本記事のリンクには広告も含まれます
漫画を描くうえで避けて通れないコマ割り。しかしこれが難しすぎる…。
漫画の描き方を覚えただけではコマ割りは習得できません。
なんとか上手く描くコツはありませんか?
あるよ!
難しく感じるときはコツや、コマ割りのやり方を覚えてしまえばOKです。
基本的なコマの割り方や大小のつけかた、パターンなど知ることでコツをつかむことができます。
それでは本記事では漫画のコマ割りについて解説していきます。
クリックできる目次
漫画のコマ割り!割り方のコツ!
コマ割りの基本
まずは1ページに割るコマの数を把握しましょう。
基本的に1ページに割るコマの数は6つ。
ドカン!と大きく見せたいときは1ページに1コマだったり、2コマだったりコマ数を少なくします。
そしてコマ割りのコツはメリハリをつけること。
メリハリをつけることで画面に単調さがなくなり、変化をつけることができます。
コマ割りにメリハリをつけるには、コマの大小を意識します。
ではどうやってコマの大小を決めればいいのか。
それは、見せたいシーンの優先順位にあわせてコマを割ることです。
- コマ大=一番見せたいシーン
- コマ中=大の次に見せたいシーン
- コマ小=中の次に見せたいシーン
その1ページで一番見せたい、または重要なシーンのコマを一番大きくする。
そしてその次に重要なシーンのコマを2番目に大きくする。
そして次に重要なシーンを……次に重要なシーンを…
という形でコマの大きさを決定していきます。基本はこれでOK。
一番大きくコマを割るということは、そのページで目立ちます。なのでどうでもよいシーンに使うのはもったいないですよね。
反対にそれほど重要ではないシーン。
例えば、ギャグやコミカルなシーンではそれほど大きくコマを割る必要はありません。
※ギャグマンガやそれが見せ場ならは別。
ストーリーにおいて重要なシーン。
キャラクターの感情が激しく揺れ動いているシーン。
こういったときに大きくコマを割ると効果的です。これだけでコマにメリハリがついてきますよ。
【意外と大事】漫画のコマ割りの基本!割り方と斜めに割る効果タチキリを使った効果的なコマ割り
まず、タチキリとは何かというと
原稿用紙の内枠からハミ出し、断ち切り線まで絵を描く技法です。
ハミ出して描くことで、緩急やインパクトを与えることができます。
最近では全てのコマをタチキリにして描いている作品もあります。
ですが、個人的にはタチキリにするコマと断ち切らないコマを上手く使って、演出した方がよりよい効果を発揮すると考えています。
基本的にタチキリの使い方は、見せたいシーンや重要なシーンで使うと効果的です。
「タチキリを使わないコマ」の次に「タチキリを使ったコマ」を使用することで、画面に緩急がつき、よりインパクトをだすことができます。
ただし、タチキリに関して注意点が2つあります。
- ノド側にくるコマではタチキリを使わない
- 外枠までしっかり描く
ノド側にくるコマまで断ち切ってしまうと、製本されたときに読みづらくなってしまうので、これはNGです。
また外枠まで描かないと、これもまた製本されたときに、変な余白が出来てしまう原因となるので、外枠までしっかり描きましょう。
時間経過を操作する漫画のコマ割り
時間経過を表現したいときのコマ割りです。
この表現のやり方はいくつかあるんですが、この記事では
「同時に違う場所で起こった出来事を、表現する方法」
をお話します。
例えば、違う場所で戦っている仲間に、狼煙(のろし)を上げて気づかせる。
こんな演出があったとします。
これを普通にコマを割り、違う場所で戦っている仲間を一コマずつ描く。
これだと読者は頭の中で、少しずつストーリーの時間が進んでいるように解釈してしまいます。
これはマンガの特徴でもあるんですが、コマは読み進めると同時に、時間も経過していくというのがあります。
ではどうするか。
通常、コマを割るときは
縦と横の間隔を変えて、枠線を引いていると思います。
この縦と横の間隔を同じにします。
これだけで、同時間で起こった出来事として表現できます。
その際の注意点としては、同時間で見せたいコマに、関係のあるものを目立たせて置きましょう。
すると、周囲のコマが同時にその狼煙に気付いている構図となります。
余談ですが、実はコマからコマへと移るその間隔(余白)も小さな“間”です。
そしてその間隔(余白)が大きければ大きい程、“間”も大きくなります。
なのでコマを左へ読み進めるときよりも、下の段へ読み進める方が“間”としての効果は大きくなります。
これをうまく活用して、時間経過を表すのも面白い表現方法です。
もっとコマ割りのスキルを高めたいなら、下記の本もおすすめ。
漫画のコマ割りにおすすめの本2選!初心者はこれでうまくなる漫画のコマ割りテクニック!上手に割るコツと時間経過テクニックまとめ
単純な「コマ割り」というと、そのコマ割りテクニックは少ないように感じるかもしれません。
ですがマンガにはたくさんの技法・テクニックがあります。
次のページを読みたくなるような引きや、シーンを盛り上げるための演出などにも、コマを上手に割るテクニックが必要となってきます。
そんなときに、今回のようなテクニックを頭に入れておくだけで、コマ割りのやりやすさは変わってきます。
コマ割りは、自分が魅せたい・表現したいものに合わせて効果的に割っていくのが正しい使い方です。
試行錯誤してコマ割りテクニックを磨いていってくださいね。
またコマ割りを上手にするために「引き」という漫画のテクニックがあります。
ぜひ参考にしてください。
漫画の引きとめくりのテクニック!続きが読みたくなる仕掛けの訳 【意外と大事】漫画のコマ割りの基本!割り方と斜めに割る効果 漫画のコマ割りが上手くなるコツを解説!同じコマ割りが続く悩みも解決! 漫画のコマ割りにおすすめの本2選!初心者はこれでうまくなる 【漫画の描き方】制作手順と初心者でも身につくテクニックを伝授