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イラストで特に力を入れなければいけないのが、「顔」。
顔はキャラを見るとき一番最初に目に入る部分であり、印象をも左右する部分だからです。
そして顔のデッサン、バランス狂いのほうが身体より目立つため、キャラクターイラストを描くなら重点的に練習したい箇所です。
しかしイラストの描き方系の本では、重要な顔のパートが一部しか書かれておらず、その深さまで知ることはできません。
キャラクター表現として表情の描き方の前に、まずは顔の描き方をマスターしたいところ。
ということで本記事では「顔の描き方」に特化した本を紹介していきます。
また表情や目、髪など、顔の中でもさらに特化したパーツの描き方の本も紹介します。
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顔の描き方でおすすめの本5選
顔の描き方でおすすめの本です。
ヒロマサのお絵かき講座<顔の描き方編>
「ヒロマサのお絵かき講座<顔の描き方編>」は、マンガで学べる初心者向けの本です。
本の構成は絵が上手くならない女の子が、ヒロマサ先生に顔の描き方を教えてもらう、という内容。
それゆえ初心者がつまづきやすい部分や、顔の描き方を全く知らない人でも、入っていきやすい特長があります。
またマンガ以外のパートもあり、そこではマンガで説明しきれない部分を、しっかり補足しています。
価格も比較的安いため、顔の描き方を全く知らない人にとっての、最初の1冊にうってつけの本です。
アニメ私塾流 最強3ステップでラクラク顔・バストアップ作画術
「アニメ私塾流 最強3ステップでラクラク顔・バストアップ作画術」は、顔と上半身に焦点を当てた本です。
著者がアニメーターなので顔の描き方のほかに感情表現や、演出手法まで網羅しているのが特徴。
またバストアップの絵を「全体」<「中間」<「細部」と描く手順を推奨しています。
それためいきなり細部を描き込んで全体のバランスが崩れてしまう、初心者あるあるを防ぐことができます。
そしてキャラの感情を表現するための、目と眉の描き方についても触れています。
単なる顔の描き方だけでなく、表情や演出も学びたい人におすすめです。
やさしい顔と手の描き方
「やさしい顔と手の描き方」は、おそらく最も多くの絵描きが影響された顔の描き方が載っている本です。
著者はA.ルーミス。プロ絵師でルーミスの名を知らない人はいないくらい有名。この本の顔の描き方は世界規模でスタンダードとなっています。
また本書の後に出た書籍は、ルーミスの顔の描き方を基盤としたものが多いです。
この書き方は顔の比率や顔のパーツがどこにくるのか、などあらゆる角度からでも描けるようになる利点があります。
ただし出版日が1977年と古いことと、今風の絵柄ではないため、合わない人もいるかもしれません。
そんな人は「マイケルハンプトンの人体の描き方」がおすすめ。
顔の描き方に特化した本ではありませんが、本書「やさしい顔と手の描き方」の著者であるA.ルーミスとほぼ同じ顔の描き方が載っています。
人体構造や比率の話がでてくるため、初心者には難しい内容を含みます。
ですがこの顔の描き方を習得すると、今までの顔の描き方には戻れないくらい確実です。
本格的に顔の描き方を知りたい人におすすめ。
人を描くのって楽しいね!顔・頭編
人気のイラストサイトから書籍化された本「人を描くのって楽しいね!」の顔・頭編。
図解イラストに多少クセはあるものの、本書でしか得られないノウハウがあります。
それが下図の将棋のコマに見立てた描き方。
将棋のコマの先を人のアゴに見立てて、形やバランスを取る描き方です。
実践してみると分かるのですが、顔の輪郭という意識からアゴの立体感へと意識が変わり、角度が変わっても線を見失わず描くことができます。
また目の構造についても解説されていて、角度がついた瞳をどう描くのかも参考になります。
本書独自の描き方が知りたい人、顔の立体感を養いたい人におすすめの1冊です。
最高のイラストを作り出す! 魅力的な「キャラ顔」の描き方
『最高のイラストを作り出す! 魅力的な「キャラ顔」の描き方』は、顔・表情・キャラタイプを描くコツが1つにまとまった本です。
人体解剖学のような難しい内容はなく、要点がまとまっているため、初心者向き。
下図は基本である正面とナナメ顔の描き方の解説です。
上図のような基本的な顔の描き方の他に、目や口などのパーツ。髪の描き方と髪型のバリエーションについても書かれています。
そしてそれだけでは終わらないのが本書の特徴。表情の描き分けや、クール・おっとり・ツンデレなどキャラタイプの描き方についても解説。
表情はその感情のレベルを段階的に示したものまで載っています。
顔の描き方を知りたい。でもまず何から学べばいいのか分からない人におすすめです。
表情・顔のパーツに特化したおすすめの本3選
本項では顔の表情や、顔の各パーツに特化した本を紹介していきます。
表情-顔の微妙な表情を描く
「表情-顔の微妙な表情を描く-」は、顔の表情に特化した本。
頭部の構造から表情で使う筋肉、基本的な表情までこれ1冊ですべて学べる内容になっています。
表情をつくる筋肉がどういった動きをするのかが分かりやすく、巻末には微妙な表情を描くための一覧が表情別で収録されています。
下図は笑い顔のときの筋肉の動きと、泣いている時との比較を解説したものです。
顔にも身体と同じように筋肉があり、その作用によって表情がつくられます。こういう感情のときには表情筋はこう動く、と知っておくと泣き笑いや嫌悪など、微妙な表情さえ描けるようになります。
筋肉の解説が入るため、図解イラストはリアル寄り。ですがデフォルメ絵や、マンガ・イラスト的な絵でも十分活かせる内容です。
むしろ知っておくべき内容。いろんな表情を描き分けたい人におすすめです。
表現を極める!目の描き方
「表現を極める!目の描き方」は目の基本構造やデフォルメ方法、メイキングを通して塗り方が学べる本です。
本の構成はメイキングの割合りが多く、ページの半数以上を占めます。そのため塗り方も知りたい人に最適。
構造や描き方の方は下図、目の形や角度による見え方違いなど、基本的なことをおさえています。
メイキングパートでは5人の絵師による、ラフから着色まで知ることができます。
目の理解を深めたい、目をもっと上手く描きたい人におすすめです。
Paryiが全力で教える「髪」の描き方 ヘアスタイルにこだわる作画流儀
「Paryiが全力で教える「髪」の描き方」は、描き方の基本や髪型アレンジ、髪を使った演出方法などが学べる本です。
最大の特徴は”毛の捉え方”が解説してあり、毛束感や毛先をどう描くのか、ということにも言及している点。
そのため束感や立体感を表現できるようになります。
また髪を使った演出では、柔らかさの表現や視線誘導などについても書かれています。
髪の塗り方も書かれていますがこちらはおまけ程度なので、別途違う本で学んだほうがいいです。
とはいえ髪のディテールや線画のクオリティアップをしたい人には断然おすすめの本です。
顔の描き方でおすすめの本まとめ
顔の描き方に特化したおすすめの本を紹介しました。
一般的なイラスト参考書でキャラの全身を学んだあとは、こういった各パーツに特化した本で学ぶのがおすすめです。
1冊まるまるそのパーツについて書かれているため、構造やバリエーション、描き分けなどより深く知れます。
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