(押しつぶす&引き伸ばす)だったり、表情筋の動きだったりが書かれています。

また下図ではストーリー性のあるイラストを描くための方法も解説されています。

ストーリーを伝えるイラストの描き方
引用「キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザイン」122~123P

ポイントはバックストーリーを決め、そのバックストーリーを表現できるアイテムを追加する。

表情やジェスチャーもキャラの性格が表現できるように設定することです。

これを決めるだけでも、キャラクター性やストーリー性を伝えられるイラストが描けます。

ペット、ミニキャラ、獣人

本章はミニキャラ(デフォルメキャラ)や、ケモ耳や獣人の描き方が書かれています。

下図はケモ耳と獣人の解説。

獣人の描き方
引用「キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザイン」132~133P

耳をつける位置やデザインする方法が載っています。

演習:キャラクターのデザイン&ドローイング

本書のこれまでの内容を踏まえて、実際にイラストができるまでの過程が載っている章です。

ページ数が少ないため細かな部分は省かれていますが、大まかな流れは把握できます。

キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザインのレビュー

キャラクターの描き方の裏表紙

単純に図解イラストの絵が上手いです。シンプルな線なのに立体感や、そこに存在しているかのような現実感があります。

まさにこれこそがアナトミーベースのキャラクターの描き方なんだな、と思いました。

本書では絵の描き方の知識を得るとともに、模写することでも画力が上がっていくことは確実です。

内容は本格的な美術解剖学より優しめ。絵の初心者にもわかりやすいように、最低限必要な個所だけを端的に解説してくれています。

そのため絵の初心者をはじめ、人体構造や美術解剖学をこれから学びたい人にとっての入門書としても最適です。

そして何よりストーリー性を伝えるイラストの描き方は必見。絵の描き方の本は数あれど、ここについて書かれている本はあまり見かけません。

気になった方はぜひ手に取ってみてください。

キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザインはこんな人におすすめ

キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザインはこんな人におすすめです。

おすすめの人
  • キャラクターを描く土台を築きたい
  • キャラクターデザインを学びたい
  • ストーリー性を感じるイラストが描きたい

こう描くと上手く見えるよ、といった単なるコツではなくアナトミー(解剖学)に基づいているため、絵を描く本質を学べます。

またキャラクターデザインや、ストーリー性を伝えるイラストの描き方も解説されています。

ただ絵を描くことから一歩前進したい人にもおすすめです。

キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザインの書籍情報

書籍名キャラクターの描き方
アナトミーベースのキャラクターデザイン
ページ数144ページ
著者TB Choi
出版社ボーンデジタル
発売日2023/1/31
価格2,750円

著者はキャラクター/コンセプトアーティストや、美術解剖学やキャラクターデザインの講師。

その他にもゲーム会社や映画、アニメーションなど大手企業との仕事もこなされている方です。

キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザインまとめ

キャラクターの描き方:アナトミーベースのキャラクターデザインのレビューでした。

シンプルに図解イラストが上手いので、模写するだけでも絵がうまくなるのは確実。さらに他書とは違う本書の特長として、ストーリー性を伝えるイラストの描き方も必見です。

本書で学べる内容
  • アナトミーとプロポーションの基本
  • フォームを簡易化してとらえる方法
  • 髪、服、アクセサリーの描き方
  • 表情と個性
  • ストーリー性を伝えるイラストの描き方
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