絵をはじめたいけど何から学んでいいかわからない。自分の絵をもっと上達させたい。
そんな願望ありますよね。
わたしは漫画を10年以上描いています。漫画でももちろんデッサン力は必要とされます。
なのでわたしもたくさんの本を読んで絵の練習をしてきました。
あなたにもこれからデッサン力をつけていきたいと考えていますよね。
デッサン力をつけたいなら、良質な本でその知識を学び、練習することです。
本記事では、たくさん本を読んできた私が出会った、質の良いデッサン本を5冊紹介します。
おすすめする本の内容は「人物デッサン」3冊。「静物デッサン」2冊です。
あなたが学びたい対象物のデッサン本を選んでくださいね。
クリックできる目次
デッサンにおすすめする本3選【人物編】
まずはデッサンで人物を描きたい方へおすすめの本をご紹介します。
どれも初心者の方にわかりやすく、基礎がマスターできる内容になっています。
やさしい人物画
やさしい人物画は、タイトル通り難しい説明を省き、初心者向けに基礎の基礎をわかりやすく解説している本です。
とくに絵を描くときの『考え方』は一見の価値あり。
- プロポーションのバランス
- 骨格や筋肉の動き
- 遠近法
- 人物の描き方
ざっと要約すると上記のような内容。
初心者の方はいきなりたくさんの情報をつめこみ過ぎても、自分のものにできません。
まずは1歩1歩確実に基礎を固めていく必要があります。それがデッサンを上達させるコツです。
本書は情報量こそ多くはありませんし、この1冊でプロ級にデッサンができるようになるわけではありません。
ですが基礎として大切な要素はすべて詰まっています。
発行年も1976年と、昔からたくさんの絵描きの人が本書で勉強してこられてます。
人体の構造部分、骨組や筋肉のつき方よりも、バランスや見え方、動きなどを学びたい方向け。
大切な基礎が学べる貴重な1冊です。
モルフォ人体デッサン 形態学による人体を描くための新テクニック
モルフォ人体デッサンはシリーズ化されるほど人気のデッサン本です。
説明文も少なく、そのほとんどを「絵」で見せてくれるので視覚的にわかりやすいのも特徴です。
- 骨と筋肉の仕組み
- 各部位の見え方
- 各部位の動き方
本書の内容を要約すると上記のような感じ。
人体の構造に特化した内容で、その深さや情報量は他のデッサン本より頭一つ抜きんでています。
デッサンが狂う、違和感のあるポーズを描いてしまう方は本書で解決できますよ。
人物のデッサン力を上げたい方におすすめです。
シリーズ化しているので、そちらもあわせて持っておくと、デッサン力がかなり向上します。
スカルプターのための美術解剖学
スカルプターのための美術解剖学はデッサンの描き方の本ではありません。
美術解剖学、つまり人体の骨や筋肉のつき方。関節の可動域などを記した本です。
- 骨格の仕組み
- 筋肉のつき方と動き
- プロポーションやバランス
- 各部位の見え方
初心者の方には少し難しいかもしれません。ですがある程度デッサンが描けるようになると、この美術解剖学は避けて通れません。
リアリティや、より説得力のある絵を描くためには必要な要素。必要な要素だからご紹介ぜずにはいられませんでした。
プロのイラストレーターを目指す方は、持ってないと他者と差がつくのでぜひ手元に置いてくださいね。
初心者の方にはまだ早いですが、本書が役に立つ日が必ずきます。すぐに手に入れなくても頭の片隅にも置いてもらえればと思います。
独学などで自分のデッサンに限界を感じている方は、今すぐ手に取ってもらえると画力が向上するきっかけとなりますよ。
デッサンにおすすめする本2選【静物編】
人物デッサンに続いて、次項からは静物。つまり「物」のデッサンにおすすめする本を2冊ご紹介していきます。
線一本からはじめる伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法
線一本からはじめる伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法は上手く描くより「伝わる絵」を目的としたデッサン本です。
- 図形をもちいた形の取り方
- 対象物を簡略化して描く
- 人物・情景の描き方
本書を要約すると上記のような感じです。
デッサンはなんだか難しそう。そう感じている方は本書がおすすめ。
伝える絵を意識して、まずは形をとってみる。
そこから立体的に見える描き方を学び、練習していくことで、自然とデッサン力がついていく。という構成になっています。
デッサンって何から学んでいったらいいのか、わからないことありますよね。
そういう方は本書があっていますよ。
まずは見たものをそれっぽく描けるようになる。そのあとにクオリティを上げていけばOKです。
それっぽく描ける、伝わる絵を描く、その足掛かりとなってくれる本ですよ。
静物デッサンテクニック: 5人の描き手が教える、モチーフの距離感や色、質感表現の身につけ方
静物デッサンテクニックは本格的なデッサンをはじめたい方におすすめの本です。
本格的なデッサンはイラストレーターや漫画家、すべての絵描きにとって表現力を高めてくれるもの。
- 画材の選び方と使い方
- 形の取りかた
- モチーフについての理解
- 画面の構図・演出
本書を要約すると上記の内容です。
静物デッサンで学ぶべきポイントは、
- 質感
- 陰影
- 色彩
このあたりをしっかり習得すれば、たとえデジタルで着色するときにもそのスキルを発揮できます。
特に「質感」や「陰影」はきちんと表現できる人が求められます。
プロのイラストレーターを目指すならこのあたりはおさえておきたい部分ですね。
プロ志向や本格的にデッサンを学びたい方におすすめの1冊です。
【初心者向け】絵描き10年が選ぶデッサンにおすすめしたい珠玉の本5選 :まとめ
デッサンと聞くと難しい技術のように感じますが、その基礎となる部分はそこまで難しいものではありません。
本記事で紹介したデッサン本は初心者の方にもおすすめできる、本当によく内容が精査された良書です。
これからデッサンをはじめたい方、しっかりデッサンを学んでいきたい方はぜひ参考にしてくださいね。