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評価:4
絵が上手くなりたいと思ってイラストの描き方の本に手を出す。でももっと手っ取り早く描けるようになりたい。
絵は圧倒的に練習量が必要ですが、できればムダな練習はしたくないですよね。
効率よく最短で絵がビュン!っと上手くなる方法があったら……。
そんな願いを叶えてくれるのが「アニメ私塾流最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術」です。
絵が上手くなるのに避けて通れない練習方法、『模写』。この模写のコツも解説しています。
模写は独学になりがちだけど、きちんとした方法で模写すると絵が描けるスピードはあがるんです。
さらに動きやポーズの描き方で、まるで絵が生きているかのようなキャラを描くことができます。
キャラに動きを出したい人は、本書が特におすすめ。絵が上手くなるための本といっても過言ではないです。
ということで本記事では「アニメ私塾流最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術」のレビューと内容について紹介していきます。
クリックできる目次
アニメ私塾流最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術の内容
気になる内容、本書の目次は以下の通りです。
- これから絵をはじめる人のための準備
- 確実に上達する「模写」のコツ
- 「実物の線画化」で画力を底上げする
- キャラクターに「躍動感」をもたせるポーズの描き方
- 空間表現のレイアウト
- 添削例でおさらい
- 【付録DVD】三次元アイドルを二次元キャラに変化させる方法
各章の見出しです。見出しごとにさらに詳しく段落がわかれています。また付録のDVDもついています。
DVDは添削と、模写を解説しながら実演されています。
目次の内容を要約するとこんな感じですね。
- 模写のコツ
- 各パーツの描き方
- ポーズの描き方
- 空間をとらえた描き方
- 添削例
模写のコツ
絵が上手くなる練習「模写」。その模写をするコツを解説しています。
そのやり方をして、まずは単純な形でとらえる。そして各パーツにわけて形をとる。
最後に細部を描き込む。
- 単純な形でとらえる
- 各パーツにわけて形をとる
- 細部を描き込む
さらに縦軸と横軸で、模写元の長さや太さ、バランスなどの取り方も解説。
各パーツの描き方
目の描き方は勉強になります。目の形が定まらない人にとっては大変参考になる描き方です
その他にも顔のパーツ、手足、の描き方なども載っています。
ポーズの描き方
この章ではキャラの躍動感のつけ方。いろんなポーズをとるための関節の可動域、バランスについて解説しています。
空間をとらえた描き方
キャラ間の距離や、高さを表現する描き方を解説。
その他にもキャラに背景を入れた描き方なども。
添削例
アニメ私塾の塾生さんの作品を添削している章です。作品から見せたい意図をくみ取り、理論的に改善していく視点はめっちゃ勉強になりますよ。
塾生さんの作品がこちら。
そして添削されたのがこちら。
添削の意図がこちら。
メインで見せたい人物(特に顔)をフレームに対してやや下に配置し、空白を生かしたレイアウトにすれば建物の形がはっきりします。
また、2人の人物に大小差をつけて遠近感を持たせ、階段で方向性を表現すると視線誘導がつくれます。
こうすることで何を伝えたい絵なのかが分かるようになります。
引用:「最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術」
- 人物を少し下に配置し、空白を生かす
- 生かした空白に建物を描けば形がはっきりと分かる構図に
- 2人に大小差をつけて遠近感をもたせる
- 階段で人物の方向性を表現
- 方向性を表現することによって視線誘導がつくれる
添削例を見てるだけでも、構図や視線の考え方など参考になるものばかりですよ。
アニメ私塾流最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術のレビュー
タイトル、気になりませんか。「最速でなんでも描けるようになる」というこの部分。
誰しもが最速で絵を描けるようになりたい!と思うので、気になるタイトルなんですよね。
で、実際に購入して中身を拝見しました。結論からいうと…
ただし上手くなるためには、それ相応の練習量はやっぱり必要です。
しかし難しいデッサンや、骨や筋肉がどんなふうについていて…みたいな美術解剖的な話はなく、『なんでも描けるコツ』をたくさん教えてもらえます。
この1冊で神絵師のようなうまさは身につきませんが、簡単なイラストなら描けるようになります。
絵の練習は、初心者にとっては何からはじめたらいいのか分からないですよね。
遠回りすることもあるかもしれません。しかし「アニメ私塾流最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術」は、最短で絵が描けるように導いてくれてます。
いきなり神絵師のうまさは身につきませんよね。なのでまずは身近なレベルアップを。
これから絵をはじめたい、強化していきたい人にオススメの1冊です。
アニメ私塾流最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術のレビューまとめ
「アニメ私塾流最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術」のレビューでした。
本書を読んで感じたのが、キャラのバランスや動き、一枚絵になったときの視線誘導。このあたりが凝縮されているな、と。
なぜそうなるのか。なぜこう描くのか。その思考のプロセスが学べるので、自分の作品を描くときにも生かすことができます。
あなたは自分が描く絵、キャラのバランスが崩れたり、関節の曲がり方が違っていたりすることありませんか。
またはどうやって描けばいいのか分からなかったり。
絵がうまくなる練習方法、人物のバランスが取れない方、動きのある絵が描きたい方におすすめです。