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世界中を駆け巡る漫画が描きたい。主人公は世界を旅している。
でもその理由がない。
しかし作品に感情移入してもらうためには、「なぜ主人公が旅をしているのか」の目的が大事です。
その目的に共感し、読者は感情移入してくれます。
ただこれが難しい。
過去のわたし含め、初心者がよくやってしまいがちな例として、
旅の途中で困ってる人を助ける!みたいなストーリーが描きたい!
で、結局主人公がなぜ旅をしているのかを描いていない
大事なことなので2回いいます、「主人公が旅をしている目的」は超大事です。
旅の目的を描くと以下の効果があります。
- 目的による感情移入
- 主人公が何者かがわかる
ただ漠然と「旅をしている」では、主人公が何者かわかりません。
何者かわからないキャラクターに、読者が感情移入してくれることありません。
目的を描き、主人公が何者かであるかを示す。覚えておいてくださいね。
というわけで本記事では、主人公が旅をする目的の作り方について解説していきます。
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主人公が旅をする目的6パターン
主人公が旅をするにも目的が必要です。
それはなんの目的もなく世界中を旅する主人公には、読者からの共感を得られないから。
って思われて物語に集中してもらえません。
旅の目的が思い浮かばなければ、以下の6つのパターンを参考にしてください。
1.旅の目的はなにか手に入れるため
旅の目的として一番つくりやすいのが、「なにかを求める・手に入れる」こと。
たとえば、
- 夢を叶えるため
- 世界の財宝を手に入れるため
- 自分のスキルを高めるため
漫画『ワンピース』は「海賊王になる」という夢を叶えるために海へ出ました。
『ルパン三世』は財宝を手に入れるため、世界を回っています。
また、医学や剣術、料理など、その道を極めんとする志から、世界を旅するもの立派な目的になりますね。
2.旅の目的は失ったなにかを取り戻すため
これは元々は主人公にあったものだけど、なにかがキッカケで失ってしまった。
それを取り戻すために旅をする、という目的です。
わかりやすい例でいうと漫画『鋼の錬金術師』がそうですね。
確か錬金術の禁忌を犯して、体の一部が失ったんだよね
うん!その失った体を取り戻すこと旅の目的だね
その他にも、
- 生き別れた親、兄弟
- 土地復興のための人材探し
- 大切な人の失った感情
などがあります。
3.旅の目的はなにかを探すため
なにかを手に入れるための手段として旅しているのが、このパターンです。
たとえば、
- 不治の病を治す薬
- 自分にふさわしい花嫁
- まだ見ぬ食材・生き物
- スターとなる逸材
- 自分を雇ってくれるところ
- 死に場所
という何かを探すため、世界中を旅しています。
4.旅の目的は主人公の能力が求められるから
主人公の能力を必要とする人がいるから、旅をしているパターンです。
漫画『ブラックジャック』もこのパターンですね。
ブラックジャックの医者(無免許ですが)としての腕を頼りに、命を救ってほしいと依頼がくる。
世界各地から依頼がくるので結果、世界を旅することになる。
他にも考えられる例として
- 医者
- 料理人
- 探偵
- 建築家
- 用心棒
- 探検家
など、その能力を発揮できる場が世界中にあるなら、旅する目的としては成り立ちます。
5.職業柄、旅の目的が必要ない
旅をすることに目的が必要ないパターンです。
たとえば、
- サーカス団
- スパイ
- 世界的スーパースター
- 旅行会社の社員
- パイロット・スチュワーデス
旅の目的があるというよりは、世界中を回っていても不思議じゃない人たちです。
6.追ってから逃げるため旅をしている
こちらはあまりないかもしれませんが、なにかから逃げるために旅をしている主人公です。
- 借金取り
- お尋ね者
- 命を狙われている
など。
ちょっとネガティブな理由なので、使いどころが難しいかもしれませんね。
主人公が旅をする目的6パターンまとめ
旅をする目的に困ったら、まずは世界に目的をつくりましょう。
その世界にでることで、目的が達成される理由をつくるのです。
- なにかを手に入れたい
- なにかを取り戻したい
- なにかを探したい
- 主人公の能力を必要としている
世界に用があるなら、旅をしていても不思議ではありませんよね。
主人公が旅立つシーンが入る作品なら、その出発点にも気をつけましょう。
美味しいコーヒー豆を探すために、東京から日本全国を旅するよりも
日本から真裏にあるブラジルに探しに行く方が、ストーリー性を感じられますよね。
主人公の旅をする目的が決まったら、その出発点も意識してみてくださいね。
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