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TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390をレビュー!絵が上手くなる要素がつまっている

TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390の書評レビュー

評価:5

絵やイラストをやっているけど、キャラをうまく描くときのコツが知りたい。

こういうふうに描けばいいんだってわかると、自分でも上手く描けるに違いない。と感じている人は少なくないはず。

実際、絵を描くときは描き方を知っているか知っていないかで、その上手さが変わってきます。

そしてそんな上手く描くコツをまとめている、人体ドローイングの本としてもおすすめなのが「TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390」です。

TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390の表紙

ページ数はなんと400P越え。顔や身体、手足など、パーツごとに絵を描くコツが載っています。

実は本書は海外版もあるのですが、私はこの本が好きすぎて日本語訳が出る前にも買っていました。つまり今回ので2冊目。海外版はこちら↓。

tacoの人体ドローイングのコツ韓国版

文は韓国語?と英語のみなので、和訳しながらせっとと模写する日々。模写するだけでもだいぶ画力は上がります。

値段も4,500円くらいしましたが、日本語版はなんと2,200円と半額くらい。400ページ以上あって2,200円は正直安いです。

初心者~中級者の人に役立つ、イラストの描き方でおすすめの本といえばコレ。

と、熱く語るのもこのくらいにして、さっそく本書の中身をレビューしていきたいと思います。

出版社様に中身を載せる許可も得ているので、そちらもお見せします。

本書で学べる内容
  • 頭や身体、手足など絵を描くためのコツ
MEMO
本記事はパイ インターナショナル様から著作物の利用許諾を受けて作成しています。
この記事の著者
らおん

漫画家

らおん

raon wawaji

プロフィール

SNS(X:@raon_wawaji)やWEBで活動する漫画家。
当サイトでは、長年にわたり身につけた漫画の知識や経験、スキルを基に発信しています。またペンタブや参考書など、漫画・イラストを描く人のために詳細なレビューもしています。プロフィール詳細

TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390の内容

「TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390」の目次は以下のとおり。

目次に沿って内容を紹介していきます。

人体

この章では”人体”、つまり上半身と下半身ついて書かれています。部位は首から足まで。

胸やお腹、背中、そして骨盤などがメインです。

この章の目次
上半身
  • 首 / 肩
  • 脇 / 腹筋
  • 側面
  • 背面
  • 腕 / 手
  • 流れ
下半身
  • 骨盤
  • お尻
  • 脚 / 足
  • 人体のポイント・ドローイング

下図は腹筋を描くときのコツ。腹筋のシルエットや見え方について書かれています。

腹筋の描き方
引用「TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390」46~47P

図解とともにコツが書かれていますが、どの部分を指しているのか黄色でわかりやすく示されています。

続いて下図は上半身の動かし方と、男女差によるシルエットの違いです。

人体ドローイング
引用「TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390」70~71P

上半身を屈折させるときは、伸びる方は弓なりの曲線。反対側はくの字のラインで表現できます。

男女差のシルエットの違いは、腰のくびれ。これはどの本でも書かれていますが、こういった基礎的なことも抑えてあります。

ここから下半身の内容です。

下図は骨盤と上半身の関係性について。左ページ:鎖骨のラインと骨盤のラインを傾かせるほど、躍動感を出せます。いわゆるコントラポストというもの。

下半身のドローイング
引用「TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390」76~77P

上図、右ページは上半身を簡単にねじる方法の1つ。胸郭と骨盤を好きな角度で描いて、4つ角を繋げるというもの。

描きたいポーズのイメージはあるけど、身体と骨盤の向きが掴みづらいときなどに有効な方法です。

続いて下図は骨盤を描くコツ。

骨盤の描き方ドローイング
引用「TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390」80~81P

骨盤はランドマークと呼ばれる、外見からでもわかる骨の位置です。つまり腰を描くときに骨盤を描くと”それらしさ”が増します。

他にも首や鎖骨、胸、背中など正面から見たときや、側面からの描き方などが書かれています。

顔の描き方のコツが載っている章です。

基本的な構成は頭部の描き方、顔のパーツの描き方、角度違いの見え方や髪の描き方など多岐にわたります。

この章の目次
  • あご
  • 側面
  • 顔のポイント・ドローイング

キャラの気質(性格的なもの)が違うと、同じ笑うという表情でも、描き方が変わってきます。なのでこれも重要な要素。

下図は頭の傾きと立体感について書かれています。

顔の立体感の描き方
引用「TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390」130~131P

顔を球体ではなく立方体と捉えて、傾きにあわせて面を描く、という方法。これによって立体感が意識できるように。

こういった頭部の描き方から、目・鼻・口・耳などのパーツを描くコツも書かれています。

そして下図は髪を描くコツについて。

髪の描き方
引用「TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390」222~223P

ドローイング系の本で、髪の描き方まで解説してるのは珍しいです。上図では髪がどんな風になびくのか、ポニテのように結ってある髪はS字を意識。などコツが書かれています。

