本記事のリンクには広告も含まれます
画力を高めたいと思うのは絵描きや漫画描きの性。
本サイトではイラストの描き方でおすすめの本や、絵が上手くなる本を紹介してきましたが、絵の上達には練習が欠かせません。
絵の練習にはデッサン、クロッキー、ドローイング、模写など様々な方法がありますが、最初はイラスト本を模写して練習するのがおすすめです。
というわけで本記事では、イラストの練習をするのに最適な本を紹介していきます。
クリックできる目次
イラストの練習に最適な本5選
手を描くときに参考になるおすすめの本。描き方やポーズ集・カタログなど用途にあわせて厳選しています。
初心者の人は「お絵描きチュートリアル」など、比較的簡単な内容からはじめるのがおすすめ。
そうでない方は「人体の描き方マスターガイド」が一番おすすめです。模写するだけでも難しいと感じるかもしれませんが、1冊まるごと練習すれば確実に画力はあがります。
トレース式女の子キャラ練習帳[基本デッサン]
トレース式女の子キャラ練習帳[基本デッサン] は、トレースでイラストの練習ができる本です。
トレースなのでまだ絵の描き方が分からない人や、バランスが崩れてしまう人でも綺麗に描くことができます。
この本1冊で劇的にイラストが上手くなることはありませんが、パーツ同士の位置関係・バランスや、線の処理の仕方などを感覚的に体に叩き込めます。
また短い線を繋げて描くという、初心者がやりがちな間違った絵の描き方。迷い線だらけでキャンパスが汚くなる原因も、あらかじめなぞる線があるため、それらを解消できます。
漢字ドリルをやる感覚でキャラのバランス感や、各パーツの画数(短い線で描かない)を意識して、取り組むのがおすすめ。
お絵描きチュートリアル
お絵描きチュートリアルはイラスト初心者が学ぶべき、絵を描く基本がつまっている本です。
本書は人体の仕組みと描くときのコツを解説しています。仕組みとコツを理解して練習をすれば、メキメキ上達できます。
下図は目の仕組みとコツの解説。
眼球と瞳を理解する図と、目の形や角度を変えたときの描き方が載っています。
目だけではなく、顔や身体、衣服のシワについても書かれているため、初心者がキャラを描くには最適な1冊。
作画ステップもあるので、本を見ながらイラストを描く練習ができます。
イラストを始めたばかりの初心者が最初に知るべきコツが満載。イラストを始めたならまずはこの1冊。
キャラに生命を吹き込むイラスト上達テクニックミニ帖
キャラに生命を吹き込むイラスト上達テクニックミニ帖は、生き生きとしたキャラを描くためのコツが載っている本です。
以前刊行されたシリーズの再編集版。大型本から持ち運びしやすいサイズになった本書は「基礎」と「応用」があります。
基礎である本書はキャラの顔・身体の描き方や、重心・感情といった、イラストの完成度を高めるための内容が書かれています。
下図はその中でもキャラの感情について。
いろんな感情の例とワンポイントアドバイスがあります。
さらにアニメ出身である著者らしく、他のイラスト本ではあまり言及されない、自然な姿勢や動きを感じさせる描き方も載っています。
下図は自然な背骨の流れについて。
キャラの描き方というより、動きの出し方に重点を置いているため、硬い絵から卒業したい人・生き生きしたイラストの練習をしたい人におすすめ。
モルフォ人体デッサン
モルフォ人体デッサンは、模写できるデッサン集として人気のシリーズです。
解剖学ではなく形態学(モルフォロジー)を主体に、人体の構造をデッサンした内容が書かれています。
デッサンは1000点以上収録されていて、模写して練習するには十分すぎる質と量です。
本書は人体デッサンですが、服のシワや手と足などのパーツ、筋肉ボディの描き方など、いろんなシリーズがあります。
デッサンを模写できるため、イラストの練習にはもってこいの本です。
人体の描き方マスターガイド
人体の描き方マスターガイドは、人体構造のおさえておくべき知識を簡潔にまとめられています。
そのためデッサン入門としても最適なばかりか、しっかり画力が身につく描き方も同時に書かれています。
下図は構造からみる頭部の描き方の解説。
上図の前ページで構造の解説があるため、しっかり立体を意識した描き方になっています。
続いて下図では男女の身体の比較についても書かれています。
思わず模写したくなる図解イラスト。これを見ながら練習するのもおすすめです。
また、人体を描く練習として、単純な図形化したブロック人間にも触れられています。
本書を読みながら練習することで、確実にキャラクターを描く基礎力が身につく1冊です。
デジタルイラストの練習に最適な本
