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漫画や小説、脚本にはストーリーが欠かせないですよね。
それゆえに悩めるポイントでもあります。
ストーリーのつくり方にはいろんな方法があります。
- 起承転結
- 三幕構成
- 神話の法則(ヒーローズジャーニー)
上記のつくり方を知っていても、そのストーリーが面白くなるかはまた別問題。
ストーリーを面白くするには、人がどういうことに面白さを感じるのかを知っておく必要があります。
これが大事!
そうなんだ!でも何に面白く感じるんだろ…
まずは人が面白く感じるメカニズムを把握しましょう。
そのあとでそのメカニズムを刺激するストーリーのつくり方を解説していきます。
つくり方で意識することはたった1つです。
それでは見ていきましょう。
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面白いストーリーを書くために基本構造を知る
まずはストーリーの基本構造を知っておきましょう。
簡単にいうとストーリーには主人公がいて、その主人公がもっている目的を達成するまでがストーリーです。
主人公の目的は、さまざまなものがありますよね。
- 恋愛成就
- 悪党を倒す
- 仕事で成功する
- お宝をハントする
この目的を達成するまでを描くことがストーリーの基本です。
簡単にストーリーの流れを説明すると・・・
主人公に好きな人がいる
↓
目的:好きな人と結ばれる
↓
目的達成:愛を告白して結ばれる
上記のような流れになります。
ちなみに目的が達成されない作品も世の中にはたくさんありますが、そういった作品はバッドエンディングとなります。
ストーリーの面白さを感じるメカニズム
人が面白さを感じるメカニズムは、ストーリーを見て
ドキドキやハラハラする感情が生まれているとき
です。
そういったドキドキやハラハラという感情が面白さへと繋がっていきます。
- 目的が達成されないんじゃないか?
- このピンチをどうやって乗り越えるの?
- この後どうなるの?
面白いストーリーを書くには、上記の内容を意図的に作りだす必要があります。
そして意図的に作りだすには、たった1つのことを意識するだけでOK。
それは、目的を邪魔する障害をつくることです。
主人公が目的を持ち、すぐに目的を達成してしまっては面白くないですよね。
すごく簡単に解けるクイズやゲームに面白さを感じないのと同じです。
ということは目的を「達成する過程」に面白さが詰まっているといえます。
面白いストーリー創りにつまづいている人は、きっとこの「達成する過程」を作るのが苦手なのではないでしょうか。
この「達成する過程」は障害をつくることで面白さを出すことができます。
ストーリーを面白くするには障害をつくる
ストーリーの基本構造は、主人公が目的を達成するまでを描くこと。
そして主人公の前に障害をつくると、簡単に目的が達成されにくくなりますよね。
例えば恋愛でいうと「恋のライバル出現!」みたいな感じです。
ではどんな障害を設定すればいいのか、そのつくり方は2通りあります。
内的障害と外的障害。
内的障害のつくり方
内的障害とは、
- 弱気な主人公(登場人物)
- 疑い深い性格
- 過去にトラウマがある
- 環境の変化を恐れる
など、主人公の『心の葛藤』が障害となって目的を阻むつくり方です。
例えば、
- 告白したいけど、する勇気が出ない
- 過去のトラウマに縛られ行動ができない
- 刀を抜くと人斬りに戻ってしまうので刀を抜けない
などといった感じ。
内的障害はそのキャラの心の弱さに焦点をあてると作りやすくなります。
また心が強いキャラでも、
- 嘘を吹き込まれる
- ある場面を見せて勘違いをさせる
- 情報操作で心を迷わせる
こういったことで『心の葛藤』へと導くことができます。
外的障害のつくり方
外的障害とは、
- ライバルの出現
- 世の中のルール
- 手段が断たれる
- 制限がかかる
など、主人公ではどうすることも出来ない『状況』が障害となって、目的を阻むつくり方です。
例えば、
- 恋のライバルが出現して恋仲を邪魔する
- お宝がある場所へ行く移動手段がない
- 道が渋滞していて約束の時間に間に合わない
こういったものが外的障害となります。
こうした障害はストーリーの進展にあわせて、内的障害と外的障害をうまく使い分けながら、巧みに主人公の目的を邪魔すると効果的です。
障害をつくるコツは、徐々に難易度を高くすること。
一番高い障害がストーリーのピークである、クライマックスにもっていくようにしましょう。
障害の乗り越え方を考える
ここまできて一番困るのは、実はその「障害の乗り越え方」だったりします。
主人公の目的を邪魔する障害を作ったはいいが、それをどうやって乗り越えたらいいか分からない…。
これはわたし自身も何度か経験があります。でも答えは簡単。
この『頑張らせる』っていうのは意外と重要な要素です。
目的の障害が主人公ではない他のキャラや出来事で解決したらどうでしょう?
頑張らない主人公には応援することも、感情移入することもできませんよね。
これは読者が面白く感じるメカニズム、ドキドキやハラハラする感情さえも生まれません。
テレビ番組で何かに挑戦するドキュメントや、24時間生放送でギネス記録に挑戦する企画。
とても心を打たれて感動しますよね。(マンネリ化は置いといて…)
それは出演者の死に物狂いで頑張っている姿を見て、心打たれているからです。
とことん主人公を頑張らせて、その障害を乗り越えてもらいます。
その姿に読者は感情移入し、面白く感じてくれるようになります。
主人公が障害によってピンチに陥っている中、そこに駆けつけるキャラクターもいますね。
主人公に手をかしてくれる存在です。
しかしそのキャラクターは事前に主人公が、そのキャラを何らかの形で助けた結果によるもの。
必ず主人公が関わっています。
また手をかしてくれるキャラは、障害を乗り越える手助けはしてくれますが、主人公の目的を達成することはありません。
わかりやすい例でいえば、漫画「ドラゴンボール」の魔神ブウを倒すシーン。
元気玉をつくる悟空に、今まで悟空に助けられた人々、関わった人々が力を貸します。
力を貸したことによって、魔神ブウを倒すほどの元気玉を作ることに成功しますが、実際に魔神ブウを倒すのは悟空自身ですよね。
必ず主人公が目的を達成するようにつくりましょう。
【漫画】面白いストーリーを書きたければ1つのことを意識せよ:まとめ
漫画のストーリが面白くなるつくり方は、障害を意識すること。
その障害によって、
- 目的が達成されないんじゃないか?
- このピンチをどうやって乗り越えるの?
- この後どうなるの?
といったドキドキ・ハラハラする感情が生まれ、それが面白さへと繋がっていきます。
まずは主人公の目的を設定し、それを阻む障害をつくることで、面白いストーリーになっていきます。
より詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてくださいね。
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