【詳細レビュー】記憶に残るキャラクターの作り方!観客と読者を感情移入させる基本テクニックはガチ!

記憶に残るキャラクターの作り方レビュー

ストーリーはある程度つくれるのに、キャラクターはどう作っていいのか分からない。

そんな方におすすめの本が「記憶に残るキャラクターの作り方」です。

らおん
キャラクターの奥深さが知れる!

キャラ作りを体系的に学べ、実践することでどんなキャラクターも作れるようになります。

キャラが勝手に動く!といった感覚も味わえるかもしれません。

映画・漫画・小説などすべてのジャンルで活用できる、まさにキャラクターの作り方でおすすめの本です。

というわけで、本記事では「記憶に残るキャラクターの作り方」の内容を紹介していきます。

記憶に残るキャラクターの作り方の内容

「記憶に残るキャラクターの作り方」は全10章で成り立っています。

副題「観客と読者を感情移入させる基本テクニック」とあるように、どんなキャラクターが人を惹きつけるか。

という観点も含んで、その作り方を解説しています。

本書の目次は以下です。

それでは各章ごとに内容を紹介していきます。

キャラクターのリサーチをする

キャラクターのリサーチをする

本書で語られるリサーチは、キャラクターに説得力やリアルな感情の変化を伝えるのに、大切な要素としています。

例えば主人公が「ホームレス」という設定なら、そのホームレスの普段の生活や人間関係、言葉遣いなどを知る必要があります。

らおん
想像で描いてはいけないということ

リサーチするにあたり、実際に取材しに行ったり、自分で体験したり、リアルに触れること。

取材も体験もできないものなら、文献などで詳しく調べて知識を入れておくと、キャラクター作りに役立ちます。

キャラクターに一貫性と矛盾を与える

キャラクターに一貫性と矛盾を与える

キャラクターに深みや、個性を出すには「一貫性」と「矛盾」が必要。

キャラを作るときは下記の過程をたどります。

  • 観察・実体験に基づきアイデアを得る
  • 最初の大枠を作る
  • 一貫性を生むコアとなる特徴を決める
  • 一貫性と矛盾する特徴を加える
  • 感情・態度・価値観を与える
  • 具体的なディテールを加える

ざっくりまとめると、キャラの性格を作るのに実体験や、友達・知り合いからヒントを得てもOK。

まずはそのキャラクターの一貫性を決めます。

らおん
例えば「人にはとことん厳しい」とか!

そのうえで、その一貫性とぶつかるような、矛盾した性格をつけ加えます。

「愛する人や自分の子供には激甘」など。

そうすることで、キャラクターにギャップや深みを与えられます。

らおん
そしてこれらを決めた後も大事!

性格の次は感情や価値観を決めることで、さらにキャラクターは生き生きと存在感を増してきます。

とくに価値観は、キャラクターの行動する動機と結びついているモノ。

ここはしっかりと決めておきたい要素ですね。

らおん
こち亀の両津は金に対する執着心が強い…みたいな!

バックストーリーを作る

バックストーリーを作る

バックストーリーとは、キャラクターの過去のこと。

このバックストーリーには2種類あります。

  1. 直接ストーリーに影響するもの
  2. ストーリーで明かされない生い立ち

直接ストーリーに影響する過去は、主人公の行動理由につながります。

例えば「人を信用しない」キャラクターなら、過去に「人に裏切られた過去」があるかもしれない。

らおん
こういった過去はストーリーで見せる必要がある

一方、キャラの生い立ちは必ずストーリー上で説明しなくてもOKです。

例えば一人っ子で、両親の愛を独り占めして育った。

こういったものはストーリーで語る必要がありません。

らおん
でも生い立ちを決めるのも大事!

