背景の描き方を知るうえで、避けて通れないのが「増殖法」と「分割法」。
床のタイルも増殖させることで、敷きつめることができます。
本記事ではそんな床のタイルの描き方を解説していきます。
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床のタイルの描き方
まずは1つ基準となるタイルを描いて、そこから増やしていきます。
次に基準となるタイルの対角線を、アイレベルまで伸ばします。
次に対角線とアイレベルの交点から、タイルの角を通る補助線を引きます。
次に、基準となるタイルの線を、それぞれ伸ばします。
上図で伸ばした線と、補助線の交点が、隣のタイルの幅になります。
次に、増やしたタイルの角と、アイレベルを結ぶ線を引きます。
1回目に増やしたタイルと同じ手順で、交点から消失点へ向かう線を引きます。
上記を好きな範囲まで繰り返します。
これで左右のタイルは完了。次は前後のタイルを増やしていきます。
タイルの消失点へ向かう線(パースライン)と、補助線(赤)の交点で水平に線を引きます。
好きな範囲まで線が引けたら、タイルがある床の完成です。
デジタルを使ったタイルの描き方
アナログだとタイルをパースにあわせて、増やしていくのが大変です。
ですがデジタルだとグリッドを使えば簡単に描けます。
ペイントソフト「クリップスタジオ」だと、グリッド表示ができ、そのままタイルとして描くこともできます。
1点透視ではこんな感じ。
2点透視と3点透視ではこんな感じです。
もちろんグリッドの大きさや位置も変えられます。
グリッドにはスナップ機能もあるので、なぞるだけで描けます。
デジタルを導入しているなら、使わない手はありませんね。
床のタイルの描き方まとめ
床のタイルの描き方でした。
1つのタイルを増殖させて描く方法なので、応用すれば壁や天井にもタイルを敷けますよ。
背景を描くときに重宝する「増殖法」と「分割法」も、あわせて知っておくと便利です。
グリッドの切替えや幅の調整などは、はじめは分からなくても次第に慣れていきますよ。