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【レビュー】加々美高浩が全力で教える「手」の描き方!手の表現と演出を学ぶならこれ1冊でOK!

加々美高浩が全力で教える手の描き方の感想レビュー

評価:4.5

手は人体の中でもひときわ難しいパーツですよね。

イラストの描き方の本でも手の解説はほんの一部。しかしそれだけだと全然うまく描けません。

指が5本もあり、少し角度が違うだけで無限の見え方をしてしまう手。それを描きこなすのは至難の業です。

しかしそんな描けない悩みを解決してくれるのが『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』です。

加々美高浩が全力で教える手の描き方の表紙

著者である加々美かがみ高浩たかひろさんは、アニメ作品でキャラごとに手を描き分けるほどの超技巧派のアニメーターです。

主な作品
  • DEATH NOTE
  • 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ
  • 絶対可憐チルドレン

本書のすごいところは手の描き方だけでなく、その表現や演出まで学べてしまうところ。

手の描き方やポーズ集の本はありますが、ここまで詳しく解説している本は珍しい。さらに発売当初では、Amazonのベストセラーになるほどの人気の本です。

手の描き方Amazonベストセラー

絵が上手くなるための本を探しているなら、間違いなくそのうちの1冊に入ります。

というわけで本記事では『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』の内容の詳しいレビューを書いていきます。

この記事の著者
らおん

漫画家

らおん

raon wawaji

プロフィール

SNS(X:@raon_wawaji)やWEBで活動する漫画家。
当サイトでは、長年にわたり身につけた漫画の知識や経験、スキルを基に発信しています。またペンタブや参考書など、漫画・イラストを描く人のために詳細なレビューもしています。プロフィール詳細

加々美高浩が全力で教える「手」の描き方の内容

加々美高浩が全力で教える「手」の描き方」の内容を本書の目次に沿って紹介していきます。

目次は以下のとおり。

目次
  • 基本の描き方
  • 演出の技術
  • 実例ポーズ集

大まかに3つのチャプターに分けられています。

1つのチャプターの中でもさらに詳しく項目があり、手を描くのに理解しやすい構成となっています。

基本の描き方

このチャプターの項目は以下。

基本の描き方の項目
  • 手の基本
  • 手を描いてみよう
  • 甲の骨と筋
  • 指の形
  • シワ
  • 立体感
  • 男女の違い
  • 年齢の違い
  • サイズの違い
  • 絵柄の違い
  • イマイチな例

まずは手の構造について触れています。

次に手の描き方でよく見る、ブロックに分けて描く方法を図解とともに解説。

加々美高浩が全力で教える手の描き方01
出典『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』P16

ここまでは他書でも学べる内容。ところが本書はブロック分けの描き方にとどまりません。

角度的に難しい手の描き方も、順を追って丁寧に教えてくれます。

加々美高浩が全力で教える手の描き方02
出典『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』P23

さらに骨や筋などの構造を解説しながら、手がどんな風に見えるのかを知ることができます。

これを知ると、手の角度を変えて描いても、デッサンが狂うことはほとんどありません。特に手のシワの描き方は参考になります。

加々美高浩が全力で教える手の描き方03
出典『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』P29
加々美高浩が全力で教える手の描き方05
出典『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』P32
加々美高浩が全力で教える手の描き方05
出典『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』P37

また、男女の描き分けや年齢の描き分けなども解説しているので、苦手意識がある方はとても参考になります。

個人的には手の「アップ」「ミドル」「ロング」での見え方の違いによる描き分けが面白かったです。

漫画を描くなら覚えておきたい表現だと感じました。

演出の技術

このチャプターが、手の表現を最大化させる要素が詰まっていると感じます。

詳しい項目は以下。

演出の技術の項目
  • 演出をつける
  • 自然な手の表現
  • 力をいれたときの表現
  • 迫力を出す表現
  • 柔らかさの表現
  • 感情の表現
  • 影の表現