なぜなら、両親の愛を受けて育った人と、虐待されて育った人とでは、人生に対する態度。

しいては人と接するときに、明確な差が生まれるからです。

キャラクターの心理を理解する

キャラクターの心理を理解する

この章ではキャラクターの心理を理解しやすいよう、4つの項目にわけて解説しています。

その4項目とはこちら。

  1. 内面のバックストーリー
  2. 無意識
  3. キャラクターのタイプ
  4. アブノーマルな行動

上記4つすべてを当てはめてキャラを作るというよりかは、どれか1つを選んで作るといった感じです。

それはトラウマなどからくる心の動きか。無意識に働いている心の感情か。

性格からくる思考の道筋か。障害からくる異常な行動か。

らおん
心を動かすものを決めると心理は読みやすい!

どのキャラを作るかによっても変わりますが、一番実用的なのは「キャラクターのタイプ」で心理を理解する方法。

このタイプというのは、「感情的」や「思考的」などにわかれているので、設定しやすいです。

この2タイプでは同じ壁を目の前にしても、考えることと取る行動が違ってくるので面白いですね。

キャラクターの人間関係を作る

キャラクターの人間関係を作る

ストーリーは主人公1人ではなく、複数人によってつくられます。

つまり良いストーリーにするには、主人公以外のキャラクターが重要。

主人公との人間関係が重要です。人間関係は以下の4つを意識してつくります。

  1. 引き寄せ合うか
  2. 葛藤と対立があるか
  3. コントラストがあるか
  4. 変化を与えるか

ラブストーリーなら、引き寄せ合う(魅了される)関係は大切。

また主人公と正反対の性格のキャラをぶつけると、お互いの個性が引き立てられます。

対立やコントラストは個人的に知っていた作り方でした。

ですが「変化を与えるか」は違った視点で面白かったです。

らおん
変化は成長以外にもいろいろある!

良くも悪くも主人公に影響を与える存在。

闇落ちや覚醒もこういった人間関係に起因するなら、なかなか奥が深いなと感じます。

あと恋愛でよくある三角関係の作り方も、解説されているのが面白かったです。

脇役キャラクターを追加する

脇役キャラクターを追加する

この章は脇役の作り方について。

脇役を作るときの指針は以下となります。

  • どんな働きをさせるか
  • 他キャラクターとのコントラストをつける
  • ディテールを加える

主人公を際立たせるためや、主人公のポジションを明確化するために存在します。

赤リンゴと青りんご。お互い違うため両方を意識するのと同じように、主人公との対比。

はたまた脇役同士との対比を設けて脇役を作ります。

らおん
敵役も同じです!

外見や性格、価値観に対比(コントラスト)をつけると、より一層脇役は輝きます。

1人欠けたら物語が成立しない、それくらい作り込むとよさそうですね。

面白い作品は人物相関図が見事だったりします。

セリフを執筆する

セリフを執筆する

この章で語られるセリフには3種類あります。

  1. 葛藤・対立を表す
  2. 態度・感情を表す
  3. サブテキスト

サブテキストとはキャラクターの本当の感情のこと。

例えば、長く付き合った恋人が仕事で長期間遠くへ行く。

「頑張ってね」とセリフでは言うけれど、本当は「行ってほしくない」という感情がある。

その感情のこと。

らおん
ストレートに言うだけがセリフじゃない

これらのセリフをもとに、よいセリフ・悪いセリフについても解説されています。

よいセリフはリズム・長さが良かったり、キャラの何かを浮き彫りにしたり。

悪いセリフはどのキャラも話し方が同じ、サブテキストをそのまま言ってしまう。などがありました。

らおん
名言を生み出せるほどセリフに強くなりたいですね!

非現実的なキャラクターを作る

非現実的なキャラクターを作る

この章からは、非現実的なキャラクターの解説。

そのキャラクターのタイプは4つ。

  1. 象徴的なキャラクター
  2. 人間ではないキャラクター
  3. ファンタジーのキャラクター
  4. 神話的なキャラクター

象徴的なキャラクターは「スーパーマン」など、多面性・複雑性がないキャラのこと。

「いわゆるバカ」な奴や、「常にネガティブ」など一貫しており、リアルな人間にある弱みや悩みを一切見せません。

らおん
弱みを見せないタイプのヒーロー!

人間ではないキャラクターは、今やあちこちで見かけますね。

動物をモチーフにしたり、なにかを擬人化したり。

一番なるほど!と思った解説は、いずれも人間性を強調させる作りにすること、でした。

らおん
でないと共感や憧れ、応援する感情が得られない!

