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評価:4
初心者にわかりやすいイラストの描き方の本は?と聞かれれば、本書は間違いなくその上位にきます。
というのもゴリゴリの人体構造を解説した本は、難しく理解するのが大変。もっとわかりやすく実践しやすい方が、絵は長続きするからです。
そんな絵を描くコツを教えてくれる本が「ヒロマサのお絵描き講座<顔の描き方編>」です。
ヒロマサのお絵描き講座<顔の描き方編>は、よくやりがちなミスを例に、どうすればうまく描けるのかをマンガ形式で解説しています。
マンガ形式のためテンポよく読め、絵や図解が多いので理解がしやすいのも特長です。絵をはじめた人にはうまくなる要素や基礎がつまった一冊。
さらにキャラの描き分け方の解説もあります。これを見るとキャラを描くのが楽しくなります。
間違いなく初心者の絵が上手くなるための本です。
ということで本記事では「ヒロマサのお絵描き講座<顔の描き方編>」のレビューと内容について紹介していきます。
- 正面・ナナメ・横顔の描き方
- 顔のパーツの描き方
- 年齢の描き分け
- 髪の描き方
- 表情の描き方
クリックできる目次
ヒロマサのお絵描き講座<顔の描き方編>の内容
気になる内容ですが、本書の目次は以下のとおり。
- 絵を描くための心構え
- バランスの取れた顔
- 正面顔の描き方
- ナナメ横顔の描き方
- パーツを使ったキャラの描き分け
- 年齢の描き分け
- 男性キャラの描き方
- 髪のタイプを知ろう
- リアルな髪の描き方
- 横顔の描き方
- 表情の描き方
顔の描き方だけでなく、年齢(キャラ)の描き分けについても書かれています。
本書の内容すべてを載せることはできないため、記載可能な2つのトピックを紹介します。
絵を描くための心構え
絵を描くための心構えとして、「悩んで」「考えて」「行動して」「発見する」。絵の上達のためになにができるかを考えることだと書かれています。
漫画で描かれているので、その大切さがよくわかりますね。
ナナメ横顔の描き方
ヒロマサのお絵かき講座<顔の描き方編>では、正面・ナナメ・横顔、いろんな角度から見た顔の描き方が載っています。
その中でも以下はナナメを向いたときの顔の描き方です。
頭部を球体と面で捉えます。面で捉えるのは顔の正面と側面を意識するのに有効。顔の目などのパーツは正面につきます。
耳は側面につくので、パーツの配置を間違えることがなくなります。
以下はパーツの配置や角度についての解説。
上図は少し文章が多いページですが、ほかは絵や図解が多く視覚的にもわかりやすくなっています。
その他の内容
顔のパーツの描き方
パーツの描き分けができると、キャラの描き分けに幅がでてきます。目でもいろんなパターンがあります。
ここの項目はパーツの描き分けで、いろんなキャラが描けるようになるよ。ってお話ですね。
年齢の描き分け
大人から子ども。また同一キャラの年齢別の描き分けなど。
大人と子どもでは、顔のバランスが違います。どうすれば子どもの顔になるのか。年老いて見せるにはどうするのか。
きちんとバランスと取り方や、描き方を解説してくれています。
髪の描き方
まずは髪の表現タイプについて2種類があります
【メリット】
・頭に髪を乗せる感覚で簡単に描ける
・奇抜な髪型も違和感なく描ける
【デメリット】
・髪の自然なさらさら感が出せない
・リアリティに欠ける
【メリット】
・髪の自然なさらさら感が出せる
・リアリティがでる
【デメリット】
・髪の描き込み量が増える
・テクニックが必要
この2つの髪のタイプに、それぞれメリットとデメリットを説明し、新たなタイプの髪の描き方を解説しているチャプターです。
それがリアデフォ。リアルとデフォルトのいいとこどりの描き方。それを知ることができます。
横顔の描き方
横顔の描き方は正面と同じく立体的ではないから、ナナメ横顔よりも簡単。
バランスさえ取れていれば、うまく描くことができる、といった内容です。
表情の描き方
キャラに大切な表情。表情の描き方というよりは、どんな表情があるのかの解説ですね。
怒った表情はまゆ毛をつりあげて…。とか、そういった話はでてきません。
ふだんから作品をたくさん見て、表情のストックを増やしましょう!といった内容です。
ただし最後の方に表情一覧が載っているので、こちらは参考になります。いろんな表情のサンプルが載っているので役立ちます。
ヒロマサのお絵描き講座<顔の描き方編>のレビュー
ヒロマサのお絵描き講座は、とにかく読みやすく理解しやすいです。本編はすべてマンガ。絵で解説されてるおかげですね。
読むだけなら1~2時間くらいで読了。
早く読める、これは裏を返すと、超基本的なことしか書かれていない。絵を描くための知識について、深いところまで解説していない、といえます。
正面の顔を描くときに、十字にアタリをとりましょう!っていわれたときは初歩すぎるな…と正直驚きました。
しかし、顔をバランスよく描くためには、まずはアタリの取り方を知る必要がありますよね。
初心者がつまづかないように、1から丁寧に解説してくれているんです。
その後、絵がうまく描けない原因を説明し、うまく描くための描き方を解説してくれています。基礎をもう一度勉強するにもいい本でした。
そして個人的に「なるほど!」と思ったのが、顔の描き方だけで終わっていないところです。
大人から子ども。顔のパーツで無限にキャラを描き分けられる方法が解説されています。
あるていど絵は描けるけど、キャラの描き分けが苦手。という人にも役立つ1冊。
「顔の描き方」、というより「キャラの描き方」のほうがしっくりくる。そんな本でした。
ヒロマサのお絵描き講座<顔の描き方編>の書籍情報
書籍名 | ヒロマサのお絵描き講座 <顔の描き方編> |
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ページ数 | 208ページ |
著者 | うえだマサヒロ |
出版社 | 廣済堂出版 |
発売日 | 2014/07/01 |
価格 | 1,081円 |
大人気のお絵かき講座シリーズ。
本書のほかに「体の描き方編」や「手の描き方編」がある。3つあわせてもっておくと、キャラを描く理解度があがります。
ヒロマサのお絵描き講座<顔の描き方編>のレビューまとめ
「ヒロマサのお絵描き講座<顔の描き方編>」のレビューでした。
本書を読んで感じたのが、とことん初心者に優しく解説していること。また単純な絵の描き方だけではなく、キャラクターとしての描き方を学べることです。
なので、魅力あるキャラクターイラストを描きたいと思っている人にもおすすめ。
キャラとしての表現も広がるので、絵を描くのが楽しくなりますよ。
- 正面・ナナメ・横顔の描き方
- 顔のパーツの描き方
- 年齢の描き分け
- 髪の描き方
- 表情の描き方