イラストやマンガで何気なく描かれる手ですが、そのシーンにあった適切な演出をつけると、作品の深みがグッと増します。指差しポーズはその典型的な例。

加々美高浩が全力で教える手の描き方04
出典『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』P58

バトルマンガなどでよく見られる拳の表現も、適切に演出を加えると場が盛り上がります。

怒りや決意を表すシーンなど、使いどころはわりとありそうです。

加々美高浩が全力で教える手の描き方06
出典『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』P63
加々美高浩が全力で教える手の描き方07
出典『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』P64

他にも迫力を出すための表現影の表現など、演出力が高まる描き方を解説しています。

加々美高浩が全力で教える手の描き方08
出典『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』P68
加々美高浩が全力で教える手の描き方09
出典『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』P78

実例ポーズ集

実例ポーズ集のチャプターでは基本的な手のポーズから、日常生活・アクションまで幅広く実例が載っています。

詳しい項目は以下。

実例ポーズ集の項目
  • 基本のポーズ
  • 何気ない仕草
  • 手を絡める
  • 日常生活のポーズ
  • 服を着る
  • 食事シーン
  • 物を持つ
  • アクション
  • 武器
  • 楽器
  • ビジネスシーン
  • 2人のポーズ

たくさんの実例が載っているので、覚えるだけでも今までとは違ったイラストになります。

表情やポーズは工夫するけど、手の魅せ方まで意識が向くことはなかなかありませんよね。

なので手まで意識して絵を描けたら、確実にあなたのイラストやマンガはレベルアップします。

加々美高浩が全力で教える手の描き方10
出典『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』P84
加々美高浩が全力で教える手の描き方11
出典『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』P89
加々美高浩が全力で教える手の描き方11
出典『加々美高浩が全力で教える「手」の描き方』P107

その他にも素手のアクション、刀・ガンアクションなどの手の魅せ方もとても参考になりますよ。

加々美高浩が全力で教える「手」の描き方のレビュー

加々美高浩が全力で教える手の描き方の表紙

加々美高浩が全力で教える「手」の描き方は、手の描き方の本の中では間違いなく良書です。

アニメ作品でキャラごとに手の描き方や演出方法を変えていた、という著者のこだわりが感じられました。

本書で感じたのは手のすごさ。キャラの表情やポーズにばかり目がいき、その細部である手にまで意識が向いていませんでした。

意識してた手のポーズといえば、

  • あごに手を当てる
  • 指さしポーズ
  • 怒りや決意のときに拳をアップにする

このくらいです。でもそれでは手を存分に活かせていなかったんですね。本書を読んで感心することばかり。

その中でも特にシワによる手の表現・演出が面白かったです。

シワを描くことでできる表現は、

  • 手の立体感
  • 力の入れ具合
  • 伸縮
  • 年齢

など多岐にわたります。これを知れただけでも価値はあったかもしれません。

さらに手の表現や演出も学ぶとより一層イラストやマンガが強化される印象。

例えば漫画「デスノート」のLは、物を持つ手が独特です。

デスノートL
出典「デスノート」4巻P164

これも手の演出の1つ。物を持つ手でそのキャラの性格、職業などを表すこともできます。

例えば既婚者だと伝えるには結婚指輪を見せるだけでOK。など。こういった手の表現や演出を学べるのは本書ならでは。

初心者には難しいと感じるかもしれない演出。確かに手の描き方も最初に解説しているとはいえ、大部分が手の表現や演出にページが割かれています。

純粋に『描き方』そのものを知りたい方にとっては、欲しい情報ではないかもしれません。

しかし手を描くなら知っておきたい『描き方』でもあります。絵を描き続けるなら、知っておいて損はない手の表現・演出方法です。

これを知っているだけで、確実に絵からにじみ出るキャラクター性が違いますからね。

ワンランク上のイラスト・マンガを描きたいなら必読の本です。

加々美高浩が全力で教える「手」の描き方のレビューまとめ

加々美高浩が全力で教える「手」の描き方の内容とレビューでした。

手の描き方もそうですが、手の演出を学ぶにはもってこいの本です。

その方法をたくさん解説しているので、手の描き方に困ったら本書で学ぶことをおすすめします。

ワンランク上の『手の描き方』を知りたい方はぜひご覧ください。

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