犬をモチーフにするなら、人間にある忠実心をクローズアップする。とか。

ステレオタイプを超越する

ステレオタイプを超越する

本書でいうステレオタイプとは、ある属性をもつ人々に対して、限定的な描写をすること。

これは同性愛や宗教、人種から、子育ては女性がするもの、といった概念まであらゆることを指します。

らおん
いわゆる偏見・固定概念です

これらを超越するには、ステレオタイプを一面性で描かないこと、としています。

偏見や固定概念は一方向からしか見ない一面性。これはステレオタイプに陥りやすいです。

民族や職業、嗜好などあらゆるものは多面性を持っています。

らおん
ワンピースが良い例!

「海賊」と聞くと悪いイメージがありますが、それは人により、よい海賊もいれば、悪い海賊もいる。

中国人や日本人でも同じですね。

一見、世間から悪いイメージ(あるいは良いイメージ)のモノでも、多面性を描くことによりそのイメージをくつがえすことができます。

こうすることでキャラクターの幅も広がり、メッセージの多様性も生まれます。

キャラクターの問題を解決する

キャラクターの問題を解決する

ここでいうキャラクターの問題は、キャラクター自身が抱える問題ではなくて、作り手の問題のことです。

例えば以下のようなこと。

  • キャラクターを好きになれない
  • キャラクターが理解できない
  • キャラクターがあいまい
  • 脇役どうしよう

上記のような問題を解決する方法が解説されています。

ほとんどの場合、キャラクターの作り込みが甘いゆえに起こる問題だそうです。

あらゆる点から解決方法が提示されています。

記憶に残るキャラクターの作り方のレビュー

正直な感想は、キャラクターの内面を作るなら、正直この1冊ですべてを学べると思えた内容でした。

僕は漫画を何年も描いているけど、キャラ作りが苦手だったんです。

らおん
でもストーリー作りは得意!

ストーリーに関しては三幕構成など、作り方の理論がしっかりある。

でもキャラ作りにおいてはその方法がなく、どうやって作ればいいのかチンプンカンプンでした。

しかし本書を読むと、キャラ作りが体系的に学べる。

らおん
こうやって作ればいいのか!と分かる!

とくに第2章の「キャラクターに一貫性と矛盾を与える」でキャラをつくるという輪郭がわかりました。

また「キャラクターの心理を理解する」という章があるので、ストーリーにとってご都合主義のキャラにならないようにもできそうです。

らおん
あれ?このキャラこんな行動しないよな?とか

そして本書のよいところは、1人のキャラ作りにとどまらず、作品としてのキャラづくりに終始しているところ。

物語は複数人のキャラによって紡がれるので、1人だけの作り方をしっても、実はうまく機能しなかったりするんですよね。

その点、本書はキャラクター同士をうまく機能させる作り方なども解説しているので、実用的。

正直この1冊をもってるだけで、キャラ作りには困らないと思います。

本書をおすすめしない人

キャラクターの“内面”の作り方に特化しているため、「キャラデザ」や「属性・カテゴリー」などの知見は得られません。

「属性・カテゴリー」はこんなの。

  • 僕っ子
  • ドジっ子
  • 妹属性
  • メンター
  • シェイプスター
  • ブレイン

キャラの役割やタイプですね。

こういうのが知りたい人には本書は向いていません。

しかし一番難しいキャラクターの内面。その作り方が知りたい人には、うってつけの本です。

記憶に残るキャラクターの作り方のレビューまとめ

記憶に残るキャラクターの作り方のレビューでした。

漫画・小説・脚本などあらゆるジャンルに適用できる、キャラクター作りの大切なポイント。

それを凝縮してノウハウ化している、といった印象でした。

キャラクターと向き合うとはこういうことか、と感じられる良書。

らおん
キャラに生命が宿るつくり方です!

キャラづくりで困っている・苦手な方におすすめの本です。

キャラクターの作り方でおすすめの本 【苦手克服】すべてを理解できるキャラクターの作り方でおすすめの本5冊

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