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評価:4
絵はなんとなく描けるけど、味気ない絵になる。なんの絵を描いているのか伝わらない。
もっと絵からなにか伝わるようなものが描きたい。でもどうしたらいいか分からない。
そんな悩みを解決してくれるのが「心にのこる絵の描き方-強い印象をあたえるための35の方法」です。
率直にいうと、伝わる絵が上手く描けるようになる本です。
キャラの気持ちをうまく表現するにはどうする?や、こんな印象を与えたいけどそれはどう描く?など、伝わらない絵から卒業するためのノウハウが35こ載っています。
伝えるテーマとそれに答える例題のイラスト、そしてその解説の構成で成り立っており、非常にわかりやすい内容です。
キャラに感情を乗せたい、演出や構図を知りたい人におすすめのイラスト本。
というわけで本記事では、「心にのこる絵の描き方-強い印象をあたえるための35の方法」の内容を紹介していきます。
- キャラの感情の伝え方
- ストーリー性のあるイラストの描き方
- 伝えるための演出と構図
クリックできる目次
心にのこる絵の描き方の内容
心にのこる絵の描き方の目次は以下のとおり。
本書は全部で4つの章で構成されています。
こういう気持ちを表現するにはどう描く?や、こんな印象を与えるにはどう描けばいい?などの疑問に答えた内容になっています。
それでは本書の目次に沿って内容を紹介していきます。
相手に気持ちを伝える
本章では「相手に気持ちを伝える」をテーマに、いろんな感情の絵の演出方法が書かれています。
テーマは以下にまとめました。
- 励ましている
- 慰めている
- 癒されている
- 寂しさを出したい
- 悲しい気持ちにしたい
- 叱りたい
- 一緒にいたい
- お祝いしたい
- 仲間を描きたい
- お別れする
- 感謝を伝える
下図は「寂しさを出したい」ときの絵の描き方です。
隅っこにキャラを置いたり、”ぼっち感”を出したり、キャラの立ち位置で寂しさを演出しています。
続いて下図は仲間がいる楽しそうな雰囲気の描き方です。
仲間感を演出するにはキャラたちの向きや、主役と脇役が伝わるように描き分けるのが大事。
こういった相手に気持ちを伝えるノウハウがたくさん書かれています。
自分の気持ちを絵にしよう
本章は「自分の気持ちを絵にしよう」とテーマに、以下の4つについて書かれています。
- スカッとしたい!
- モヤモヤした気持ちを発散したい
- 怒りを絵にぶつける
- 表情を操る
下図は怒りを絵にぶつける描き方。
怒りの象徴、拳で殴るとシンプルにそれが表現できます。
続いて下図は表情を操る描き方です。
リアクションや眉毛の形で表情を伝えれる解説がされています。
好きなところへ出かけよう
本章は「好きなところへ出かけよう」をテーマに、以下の内容が書かれています。
- 海に出かける
- 外を散歩しよう
- 自然の中を歩こう
- 買い物に行こう
- やっぱり家でゴロゴロしよう
- スケボーで飛び回ろう
- 公園でのんびりしよう
下図は”買い物に行こう”を絵で表現したものです。
構図や透視図法にも少し触れ、絵からストーリー性を感じ取れる絵になっています。
続いて下図は”やっぱり家でゴロゴロしよう”を表現した絵です。
アイテムの活用や好きなことをさせるなど、家でゴロゴロするだけでも様々なテクニックが解説されています。
自分だけの世界を描こう
本章は「自分だけの世界を描こう」をテーマに、以下の内容が書かれています。
- リズムのいい構図にしたい
- 描きながら構図を考えたい
- 何が描きたいかわからない時は?
- かわいいキャラクターを描くには?
- ヘタウマな絵を描くには?
- スケール感のある絵を描きたい
- ストーリーを描くには?
- 自分の個性を出したい
- 下書きなしで自由に描きたい
- ギャップを作る
- 人間関係のある絵を描きたい
- キャラクターを描き分けたい
- リアリティを出したい
まずは構図のお話。
単調でつまらない絵にしないために、リズムを作ったり変化をつけたり「目の動き」をコントロールする方法について解説されています。
続いて下図はかわいいキャラクターの描き方。
かわいいを演出するための方法が書かれています。
全章を通して絵をメインに解説されていたので、非常にわかりやすい内容でした。
心にのこる絵の描き方のレビュー
心にのこる絵の描き方は、キャラの感情を描く。そのためにどうするか?といったノウハウがたくさん詰まっている本でした。
“絵”そのものの描き方は書かれていませんが、キャラの配置や身体の向き。表情や行動、リアクションなどを使って、そこにストーリー性を生む方法がたくさん載ってあります。
心にのこる絵とは”キャラクターの感情”だったり、”ストーリー性”だったり、見る人に何かしらの感情を動かす絵なんだなと、感じました。
いつも同じ絵ばかりになる、絵としてなぜか惹かれないと感じる人は、ぜひ手に取ってみてください。その悩みが解決するかもしれません。
そしてこのシリーズは全部で3つでているので、”絵の描き方”を知りたい人は「ややこしくない絵の描き方」が参考になりますよ。
心にのこる絵の描き方はこんな人におすすめ
心にのこる絵の描き方をおすすめするのはこんな人です。
- キャラに感情を乗せる方法を知りたい
- ストーリー性のあるイラストを描きたい
- シチュエーションのある絵を描きたい
- いつも同じ絵ばかりになる
絵を魅力的にするにはキャラの感情や印象を、ダイレクトに伝える技術が必要です。
本書はそんな技術が詰め込まれた1冊。絵はなんとなく描けるようになったけど面白みに欠ける、つまらなく感じている人におすすめです。
心にのこる絵の描き方の書籍情報
書籍名 | 心にのこる絵の描き方 強い印象を与えるための35の方法 |
---|---|
ページ数 | 127ページ |
著者 | 松村 上久郎 |
出版社 | 秀和システム |
発売日 | 2016/9/27 |
価格 | 1,270円 |
本書は、いつも同じ絵ばかりになって描くのが辛い悩みを解消する「辛くならない絵の描き方」、絵を描くのが難しいと感じる人に向けた「ややこしくない絵の描き方」と同シリーズです。
絵の描き方シリーズ
絵の描き方シリーズの紹介です。
表紙 | |||
---|---|---|---|
タイトル | 心にのこる絵の描き方 強い印象を与えるための35の方法 |
辛くならない絵の描き方 | ややこしくない絵の描き方 |
特徴 | イラストで感情を表現し 個性をつける技法が学べる |
絵を描く人の「精神的な」悩みに 1つ1つ向き合って解消している |
ややこしくない絵の描き方と練習方法を わかりやすくまとめた入門書 |
ページ数 | 127ページ | 210ページ | 306ページ |
価格 | 1,540円 | 1,540円 | 1,760円 |
リンク |
絵を始めるとぶち当たる壁。それを壊してくれる3冊です。
「ややこしくない絵の描き方」で絵を学び、さらなる飛躍として「心にのこる絵の描き方」でクオリティを上げる。
その過程で絵を描くのが辛くなったら「辛くならない絵の描き方」で、悩みを解消する。
こんなサイクルで本シリーズを使うのがおすすめです。
心にのこる絵の描き方のレビューまとめ
心にのこる絵の描き方のレビューでした。
キャラの感情を出すには?印象を強くするには?など、他書とは違ったアプローチで絵の描き方を解説している本。
こういった本も1冊手元にあると、より絵を描く幅が広がりますよ。
- キャラの感情の伝え方
- ストーリー性のあるイラストの描き方
- 伝えるための演出と構図