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漫画の構図が同じものになってメリハリがなくなったり、なんかしっくりこなかったりしますよね。
漫画の構図は、基本的な5つのカットを覚えるだけで、ちゃんと魅せれるようになります。
構図は何を見せたいかによって決まるので、まずは基本の構図がどんな効果をもっているかを知っていきましょう。
というわけで本記事では、漫画の基本構図、その5つを例とあわせて分かりやすく解説していきます。
クリックできる目次
漫画の基本構図
はじめにマンガの基本構図を押さえましょう。基本的な構図は5つ。
- アップ
- バストショット
- ロング
- アオリ
- フカン
です。ではそれぞれがどんなものか。
まずは、アップ・バストショット・ロング。
続いて、フカン・アオリ。
この5つの構図を、シーンや状況にあわせて使い分けていきます。
では各構図の効果を見ていきましょう。
アップ
アップはキャラの顔中心の構図です。
キャラの表情を見せたいときなどに、よく使います。
キャラの感情がよく分かるため、読者に感情移入してもらいやすくなる構図でもあります。
アップの中でも、真正面で描くと読者にダイレクトにキャラの感情を伝えることができます。
少しナナメからの位置だと、そのキャラが相手に対してのアクション、または反応したときの感情として読者に伝えることができます。
バストショット
バストショットは、頭から胸の下くらいまでが入る構図です。
私たちが日常で会話するときの視界は、このバストショットが近いです。
なので、キャラ同士の会話や日常を切り取ったシーンなどで使うといい構図になります。
ロング
ロングはキャラの全身が入る構図です。
全身が入るため、キャラを取りまく状況を伝えることができます。
また、ロングの構図は第三者的な視線でもあります。そのため、多用すると読者が感情移入しづらくなってしまいます。
誰かが主人公に近づく、主人公に何かが降りかかる(起こる)直前のシーンなどに使うと効果的な構図。
フカン(俯瞰)
フカンは上から見下ろす構図です。
キャラ同士の位置関係や、全体の状況を伝えるのに適しています。
また見下ろす構図であるため、強者の目線でもあります。
立場や力が弱いキャラを演出したいときなどに使うのも効果的です。
アオリ
アオリは下から見上げる構図です。
建物や人物などの大きさ、強さを表すのに適した構図です。
また、見上げるという弱者の目線であります。
そのため、強敵だと表したいとき、 これから困難に立ち向かうときなどに使うと効果的です。
漫画の構図の例とコツ
構図の例として、簡単なストーリーをつくって当てはめてみます。 ストーリーは以下です。
- 追いかけられる主人公
- 横から怪物が現れ、主人公を追いかけていたヤツを食べる
- そして、続いて主人公を食べようとする怪物
- その瞬間、何者かに倒される怪物
- 何が起こったのか分からない主人公の元に仲間が現れる
- 安心する主人公
上記のストーリーに構図をつけていきます。
コツとしては、
それ以外のときや、会話・平穏なシーンなどはバストショットの構図。
というふうに覚えれば、OKです。
構図はキャラの向きも大切
構図を決めるときは、キャラの向きにも気をつけないといけません。
状況を見せるシーンで注意すべき構図の例
例えば、先ほどの例をとってみてみましょう。
例では、冒頭で主人公が追われています。それを下記のような構図にしてみると、どうでしょうか?
あれ?と思いませんか。
2コマ目。まるで主人公が、怪物に向かっているように受け取れてしまいます。
はじめに右側に怪物を見せていますね。
そこから次のコマで主人公が右側を向くと、怪物に向かっているように見えてしまいます。
なので、こうすると自然ですね。
意図する場合以外は、急に向きを変えると読者が混乱してしまうので、注意しましょう。
会話シーンで注意すべき構図の例
また、キャラの会話シーンでも向きは大切です。
こちらの会話シーンをご覧ください。
キャラの向きがコロコロ入れかわって、分かりづらいですよね。
誰が誰に向かって話しているのか。
基本的にキャラの向きは前コマと同じにするのがセオリーです。
下記のように修正すると、自然になりますね。
キャラの向きを気をつけることによって、混乱なく読むことができます。
構図を決めるときは、こういった向きにも注意しましょう!
漫画の基本構図5パターンと描き方のコツを参考実例を交えて解説! :まとめ:
マンガは同じ構図ばかりが続くと、単調でつまらなくなってしまいます。
そこで気をつけたいのが、そのシーンでなにを見せたいのかを決めることです。
- キャラの表情?
- キャラの状況?
- 平穏さ?緊迫さ?
- 強さ?弱さ?
これが決まると、おのずと構図は決まっていきます。
使用する構図は基本の5つ。
- アップ
- バストショット
- ロング
- アオリ
- フカン
この5つの構図、ぜひ役立ててみてくださいね。
今回ご紹介したのは5つの構図でしたが、それ以外にも構図の種類はたくさんあります。
下記の本「イラスト、漫画のための構図の描画教室」では、いろんな構図が載っています。
興味がある方はぜひ参考にしてくださいね。
イラストやマンガの表紙に使える11の構図パターンは、下記の記事で解説しています。
【漫画・イラスト】魅力ある構図の作り方!実践的な例11パターン漫画の描き方や、必須テクニックは下記の記事でまとめています。
【漫画の描き方】制作手順と初心者でも身につくテクニックを伝授
めっちゃ参考になりました!!ありがとうございます!!
参考になってよかったです!
キャラクターの登場シーンではキャラの印象を与える為にロングで表した方が良いですか?キャラクターの登場シーンで迷っています。
どういう登場のさせ方をするかによって変わるので、一概にこれだ!というのはありません。
キャラクター自身を強調するなら、ミドルからアップの構図の方がインパクトが生まれます。
反対にロングを使うときは、キャラクター自身というより、何者かが現れた!という印象を読者に与えます。
どういう演出で登場させるかを考えてから、ロングやアップなどを選択するといいと思いますよ。
実は小6なんですけどいつも勉強にさせてもらってます!THANK YOU raonsan!
いつもありがとうございます(^^)
いつも見てます!とてもわかりやすかったです!
参考にしてみます!( ´ ▽ ` )ノ
これからも頑張ってください!(>人<)
わー!ありがとうございます!!
ぜひ参考にしてみてください~!
見てくださる方がいるから頑張れます(^^)/
突然のコメントを失礼いたします。
いつもこちらで勉強させて頂いております。ひとつ気になったのですが、「会話シーンで注意すべき構図の例」の画像が、逆の順番で載っている気がします…!
本当ですね(;^ω^)
ご指摘ありがとうございます!
またいつもご覧くださりありがとうございます!
ご連絡遅くなってしまいすみません💦ご対応頂き、誠にありがとうございます!
漫画制作初心者ですが、説明が分かりやすく、とても助かっています。
これからも記事を楽しみにしております!
こちらこそありがとうございます!
またご覧くだされば嬉しいです(^-^)