あるていど絵が描けるようになっても、それ以上なかなか上達しないことってありますよね。イラストの描き方の本も何冊も見たのに・・・と。
そんなときは人体構造を学ぶのが一番です。人体構造を学ぶと絵に説得力がでてきます。
当時は美術解剖学系のむずかしそうな本を片っ端から読んでいました。骨格、筋肉のつき方や動き方、そして各部位の名称までも。
そう、大変だったんです。でもこれから学ぶあなたは、できればやさしく美術解剖学を学びたいですよね。
しかも初心者にもわかりやすいように。
その本とは「スカルプターのための美術解剖学」です。
スカルプターのための美術解剖学はイラスト・ 3CG・ 写真を駆使してわかりやすく丁寧に解説。
絵が上手くなるために欠かせない人体構造。初心者でも、あるていど絵が描ける人でも、人体について詳しく学ぶことができます。
というわけで本記事では、スカルプターのための美術解剖学について詳しく紹介していきます。
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スカルプターのための美術解剖学の内容
それでは「スカルプターのための美術解剖学」の内容を紹介していきます。
こちらが目次です。
- 全身&胴体
- 頭部&首
- 上肢
- 下肢
大きくわけて全4章。
そして章ごとにさらに詳しく枝分かれしています。
例えば「全身&胴体」の章では、
- 人体の骨格
- 胴体の重要なランドマーク
- 男女の骨格の主な違い
- 魅力的な体形にする方法
- マッスの比率
上記の目次は一部ですが、こと細かに図解を通して解説しています。
それでは各章をみていきましょう。
全身&胴体
男女の骨格の違いから、骨格からどういう風に筋肉がついているのかを詳しく図解。
また魅力的に見える体形やポーズなども解説されています。
そして特長はなんといっても、そのわかりやすさです。これは実際に見ていただくほうが早いですね。
骨格にどう筋肉がついているかの図解です。
その他にも筋肉や関節の仕組み、実際に描くときの注意点なども網羅しています。
また、実際の人物に当てはめて筋肉の解説もしていますよ。
頭部&首
頭部の骨格や筋肉のつき方はもちろん、人を正しく描くための知識が盛りだくさんです。
例えばアゴの輪郭ひとつとっても、どういう風に線を描けばいいのか図解されています。
また顔の各パーツについても、その仕組みや構造からどういう風に見えるのか詳しく図解。
この章の最後には老若男女の表情集があり、これも参考になりますよ。
表情がもたらすイラスト効果は、下記の記事でも紹介しています。
上肢
手と腕についての章です。
基本的な骨と筋肉のつき方から、腕を回転したときの筋肉の動き方を網羅。
また漫画やイラストでよく見かけるポーズで、筋肉の位置がわかるのもありがたいところです。
関節の可動域や、腕のアウトラインも丁寧に図解されているので、絵を描くときにとても参考になります。
リラックスしてるように見える方法なんてのもあり、単に美術解剖学の域を超えた解説もされています。
下肢
腰と脚についての章です。骨・関節・筋肉の仕組み・構造がメイン。
また、膝についての解説も勉強になります。
もちろん「足(足首から下)」についての解説も丁寧でわかりやすいです。
スカルプターのための美術解剖学のレビュー
スカルプターのための美術解剖学は、人体構造を見て学べる最高峰の本。という感想です。
どこの筋肉がどういう風についていて、どう動くのか。これが視覚的に分かりやすい。
フルカラーで筋肉の各部位を色分けしているので、どこの筋肉なのかすぐに把握できます。
この色分けは意外と大事な要素で、モノクロの美術解剖学の本ではどの部位かわかりづらいことがあるんです。
またモノクロ本のほとんどが、デッサン絵で構成されています。
絵だと、どうしてもわかりづらい部分やイメージしづらい個所がでてきます。
また絵柄の好み・クセや、
といった印象で、理解の妨げになることもあります。
そもそもデッサン絵をほとんど使っていないので、絵柄のクセなどがありません。
使っているのは実際の肉体。その肉体の上から筋肉がどうついているか、どう動くか、ということを見せています。
解説文も最小限におさえてあります。解説文がなくても理解できるように視覚的にわかりやすい構成は初心者にもとっつきやすいです。
美術解剖学って難しいそう…。人体構造ってわかりづらい…。
そんな方にピッタリの視覚的に学ぶことができる良書です。
スカルプターのための美術解剖学のレビューまとめ
スカルプターのための美術解剖学のレビューでした。
本書の裏面にこんな一文があります。
人間の体を簡潔に解説した、もっとも使いやすい、アーティスト向け美術解剖学のガイドブックがここにあります。
スカルプターのための美術解剖学
まさしく上記の一文のとおり、本当に理解しやすく使いやすい。
漫画やイラストを描くときに重宝する美術解剖学のガイドブック。という感じです。
これをもっておくと、他の絵描きと差がつけられる貴重な1冊です。
美術解剖学の本をお探し、または人体構造を理解したい方は必携。買って損は絶対にしませんよ。
第二弾、表情編もあるのであわせて手に取ってみてください。