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漫画のほぼすべてを独学で学んできた、らおん(@RaonWawaji)です。
今では漫画を学ぶのに専門学校があったりしますが、他のジャンルに比べると、圧倒的に学べる機会が少ないですよね。
かくいう僕もそのほとんどを独学で勉強しました。
しかし今では漫画の仕事を受けたり、個人で電子書籍を出版したり、漫画の描き方を教えられるまでになりました。
そんな僕の経験と知識をふまえて、漫画を独学で勉強する方法をお伝えしていきます。
クリックできる目次
漫画を独学で勉強する方法5選
漫画を独学で勉強する方法を、スキルアップしやすい順に紹介していきます。
オンライン講座を受ける
スキルアップするのに一番確実な方法は、オンライン講座を受けることです。
少し費用はかかりますが、自分1人だけで描くより、遥かにスキルアップは早くなります。
漫画のスキルはイラストと違い、とても特殊なものです。
少し例をあげるだけでも、たくさんの技術を必要とします。
- ストーリー
- キャラクター
- 画力
- ネーム
- コマ割り
- 演出・見せ方
- 原稿用紙の使い方
上記の中でも「ネーム」「コマ割り」はマンガ特有のスキルです。
それゆえ初心者が一番つまづくのはこの2か所。
しかも特殊すぎるがゆえに、理解するのが一番難しいスキルでもあります。
オンライン講座は漫画のスキルを習得できるよう、効率よくカリキュラムが作られています。
さらにあなたの好きな時間、好きな場所で学べるので、独学にも向いています。
おすすめのオンライン講座
初心者におすすめのオンライン講座は「パルミー」です。
月額制のオンライン講座で、180以上のイラスト・マンガの講座が用意されています。
漫画に関係する講座だけでも、以下のようにたくさんあります。
- 漫画の描き方
- キャラクターデザイン
- ストーリーの作り方
- デッサン・ドローイング
- 絵の描き方
- 背景の描き方
- デジタルツールの使い方
月額制なので、どの講座も受け放題です。
それぞれの講座に特化した、複数人の講師たちの経験・知識が学べるので、その情報量の厚みはすごいです。
僕はすでに漫画歴が長いので、漫画以外にもイラストやデッサン系も受けました。
マンガ初心者の方は下記のような、漫画講座がおすすめです。
- 漫画の描き方が学べる
- 漫画の表現力がつく
- 漫画の魅せ方がわかる
- デジタルでの描き方もわかる
全講座、動画付きの解説でとてもわかりやすいのも特長。
少しくらいは出費してもいいから、確実にスキルをアップさせたい人向けです。
【最短で学ぶ】漫画が学べるオンライン通信講座のおすすめ!これが最強!本で学ぶ
漫画を独学で勉強するには、作り方を知ることが大事です。
そして作り方を知るには、本でその知識を学ぶのも有効です。
オンライン講座よりも、お金がかからないのが嬉しいところですね。
しかし本はたくさんあって、どれを選べばいいのかわからない。そんな問題がおきてきます。
漫画関連の本を探すとわかるんですが、イラスト関連の本はたくさんあれど、漫画関連の本って意外と少ないんです。
というのも漫画のスキルは多岐にわたるので、「漫画の描き方」と一括りにしてしまうと、どうしても浅い内容になりがち。
かといって「ストーリー」「キャラクター」の作り方などに特化させてしまうと、「漫画の描き方」というタイトルから外れてしまう。
結局どれを選べばいいのかわからない、ということになってしまいます。
漫画の描き方でおすすめの本
漫画に関係する本をたくさん読んできた経験から、スキルアップにおすすめの本を紹介します。
その本とはこちら。
「マンガのマンガ 伝わるマンガの描き方編」です。
漫画を描く上で大切な表現が解説されています。
- ビジュアル表現5つの基本
- 視線誘導のテクニック
- イマジナリ―ライン
- メリハリのあるコマ割り
- 描き文字
- マンガ表現
平たくいうと、漫画を描くルールが学べます。
初心者の方はまずは、この1冊からはじめるといいですよ。
そして漫画に必要なスキルは実に多くあります。正直1冊ではもの足りません。
下記の記事に、漫画が描けるようになる本をまとめています。参考にしてくださいね。
漫画の描き方でおすすめの本17選!デジタルマンガ・テクニック・SNSなど目的別に紹介無料サイトで学ぶ
無料サイトで漫画の描き方を知ることもできます。
ただし漫画に特化しているサイトはほぼなく、イラストの描き方メインのところが多いです。
イラストメインのサイトが多いため、漫画の知識としてはかなり浅いものとなります。
漫画が学べるおすすめのサイトは4つ。
イラスト・マンガ描き方ナビ
