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漫画を描くときに一番悩むのがコマ割り。
コマ割りができなくて、いつまでも漫画が描けない。そんなときはパターン化してしまうと簡単です。
コマ割りは以下の3つで成り立っています。
- コマの割り方
- コマ内の構図
- コマの時間経過
上記3つを意識することで、コマ割りはうまくなっていきます。
本記事では「コマの割り方」にポイントを当てて、詳しく解説していきます。
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コマ割りの基本
コマ割りは基本的に1ページ6コマ前後がオーソドックスな割り方です。
そして見せたいシーンの重要度にあわせて、コマの大小を決定していきます。
そうすることで自然とコマにメリハリがついて、単調にならずにすみます。
そしてクライマックスや読者に特に印象付けたいシーンなどでは、1ページのコマ数を減らし、大きく見せることも効果的です。
【意外と大事】漫画のコマ割りの基本!割り方と斜めに割る効果漫画のコマ割りパターン
難しい漫画のコマ割り。それにパターンがあったら描きやすいですよね。
主に3つのセクションに分けて解説していきます。
パターンは組み合わせ
漫画は1ページ最大3~4段あります。
1段をどんなふうに割るのか、そのコマ割りのパターンは決まっています。
なのであとはそれを組み合わせて3段、もしくは4段にするだけでOK。
1段を割るコマ割りのパターンは下図。
パターン1。
パターン2。
割り方は左右逆でもアリ。
パターン1。
パターン2。
割り方は左右逆でもアリ。
この上記の組み合わせで1~4段をコマ割りすると楽です。
斜めに割るパターン
コマを斜めに割るのも演出上よくやります。
バトル漫画では戦闘シーンで、迫力や不安定感などを出すときに使われますね。
こうして意図的に斜めに割るパターンもあります。
1ページのコマ数別パターン
1段で割るコマ数の組み合わせで、コマ割りはパターン化できます。
ここでは1ページに割るコマ数別に、どんなパターンがあるか見ていきましょう。
1ページに1コマパターン
特に印象付けたいシーンや、「ここぞ!」というときに使うと効果的。
バトル漫画なら敵を倒すシーン。恋愛漫画なら告白するシーンなど。
物語で主人公、もしくはキャラクターの感情が大きく動いたシーンに使うと、読者に印象付けることができます。
1ページに2コマパターン
横で割るか、縦に割るかの2パターン。
見せたい(ストーリー上、重要な)シーンのコマの方を大きく割ると効果的。
この2コマの役割は「フリ」と「ウケ」を意識すると描きやすくなります。
- フリ=何かを予感させる
- ウケ=そのリアクション
1コマ目では「フリ」を描き、2コマ目で1コマ目に対する「ウケ」を描きます。
例えば下記のような感じ。
1コマ目でキャラが置かれている状況や、セリフ、なにかしらのアクションを描きます。
そして2コマ目でそれに対するリアクションを描いています。
反対に2コマ目を、次ページをめくらせるための「漫画の引き」として使うのもアリです。
その場合は2コマ目が「フリ」になりますね。
1ページに3コマパターン
コマの大小に大きな差をつけづらいので、シーンとしての重要性は同じくらい。
会話のシーンなどで使うと、淡々と話している印象を読者に与えられます。
また、同じ構図で徐々にアップにしていくことで、シーンとして印象付けることもできるコマ割りです。
一番大きく割るコマは、印象付けたいシーンや見せたいシーンに持ってきます。
これも同様、一番大きいコマに印象付けたいシーンや見せたいシーンに持ってきます。
縦に長いコマ割りなので、キャラが初登場するシーンで全身見せたいときなどに使うと効果的。
1ページに4コマパターン
なにか見せたいもの(シーン)があって、1コマを大きく割る。
そのコマに対する周囲のリアクションや次の話を進めるセリフを、小さく割った3コマに入れるイメージ。
上の段と下の段は入れ替えてもOK。
下の段に大きく割ったコマを持ってくる場合は、最初の小さい3コマを、最後の大きいコマへのフリとして使うと効果的です。
2段・2列に割るパターンと、3段(うち1段は2列)に割るパターン。
そして思い切って4段に割るパターン(下図)。
決めのシーンではないところで使う場合がほどんど。
会話の最中や戦ってる最中など、物事が進んでいるときに使うのがおすすめ。
大きいコマは左右どちらにもってきてもOK。
縦長で大きく見せたい画があるときに使ったり、惹きがある絵やシーンに使うと効果的です。
1ページに5コマパターン
縦に列を割らない段を何個つくるか。そしてそれをどこにもってくるかで分かれるパターンです。
2段とも縦にコマを割る。
1段は縦にコマを割らず、そのまま広く使うコマ割り。他のコマが小さくなるので、使いどころが難しいです。
この小さいコマにはセリフではなくキャラの表情や、流れるような状況をテンポよく見せたいときに使うと、おさまりが良くなります。
縦に割った片方のコマはそのままで、もう片方のコマをさらに割るパターンです。
片方のコマを割らないのは、1コマ目の次、右か下のコマかどっちに読み進めるのか分かりにくくなるため。
さらに割る方のコマには、4コマに割るパターンが使えます。
1ページに6コマパターン
1ページ6コマはオーソドックスなコマ割りパターンです。
上図が基本のコマ割りですね。コマの大小はシーンの重要度で決めます。
続いて、3段あるうちの1段を、コマを割らずにそのまま使うパターン。
1段を広く使うパターン。これはそのページで一番重要なシーンが明確な場合に使うと効果的です。
2段なので縦長で魅せることができるコマ割りです。
1コマの横幅が狭くなるため、読者が1コマに目を止める時間が短くなります。
テンポよく見せたい場合に効果的です。
1ページに7コマパターン
1ページに7コマは詰め込みすぎの印象を与えるので、多用しすぎないようにしましょう。
7コマのパターンは下図。
漫画のコマ割りパターンまとめ
漫画のコマ割りパターンでした。
1段ごとのパターンを把握すると、あとはそれを組み合わせるだけで簡単にコマ割りができます。
コマ割りに慣れてくると、本記事では解説していない独自のコマ割りなどもできるようになると思います。
ただしあくまで読者が見やすいように、それだけは注意してくださいね。