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評価:4
あるていど人体構造などは理解していても、キャラに動きを出すのって案外難しいですよね。
でもそんな中、「これはっ!!」と思う本に出会いました。今までたくさんの本を読んできましたが、イラストの描き方の本という枠の中でも間違いなく良書。
動きのある絵を知るにはもってこいの本があったんです。それが「羽山淳一アニメーターズ・スケッチ動きのある人物スケッチ集-筋肉キャラクター編-」。
本書はタイトルにもあるように、スケッチがメインです。キレイな線画で動きのある絵の描き方を解説されているものとはちょっと違います。
ですが、そのスケッチすべてがイキイキとした絵で描かれているため、見てるだけでも勉強になりました。
というわけで本記事では「羽山淳一アニメーターズ・スケッチ動きのある人物スケッチ集-筋肉キャラクター編-」の感想レビューと内容について紹介していきます。
クリックできる目次
アニメーターズスケッチ-動きのある人物スケッチ集の内容
本書の内容は以下の目次で確認できます。
- 基本系ポーズ
- 運動系ポーズ
- アクション系ポーズ
- パーツの描き方
大見出しとして、4つに項目にわかれています。さらにその項目ごとに、小見出しとしてスケッチが描かれています。
- 立ち姿
- 座る動作
- 歩く動作
- ジャンプする動作
- 着地する動作
スケッチがメインで、解説は添えるだけの構成です。いずれのスケッチも、人の動きや構造が手に取るようにわかりやすく描かれていますよ。
基本系ポーズ
立ちや座りなどの、基本的なポーズの動作をスケッチ。その動作で筋肉がどう動くのか、流れていくのか、そういったことも学べます。
動きのあるスケッチがほとんどなので、人体の構造を確認しながら模写すると、生きた絵を描く感覚が養えます。
上記の画像のように、細かな解説も参考になりますよ。
運動系ポーズ
運動系では、さまざまな走り方やスポーツの動きをスケッチ&解説。
スポーツも
- 野球
- サッカー
- バスケット
- ロッククライミング
- ボクシング
- 空手
- 柔道
など幅広いです。ただし、1つのスポーツにつき1~2ページのスケッチで、大きくページをさいているわけではありません。
学校の部活やスポーツモノの漫画を描くときに、動きの確認ができます。
また、ボクシングや空手などの武道のスケッチも多くあるので、バトル系の漫画を描く人にも参考になります。
アクション系ポーズ
アクションポーズは主に
- 決めポーズ
- バトル系のアクション
が多めです。
漫画を描く人には、主人公の決めポーズは絶対に必要な要素。気の利いたセリフとともにポーズも決めると、そのシーンがグッとしまります。
バトル系のアクションは
- 打撃系の攻撃アクション
- ガンアクション
- ソードアクション
- 特撮ヒーロー風アクション
が主です。
剣といっても、日本刀と西洋の剣では使い方が異なり、アクションも変わってきます。
特撮ヒーロー風アクションは、カッコつけたポーズや、特撮ヒーローものでよく見るカットを収録されています。
パーツの描き方
パーツは、その部分の表情を描くことを意識したスケッチが収録されています。
- 顔の表情
- 目の表情
- 口の表情
- 手の表情
他の項目と比べると、解説はすこし少なめ。
アニメーターズスケッチ-動きのある人物スケッチ集のレビュー
「羽山淳一アニメーターズ・スケッチ動きのある人物スケッチ集-筋肉キャラクター編-」の個人的な感想。
これが第一印象。
今まで静的な絵を描いてきた人ほど、本書のそのイキイキとしたスケッチに驚くはずです。
あるていど人体構造もわかっていて絵をそれなりに描いてきた人でも、キャラに動きを出すのって案外難しくありませんか。
関節の曲がり方とかバランスとか動きの取り方とか。でもね、
イキイキした動きのある絵ってこんな感じなんだ!って感覚的にわかるようになるし、スケッチと銘打ってますがちゃんと解説もされています。
ただし解説がメインではなく、あくまでスケッチがメイン。
使い方としては、キャラの動きを確認したいときに見たり、動きのある絵を描く感覚をつかみたいときに模写したりですね。
また「筋肉キャラクター編」でもあるので、女性のスケッチはほとんどありません。(あっても数カット)
なので動きといっても主に男性の動き。でもわたしはこれが嬉しかった。
ところどころマッチョの描き方の解説が入るので、筋肉キャラの動きを知りたい方にもおすすめです。
他にも、バトルやアクション漫画を描いている人や、イラストを描いている人にも参考になると思います。
漫画を描いている人なら本書の動きのある絵を取り入れると、そのシーンに説得力がでますよ。
イラストを描いている人は本書の『決めポーズアクション』がタメになります。
人物の動きの感覚を身につけたい人には最適な1冊でした。
ただし、あるていど人体構造がわかっていて、絵もそれなりに描いてきた人のほうがより多く吸収できると思います。
絵を描きはじめた初心者の方は、本書を生かすには少し難しいかもしれません。
羽山淳一アニメーターズスケッチ-動きのある人物スケッチ集レビューまとめ
「羽山淳一アニメーターズ・スケッチ動きのある人物スケッチ集-筋肉キャラクター編-」のレビューと内容でした。
どこをめくってもイキイキとした動きのあるスケッチには惚れ惚れしてしまいます。
人物の描き方や構造などは描かれていないので、中級者以上の方向けかな、と思います。
絵の練習方法にスケッチやクロッキーがありますよね。その練習をするときの勉強にもなります。
動きのある絵にチャレンジしたい方はぜひご一読をおすすめします。
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