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評価：5
なかなか思うように描けない服のシワ。
よくわからないから思わず適当に描いてしまう部分でもありますよね。
そんなシワが描けない悩みを解決してくれるのが「人を描くのって楽しいね！衣服編」です。
服の描き方をとことん追求し、オリジナルの方法でシワ攻略のテクニックが盛りだくさん。衣服のシワの描き方でおすすめする本です。
図解イラストは少し独特なタッチながらも、読者に寄り添う言葉も多く、内容は理解しやすいのが特長。
絵の上達に持っておきたいイラスト本の1つです。
というわけで本記事では、「人を描くのって楽しいね！衣服編」の内容を紹介していきます。
- 身体の描き方
- シワ攻略のテクニック
- 衣服の描き方
- 帽子と靴の描き方
クリックできる目次
漫画家
らおん
raon wawaji
SNS(X:@raon_wawaji)やWEBで活動する漫画家。
当サイトでは、長年にわたり身につけた漫画の知識や経験、スキルを基に発信しています。またペンタブや参考書など、漫画・イラストを描く人のために詳細なレビューもしています。プロフィール詳細
人を描くのって楽しいね！衣服編の内容
人を描くのって楽しいね！衣服編の目次は以下のとおり。
- ハウス描きで描こう
- シワの攻略テクニック
- 腕のシワを描こう
- ズボンの描き方
- 座る人物の服とシワ
- シャツのエリを描く
- スカートの描き方
- 帽子と靴の描き方
- 服の描き方実践
まず第一章の「ハウス描きで描こう」では、体を立体的に描く方法について書かれています。
衣服は体にあわせてシワができるため、こういった理解も必要。ハウス描きという他書にはないオリジナルの描き方で、簡単に立体感がつかめます。
そして第二章から衣服や、シワの描き方を解説していきます。この記事では本書の目次から、以下の内容を紹介します。
シワ攻略のテクニック
シワを描くノウハウが詰めこまれた章です。
下図はそんなノウハウの1つ、シルエットで描く方法。
服に輪っかのシルエットを足す。リングのイメージ。
下図の左ページは、よりリングをイメージしたシワの描き方が載っています。
またシルエットでシワを描く方法以外にも、何かに見立てて描く方法や、XYZで描く方法など、シワを描く基本が解説されています。
この基本をおさえておくだけで、シャツやズボン、スカートなどにも応用が効きます。
腕のシワを描こう
腕にできるシワに関する章です。
腕はよく動かす部分なので、その動きに応じてシワのでき方も変わります。
下図は腕にできる複雑なシワも、らしく見せるためのポイントが書かれています。
腕を挙げる角度による違い。シワはわずか1～2本で表現。この少ない線でも「らしく」見えるシワができます。
続いて下図はシワの流れの解説。
ここはシワができるパターンとして覚えておくと、絵を描くとき楽になります。
スカートの描き方
基本的なスカートの描き方が載っている章です。
下図はスカートを簡単に捉えて描く方法です。
上底と下底を意識して、間にシワを入れていきます。
この他にも座ったときや、プリーツスカートの描き方なども解説されています。
人を描くのって楽しいね！衣服編のレビュー
絵の描き方に定評のある「人を描くのって楽しいね」の衣服編。
難しい理屈は抜きで、こう描けばシワになるよ。と教えてくれる本です。「らしく」描くのが大切。
シワを描く方法も、独自の描き方がいくつもあります。
- ポチ描き
- シルエット
- XYZ描き
- 数字の3
- 俺様シワ
- カタカナの「ソ」描き
めちゃくちゃユニークな描き方ではあるものの、その描き方を取り入れるとシワに見えるので驚きです。
出版自体は2011年とかなり昔ですが、本質をうまく捉えていて今でも全然通用する描き方。むしろ本書にしかないノウハウが書かれているので、他では学べません。
一昔前はYouTubeやSNSなどが盛んでなかったため、多くの絵描きさんが本書や元となったWebサイトで勉強していたみたいです。
内容を見てみると納得。これは手元にもっておきたい1冊だなと感じました。
人を描くのって楽しいね！衣服編はこんな人におすすめ
人を描くのって楽しいね！衣服編をおすすめするのはこんな人です。
- シワがうまく描けない
- 簡単にシワが描けるようになりたい
- シワができるパターンを覚えたい
他書にはない独自の描き方が載っています。他の本を読んで描けなかった人も、もしかすると描けるようになるかもしれません。
シワの要点をおさえていて、シンプルでわかりやすいのでおすすめです。
人を描くのって楽しいね！衣服編の書籍情報
| 書籍名 | 人を描くのって楽しいね！衣服編 |
|---|---|
| ページ数 | 163ページ |
| 著者 | 中村成一 |
| 出版社 | 廣済堂出版 |
| 発売日 | 2011/12/22 |
| 価格 | 1,760円 |
2001年に本書と同名のウェブサイト「人を描くのって楽しいね」を開設。わかりやすく独特な技法で、多くの絵描きに支持される。
本書の他に人を描くのって楽しいねのシリーズも出版。
人物全体の描き方「人を描くのって楽しいね」と、顔・頭に特化した「人を描くのって楽しいね！顔・頭編」がある。
人を描くのって楽しいね！衣服編のレビューまとめ
人を描くのって楽しいね！衣服編のレビューでした。
本書独自の衣服やシワの描き方が載っていて、大変参考になりました。
この人を描くのって楽しいねはシリーズ化していて、他の本もおすすめです。
- 身体の描き方
- シワ攻略のテクニック
- 衣服の描き方
- 帽子と靴の描き方
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