デジタルイラストの練習をするのに、一番のおすすめは「色塗りチュートリアル」です。
彩色に必要な基礎知識とテクニックを、イラストでわかりやすく解説しているのが特徴。
下図は基本となる色についての知識です。
色の三原色とシチュエーションによる色の変化について解説されています。
続いて下図は、ライティングによる影のつけ方です。
光源の位置による影の位置、光の種類によって変わる色の変化などが解説されています。
続いて下図は、素材による表現の違いです。
綿や革、デニム素材など塗り方のコツが書かれています。
デジタルでカラーイラストを描くなら、知っておきたい知識が詰まった1冊です。
下記の記事ではデジタルイラストにおすすめの本を目的にあわせて複数紹介しています。あなたにあった本を見つけてください。
【厳選】デジタルイラストの塗りでおすすめの本16選イラスト構図の練習に最適な本
イラストの構図でおすすめなのは「Vision」です。
構図といえばアオリやフカン、ジグザグ構図、日の丸構図など種類の方を思い浮かべますが、本書は構図を構成する要素について言及しています。
下図はラインによる与える印象の違いについて。
安定、動感、静止など、ラインを意識した配置で、印象をコントロールできることが解説されています。
また下図ではイラストで見て欲しい箇所、すなわち焦点をコントロールする方法について書かれています。
スペースやコントラストなどが、焦点をコントロールするには有効。本書を読むと構図とは単なる配置ではないことがよくわかります。
ラインやリズム、トリミング、光、色、焦点のコントロールなど、構図を構成する要素がつまった1冊です。
イラストの練習でよくある質問
イラストの練習でよく疑問に思うことをまとめました。
絵を描く練習は何から?
誰でもすぐにできる簡単な練習は、縦・横に均等に線を引く。円・楕円・ボックスを正確に描くこと。
これはキャラやモノ、背景など、あらゆるものは、単純な図形に置き換えることができるため、この練習方法が役立ちます。
また思い通りの箇所に線を引くコントロール力も身につくので、この精度が高ければ高いほど絵が上手くなります。
絵描きの登竜門的な本「マイケルハンプトンの人体の描き方」でも、絵の練習、ウォーミングアップに下図を推奨しています。
絵が上手くなる方法の参考書は?
線画、着色の両方で絵が上手くなる参考書は、さいとうなおき著の「チート技!絵が上手くなる本」がおすすめ。
線を引くコツや着色時のコツがたくさん解説されています。
また上記以外では海外著者の本がおすすめ。日本著者の本とは違ったアプローチや、人体構造に基づいて解説しているので、絵が上手くなるのに適しています。個人的にはボーンデジタル社の本がおすすめ。
下記の記事では初心者の絵が上手くなる本を紹介しています。
大人も子供も!初心者の絵が上手くなるおすすめの本8選!絵がうまくなる習慣は?
毎日少しでもいいから絵を描くこと。スポーツや習い事と同じで、たまにしかやらないと上手くなっていきません。
また、よく見て描くことも重要。瞳の描き込みやシワの服、身体の比率やバランスなど、好きなイラストや写真をよく見るクセをつけて観察力を鍛える。
そして描いた絵を、次描くときにどう改善したら、より良くなるのかを考えることです。
プロイラストレーター著者の「大切なのは練習や勉強だけじゃない!絵が上手くなる5つの習慣」という本では以下の習慣を掲げています。
- 絵を継続する習慣
- 描き方を決める習慣
- 目を肥やす習慣
- 考えて描く習慣
- インプットとアウトプットのバランス習慣
イラストの練習に最適な本まとめ
イラストの練習に最適な本を紹介しました。
紹介した本に難易度を設定しているので、自分のレベル感に合ったものを選んでもらえればと思います。
イラストの描き方で参考にすべきおすすめの本30冊!目的別に選びやすく紹介 大人も子供も!初心者の絵が上手くなるおすすめの本8選! 人体ドローイング・ジェスチャードローイングにおすすめの本10選 デッサンでおすすめの本12選!人体・イラスト・ヌードなど目的別に紹介 【厳選】デジタルイラストの塗りでおすすめの本16選 お絵描きチュートリアルをレビュー!キャラ作画の基本は手ぐせや感覚だけで描いてきた人におすすめ 人体の描き方マスターガイド!基礎から学ぶキャラクターデッサンをレビュー!絵の初心者が通るべき内容を網羅した本 モルフォ人体デッサンをレビュー!初心者でも本格的に学びやすい図解本 【レビュー】色塗りチュートリアル!デジタル彩色の基本を身につけるための基礎知識 Vision-ヴィジョン-ストーリーを伝える色・光・構図をレビュー!すべてのクリエイター必読本