イラスト・マンガ描き方ナビは、ペイントソフトで有名な「クリップスタジオ」を販売している会社が運営。
プロとして活躍する様々なイラストレーター・漫画家さんが、イラストテクニックを伝授してくれます。
身体のパーツごとに描き方のトピックがあったり、デジタルツールの使い方であったり、絵でわからないことがあれば大体このサイトに載っています。
Pixiv
Pixivはイラスト・マンガのコンテンツが大量にある、おなじみのサイトです。
見る・読むだけでなく、描き方などのコンテンツも多く見られます。
いちあっぷ
イラストの描き方メインですが、漫画の描き方のトピックも載っています。
またイラストのお仕事関係のトピックも多くあるので、将来そういったことを視野に入れている方には参考になるサイトです。
テラストーリーズ
テラストーリーズは当サイトです。
漫画の描き方はもちろん、参考書籍の紹介や、デジタル関連の記事もあります。
漫画のテクニックに加え、デジタルで描くときの以下のような悩み。
- どんなペンタブを使えばいいか
- どのペイントソフトを使えばいいか
- デジタルツールの使い方
上記の記事もあるので、漫画の描き方・テクニックを知りつつ、デジタルの作画についても知ることができます。
【漫画の描き方】制作手順と初心者でも身につくテクニックを伝授既存作品の乱読と研究
乱読とはたくさんの作品を、選り好みせず読みまくること。
作品は読切りや受賞作などの、1話で完結する作品が適しています。
乱読
各マンガ雑誌には賞が設けられています。
そしてその賞を受賞した作品は、Webや紙面などで公開されているので、片っ端から読んでいます。
または好きな作家さんがいる場合は、その作家さんの短編集などを読むのもいいです。
たくさん読むことで、漫画の表現方法やストーリー構成などが、自然と体に染み込まれていきます。
また数多く読むことで、ここはあの作品のこんな感じにしよう。
といった感じで引き出しも増えていきます。
研究
好きな作品や面白かった作品を、研究するのも効果的です。
読切り作品を研究するメリットは、1話で完結するところ。
読み始めはその漫画のことをまだ知らない。そこからうまく読者に情報を伝えて、ストーリーを展開して、しっかり結末まで描く。
漫画に大切なプロセスが詰まっています。
僕が研究してたときは下記のような感じで、ストーリーや展開するのに必要なパーツはどれか。を見ていました。
見ているのはこんなこと↓。
- 扱っているテーマ
- 主要キャラ
- おおまかなストーリーの流れ
- キャラクター性を伝えるエピソード
- ストーリーを展開させるエピソード
- 主人公にどんなピンチが訪れるか
- そのピンチから主人公はどうやって抜け出すか
- 結末はどうなったのか
上記のようなことを、分析します。
すると、このエピソードはキャラクター性を伝えるためのモノ。
このエピソードはストーリーを進展させるためのモノ。
このエピソードはのちに主人公のピンチを救うためのモノ。
など、ストーリーを構成している要素がわかるようになってきます。
研究しているうちにコマ割りや構図など、見せ方の勉強にもなるので、漫画のスキルは上がっていきます。
アマ・プロに見てもらう
なんでもいいので、とにかくまずは漫画を描いて、それについて感想をもらいます。
友達・知人に見てもらう場合は、面白いかどうかではなく、こんな感じの聞き方がおすすめです。
初心者が描く漫画が面白く感じないのは、きちんと伝わっていない可能性が多くあります。
なのでどこが伝わっていないのか、を聞くと次の作品に活かせます。
伝わっていない要因は例えば下記のようなことだったりします。
- 主人公が何やってるかわからない
- 見せ場がないから見どころがわからない
- このキャラはなにをする人なの?
- 場所や位置関係がわからない
- 何が伝えたいかわからない
分からない箇所がハッキリすれば、それを改善するだけでグッと読みやすくなるはずです。
また出版社に持ち込みに行ってアドバイスをもらう、という方法もあります。
持込みは緊張すると思いますが、プロのアドバイスを聞けるのは貴重です。
編集者さんはお仕事なので、このレベルの漫画持ち込んで迷惑かな、と心配は無用。
それよりも作品に対するアドバイスをもらえるほうがはるかに有益です。
漫画を独学で勉強する方法5選まとめ
漫画を独学で勉強するための方法を5つ紹介しました。
一番確実なのはオンライン講座ですね。
動画で解説されているので、他の方法より圧倒的に分かりやすいです。
ちなみに僕は本と既存作品の研究と、持込みによるアドバイスがほとんどです。
僕が初心者の頃にオンライン講座を受けてたら、もっと早くうまくなったのにな、と思います。