腕と手

腕と手を描くコツが書かれている章です。内容は以下。

この章の目次
  • 手首

筋肉の付き方など、難しいことは抜きにして”こう描けばいいよ”ということを教えてくれます。

下図は腕の方向性(前方なのか後方に向けているのか)や、ひじ付近の三角形のシルエットなどについて解説しています。

腕の描き方
引用「TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390」266~267P

腕を前・後ろ、どちらに向けているのかは、ひじ関節の曲線の向きによって変わります。本書に記載はありませんが、これはラッピングラインと呼ばれるもの。

身体がどちらに向いているかやアオリ・フカンなどを表現するための技法です。

続いて下図は、手の指や形状について。

手の描き方
引用「TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390」278~279P

手の指は扇形に広がり(左ページ)、手の平の小指側には肉がついてるため、膨らます(右ページ)ことが書いてあります。

脚と足

脚と足を描くコツについて書かれている章です。

この章の目次
  • 太もも
  • ひざ
  • 足首
  • 脚のポイント・ドローイング

下図は太ももを描くときのコツについて。

脚・太ももの描き方
引用「TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390」342~343P

太ももは立っている時(側面)は、前にボリュームを出して、座ると肉がつぶれたようなシルエットになります。

この座ったときの太もも。ついつい楕円で描いてしまいがちですが、そうではないのがポイントです。

続いて下図は足の比率について書かれています。

足の描き方
引用「TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390」358~359P

親指とカカトはだいたい同じ長さ。横から見たとき、足の甲の長さは足首の幅の約2倍など、足をバランスよく描くコツが記載。

こういった人体の比率を覚えておくと、バランスが崩れた変な絵になりません。おさえておきたいポイントです。

イラストレーション

顔や全身などを、角度違いやフカン・アオリ別にイラストが数点描かれています。

約18ページほどのおまけ的な要素です。いろんな角度から描くときの参考に使えます。

TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390のレビュー

TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390の裏表紙

400ページ以上にわたって描かれている、人体ドローイングのコツ。

身体のすみずみまで網羅されてるんじゃないかってくらい、細かな個所についても描かれています。

男女差がでる部分についても言及しているため、男性・女性キャラを描くときにも役立ちます。

また、難しい用語や複雑な人体構造には触れられていません。コツを解説するための最低限の人体構造(筋肉や骨)にとどまっています。

そのため初心者でも取っつきやすいのが特徴。見本の絵も見やすくわかりやすいです。

万人受けする絵柄のため、コツやポイントを抑えながら、模写するのがおすすめ。描いていて楽しくなります。

加えて言うなら、美術解剖学の知識が少しでもあると、より本書を活かせます。

美術解剖学は人体の単なる知識、その知識をもとにどうやって絵を描くか、という本書の内容が組み合わさると最強。

美術解剖学を学ぶには「スカルプターのための美術解剖学」が個人的におすすめ。

スカルプターのための美術解剖学の表紙

解剖学というと、難しい用語と文章のイメージですが、これは3Dや実写、イラストを駆使してビジュアルで理解できる構成になっています。

なので人体構造を学びたいならこれがおすすめ。

とはいえ、人体構造の知識がなくても理解できる構成になっているので、まずは「TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390」だけでOKです。

とにかく描いて描いて上手くなりたい!人体を描くコツを知りたい!という人におすすめ。

TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390はこんな人におすすめ

「TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390」は難しい理屈は抜きにして、ドローイングするためのコツが載っている本です。

そんな本書をおすすめするのはこんな人。

おすすめの人
  • 人体を上手く描くコツを知りたい
  • 解剖学や人体構造の話が苦手
  • 絵の練習用に模写する素材を探している

図解の絵がうまいので、コツを知りつつ模写するだけでも、画力があがります。

絵がもっと上手くなりたい初心者の人から、人体構造は軽く知っているという中級者の人まで、幅広く活用できる本です。

また400ページ以上もあるため、絵の練習がしたい。模写したいけど素材がない。などの時にも活用できます。

つまり手元に置いておけば、絵の練習には困りません。それくらいおすすめの1冊。

TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390の書籍情報

書籍名TACO直伝!
知っているだけで劇的に上達する
人体ドローイングのコツ390
ページ数192ページ
著者TACO
出版社パイ インターナショナル
発売日2023/11/22
価格2,200円
(電子:2,156円)
価格は変動する場合があります

著者はウェーブトゥーン作家であり、基礎キャラクターの描画講師もしている。

PixivやSNSなどで絵の描き方を発信中。

TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390のレビューまとめ

TACO直伝!知っているだけで劇的に上達する人体ドローイングのコツ390のレビューでした。

400ページ以上とボリュームが多いのに価格は安い。かといって内容が薄いかと言われれば、そうでもない。

むしろ人体ドローイングのコツを390も掲載。図解の作画もクオリティが高いです。

キャラを描くコツを知りたい人も、絵の練習や模写をしたい人にもおすすめ。

本書で学べる内容
  • 頭や身体、手足など絵を描くためのコツ
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