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漫画でもっともよく使われているGペン。
初心者でも扱いやすく、筆圧のコントロールで太い線から細い線まで描けるのが特長です。
とくに少年漫画のような迫力ある画は、Gペンでないと出せません。
そんなGペンの使い方を詳しく解説していきます。
Gペンの特長 | |
---|---|
迫力のある線 | ◎ |
繊細な線 | 〇 |
扱いやすさ | ◎ |
クリックできる目次
Gペンを使う準備
Gペンを使う前のやるべきことや、必要な画材について解説します。
準備といっても簡単で、下記の2工程をふむだけです。
ペン軸に挿し込む
Gペンはペン先なので、軸となる柄に装着して使います。
それがペン軸。
下図のようにGペンを挿し込むだけでOKです。
力いっぱい押し込まず、グッと1回ほど押し込む力加減でいけます。
またGペンなどのペン先は、種類ごとに差込口が違います。
使い慣れている人は合うペン軸をサクッと選べますが、初心者の段階ではそれも難しいですよね。
なのでペン軸はどのペン先にも合うフリーサイズのものがおすすめです。
ペン先の油をとる
新品のGペンにはサビ止めの油が軽く塗ってあります。
そのためインクにつけてもハジいてしまいます。
はじめてGペンを使うときは、インクをつけそれをティッシュなどでふき取る。
これを2~3回繰り返して、サビ止めの油を取り除きます。
するとしっかりインクがつくようになります。
これでGペンを使う前の準備は終わりです。
Gペンの使い方
それではGペンの使い方を解説していきます。
インクのつけ方
漫画用のインク30mlなら、フタを開けてそのままペン先をつけてOK。
しかしペン先にインクを付けすぎると描いてる途中、原稿用紙にボトボト落ちてしまいます。
インクをつける目安はこんな感じです。
ただしこれは個人差があります。
どのくらいつけるかは、線を引く長さや、絵を描くスピードにあわせて調整してください。
描き方
Gペンのようなペン先の特長は、シャーペンのように行ったり来たりができないこと。
つまり必ず一方向に線を引かなければいけません。
基本的には下図の角度で線を引いていきます。
線を描くとき、筆圧が強すぎると紙に引っかかるので注意。
筆圧をかけすぎなければ、波線や円なども描けます。
筆圧を変えると、線幅の違う線も描けます。
Gペンはペン先の中でも扱いやすいですが、線幅をコントロールするには慣れが必要。
そして慣れるコツはペン先の開きを意識することです。
シャーペンや鉛筆などでは意識することがないペン先への意識。
この意識しない感覚のままGペンを使っても、うまくなりません。
シャーペンとはまた違った描き心地なので、ペン先を意識しつつ何回も描いて慣れていきましょう。
ペン先の使い分け
ペン先は描き続けていくと、先が開いてきます。
つまり徐々に細い線が描けなくなります。
そんなときの使い分けとして、漫画家は2つのペン先を使い分けています。
- 細い線が描けるおろしたてのGペン
- 描きなじんできたいい感じのGペン
使いたてのGペンはペン先が硬く、開きも甘いため太い線が描きづらいです。
なのでしばらく使って、いい感じにペン先が開いてきたものをメインに。
細い線を描く用に、おろしたてのGペンを使う。そんな使い分けがおすすめです。
Gペンを使い終わったあと
Gペンを使い終わったあとの保管と捨て方です。
保管
Gペンを使い終わったら洗う、もしくはティッシュなどでしっかりインクをふき取ります。
保管するときは、ペン先がとがっているのでケガをしないよう、またペン先を傷つけないようケースなどに入れるのがおすすめです。
100均とかに売っている透明なケース。
これならまとめて買ったGペンも入り、消しゴムやトーンカッター、他の漫画画材も入れられるので便利です。
Amazonで似たようなケースを探したけど見つからなかったので、下のやつとかでも良さそうです。
替え時と捨て方
Gペンは消耗品。ペン先が開きすぎたり、思い通りの線が引けなくなったら替え時です。
他にはペン先に前のインクがこびりついて、線がスムーズに引けなくなった時も替え時。
ペン先は金属なので資源ごみとして、お住まいの地域の捨て方にあわせて廃棄してください。
おすすめのGペン
おすすめはゼブラのGペン。
筆圧高い人向けにハードGペンや、消耗しにくいチタンGペンなど、漫画家さんの声を聞いて開発しているメーカーです。
個人的にゼブラのGペンは使いやすく、アナログ時代のほとんどはお世話になっていました。
少年漫画系の漫画家さんもゼブラをよく使っていますね。
売ってる場所はAmazonなどの通販サイトや画材店、または画材を取り扱っているLoftやアニメイトなどにも置いています。
はじめて漫画を描く!Gペンの使い方まとめ
Gペンの使い方を解説しました。
ざっくり要約すると、大切なのは以下の3つ。
- サビ止めの油をとる
- 描くペン先の向きに気をつける
- 使い終わったらペン先のインクを落とす
あとは慣れです。
何度も描くうちに、ペン先の向きも意識しないで描けるようになり、筆圧のコントロールで太い線、細い線が自由に描けるようになります。
そして力みすぎないことも大切です。
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