おすすめのイラスト参考書はこちら

はじめて漫画を描く!Gペンの使い方を完全解説

Gペンの使い方

漫画でもっともよく使われているGペン

初心者でも扱いやすく、筆圧のコントロールで太い線から細い線まで描けるのが特長です。

とくに少年漫画のような迫力ある画は、Gペンでないと出せません。

そんなGペンの使い方を詳しく解説していきます。

Gペンの特長
迫力のある線
繊細な線
扱いやすさ
この記事の著者
らおん

漫画家

らおん

raon wawaji

プロフィール

SNS(X:@raon_wawaji)やWEBで活動する漫画家。
当サイトでは、長年にわたり身につけた漫画の知識や経験、スキルを基に発信しています。またペンタブや参考書など、漫画・イラストを描く人のために詳細なレビューもしています。プロフィール詳細

Gペンを使う準備

ゼブラのGペンを使うのに必要なもの

Gペンを使う前のやるべきことや、必要な画材について解説します。

準備といっても簡単で、下記の2工程をふむだけです。

ペン軸に挿し込む

Gペンはペン先なので、軸となる柄に装着して使います。

それがペン軸。

ペン軸

下図のようにGペンを挿し込むだけでOKです。

ゼブラのGペンをペン軸に装着

力いっぱい押し込まず、グッと1回ほど押し込む力加減でいけます。

またGペンなどのペン先は、種類ごとに差込口が違います。

らおん
そのためペン軸とあわないことも!

使い慣れている人は合うペン軸をサクッと選べますが、初心者の段階ではそれも難しいですよね。

なのでペン軸はどのペン先にも合うフリーサイズのものがおすすめです。

おすすめのペン軸

ペン先の油をとる

新品のGペンにはサビ止めの油が軽く塗ってあります。

そのためインクにつけてもハジいてしまいます。

インクをはじくGペン

はじめてGペンを使うときは、インクをつけそれをティッシュなどでふき取る。

これを2~3回繰り返して、サビ止めの油を取り除きます。

するとしっかりインクがつくようになります。

Gペンにインクがつく

これでGペンを使う前の準備は終わりです。

Gペンの使い方

ゼブラのGペン

それではGペンの使い方を解説していきます。

インクのつけ方

漫画用のインク30mlなら、フタを開けてそのままペン先をつけてOK。

Gペンにインクをつける

しかしペン先にインクを付けすぎると描いてる途中、原稿用紙にボトボト落ちてしまいます。

インクをつける目安はこんな感じです。

Gペンにインクをつける目安

ただしこれは個人差があります。

どのくらいつけるかは、線を引く長さや、絵を描くスピードにあわせて調整してください。

描き方

Gペンのようなペン先の特長は、シャーペンのように行ったり来たりができないこと。

つまり必ず一方向に線を引かなければいけません。

Gペンのダメな動かし方

基本的には下図の角度で線を引いていきます。

Gペンの描き方

線を描くとき、筆圧が強すぎると紙に引っかかるので注意。

筆圧をかけすぎなければ、波線や円なども描けます。

ゼブラのGペンの描き心地

筆圧を変えると、線幅の違う線も描けます。

Gペンで線幅の違う線

Gペンはペン先の中でも扱いやすいですが、線幅をコントロールするには慣れが必要。

そして慣れるコツはペン先の開きを意識することです。

ゼブラのGペンの硬さ

シャーペンや鉛筆などでは意識することがないペン先への意識。

この意識しない感覚のままGペンを使っても、うまくなりません。

シャーペンとはまた違った描き心地なので、ペン先を意識しつつ何回も描いて慣れていきましょう。

効果線の描き方はこちら

漫画の集中線や効果線の描き方をみる

漫画の効果線-集中線 漫画の集中線や効果線の書き方!コツやポイントを丁寧に解説

ペン先の使い分け

Gペンの使い分け

ペン先は描き続けていくと、先が開いてきます。

つまり徐々に細い線が描けなくなります。

そんなときの使い分けとして、漫画家は2つのペン先を使い分けています。

  • 細い線が描けるおろしたてのGペン
  • 描きなじんできたいい感じのGペン

使いたてのGペンはペン先が硬く、開きも甘いため太い線が描きづらいです。

なのでしばらく使って、いい感じにペン先が開いてきたものをメインに。

細い線を描く用に、おろしたてのGペンを使う。そんな使い分けがおすすめです。

Gペンを使い終わったあと

Gペンを使い終わったあとの保管と捨て方です。

保管

Gペンを使い終わったら洗う、もしくはティッシュなどでしっかりインクをふき取ります。

保管するときは、ペン先がとがっているのでケガをしないよう、またペン先を傷つけないようケースなどに入れるのがおすすめです。

らおん
僕は小物ケースに入れています!
Gペンをしまうケース

100均とかに売っている透明なケース。

これならまとめて買ったGペンも入り、消しゴムやトーンカッター、他の漫画画材も入れられるので便利です。

Amazonで似たようなケースを探したけど見つからなかったので、下のやつとかでも良さそうです。

小物入れ 組み合わせ自由 (3段引き出し)
LLJM

替え時と捨て方

Gペンは消耗品。ペン先が開きすぎたり、思い通りの線が引けなくなったら替え時です。

他にはペン先に前のインクがこびりついて、線がスムーズに引けなくなった時も替え時。

ペン先は金属なので資源ごみとして、お住まいの地域の捨て方にあわせて廃棄してください。

おすすめのGペン

ゼブラのGペン箱

おすすめはゼブラのGペン。

筆圧高い人向けにハードGペンや、消耗しにくいチタンGペンなど、漫画家さんの声を聞いて開発しているメーカーです。

個人的にゼブラのGペンは使いやすく、アナログ時代のほとんどはお世話になっていました。

少年漫画系の漫画家さんもゼブラをよく使っていますね。

売ってる場所はAmazonなどの通販サイトや画材店、または画材を取り扱っているLoftやアニメイトなどにも置いています。

ゼブラのGペンのレビューをみる

ゼブラのGペンをレビュー ゼブラのGペンをレビュー!クセがなく描きやすいため漫画を描くのに最適

はじめて漫画を描く!Gペンの使い方まとめ

Gペンの使い方を解説しました。

ざっくり要約すると、大切なのは以下の3つ。

  • サビ止めの油をとる
  • 描くペン先の向きに気をつける
  • 使い終わったらペン先のインクを落とす

あとは慣れです。

何度も描くうちに、ペン先の向きも意識しないで描けるようになり、筆圧のコントロールで太い線、細い線が自由に描けるようになります。

そして力みすぎないことも大切です。

Gペンについて解説 漫画描き必見!Gペンについての全解説!種類や特徴なども ゼブラのGペンをレビュー ゼブラのGペンをレビュー!クセがなく描きやすいため漫画を描くのに最適 漫画の効果線-集中線 漫画の集中線や効果線の書き方!コツやポイントを丁寧に解説