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漫画が学べるオンライン講座のパルミー。
月額制で対象の動画が受け放題という、向上心が高い人にはうってつけの講座です。
マンガは描くのが難しいわりに学ぶ場所がない、高難度のクリエイティブ。
しかしパルミーでは初心者の方にも分かりやすいように、マンガの描き方を教えてくれます。
今回僕が受けたのは全3回あるシリーズ、「マンガ入門講座」です。
このマンガ入門講座は以下の3つにわかれています。
- ストーリー構成編
- 表現編
- 演出・効果編
3つとも初心者向けの講座で、わかりやすいのが特長。
というわけで本記事では「表現編」を詳しくレビューしていきます。
クリックできる目次
マンガ入門講座2 表現編の内容
マンガ入門講座の講師の方は、漫画専門学校の講師でもある、かとうひろし先生です。
かとうひろし先生は「初心者のためのマンガの描き方ガイド マンガのマンガ」の著者でもあります。
カリキュラムは3日間で終わるように組まれており、内容は上図の本をさらに掘り下げて解説されています。
一応区切りがあるので3日間ですが、動画自体は全部で約3時間ほどなので、1日で全部見てもOKです。
講座内容はこちら。
主に漫画を描く流れと、ストーリーの作り方がメインの講座内容です。
1日目:マンガ表現の基礎知識 16のポイント
1日目はマンガの表現に関する基礎知識の講座です。
動画は18本。すべて約5分以内におさまっているので、テンポよく視聴できます。
さらに資料や図解などで、視覚的にもわかりやすい作りになっています。
マンガ表現とはどういうものか、という説明。
動画:約1分14秒。
背景の重要性のお話し。
シーンの始まりには状況説明のための背景が必要。
人物も同じく。
動画:約4分13秒。
これも重要な要素。
キャラ同士の位置関係を見せないと、お互いが近くにいるのか遠くにいるのか伝わりません。
しっかりと位置関係が分かるコマを入れましょう。
動画:約2分44秒。
セリフを話しているキャラの近くにフキダシを置く。
これはすごく大事。
誰が言っているセリフなのかを伝えるためのお約束事ですね。
動画:約4分49秒。
ここまでの動画のまとめです。
以下、まとめです。
- シーンの始まりには状況説明のコマを描く
- 複数のキャラが登場するシーンでは、位置関係も描く
- 誰のセリフかをわかるようにフキダシを配置する
マンガを描く上での大原則。暗黙のルールです。
上記3つを描くことで、読者にとって伝わりやすいマンガになります。
動画:約3分32秒。
誰がこの物語の主人公なのか、それを伝えるための描き方です。
ビジュアル的に大ゴマを使ったり、アップで描くと主人公だと認識できます。
動画:約5分22秒。
「見せたいものはコマの真ん中に描く」。
これは複数の人物やアイテムを描写したいときに使うと効果的。
真ん中に描かれたものを読者は、メインだと捉えます。
動画:約3分22秒。
コマとコマの繋がりをわかりやすくするために、共通するものを描く。
コマは独立した1つのものではなく、コマとコマは繋がっている、という意識が大切。
例えば背景とか、アイテムとか。
コマは連続したもの、と捉えて描くのは大事ですね。
動画:約5分11秒。
ポイントはコマの中のフキダシと、絵の配置に気をつける、ということ。
漫画は絵を見せるものなので、コマの真ん中にフキダシを描くより、絵を描いたほうがよい。
動画:約2分45秒。
キャラの顔にフキダシが被ったりして、絵を邪魔しないほうがわかりやすくなります。
動画では資料を見ながら解説されていますが、両方のパターンを見たら、見やすさは一目瞭然でした。
動画:約4分29秒。
シーンのどこを切り取って、どう繋げるかが大事。というお話です。
無駄なコマを省略して、テンポよく伝えるためにどうしたらいいのか。
マンガを描く上でこの技術は欠かせないですね。
動画:約3分40秒。
前項のコマの省略とは正反対のコマ割り技術です。
コマ割りは強調したいものや、見せたい物があるときは、コマを省略せずにしっかり見せることも大事。
こういった”演出”を身につけておくと、マンガのスキルがワンアップ上がる内容ですね。
動画:約3分11秒。
ここも重要なポイント。
タイトル通り、コマの中に描く内容は「セリフと絵を連動」させる。
例えば『こいつは驚いていた』とモノローグで語るときに、驚いていない語り手を描くより、驚いているキャラの絵を描いたほうが読者の理解が進みます。
動画:約3分54秒。
ここの大切なポイントは、”見せたいものだけ”に絞ってコマを割っていくこと。
セリフを書いている途中で、キャラ同士のやり取りが面白くなることありますよね。
ストーリーとは全然関係セリフだけど、わちゃわちゃした会話が面白くて入れたくなってしまう。
それは本当に必要なセリフなのかを吟味して、ストーリーを邪魔しないようにコマ割りしていきましょう。
という解説でした。
確かにセリフ書いていると、くだらないやり取りを入れたくなりがちですが、セリフの取捨選択するのは大事ですね。
動画:約4分28秒。
キャラクターがどういう感情なのか、表情をしっかり見せる絵を描くこと。
これだけで読者への伝わり方が変わります。
描けないからといって、表情の描写をごまかさない、ってことです。
動画:約3分09秒。
タイトル見ると当たり前のことのようですが、動画解説を見るとめっちゃ大事なことをいわれています。
要約すると、キャラクターが今どんな状況にいるか、どんなことが起こっているか、がわかる絵とセリフを描くこと。
これはポイント⑫の「絵とセリフを連動させる」にも繋がりますね。
ここができていないと、伝わりにくいマンガになってしまいます。
動画:約4分37秒。
マンガは基本的にセリフを読むために、フキダシを目で追っています。
読者に絵をしっかり見せるためには、そのフキダシの位置に気を使う必要があります。
フキダシとフキダシの間に絵が入るような配置にすることで、自然と絵が目に入るようになりますね。
フキダシの位置は意外と重要。僕もミリ単位でフキダシの位置には気をつけています。
動画:約4分37秒。
読者がコマを読んでいく流れを、意識したコマ割りにする。
これは奇をてらった変形ゴマを多用しない。
次に読むコマがどのコマなのか、ハッキリわかるコマ割りにする。
ということです。
基本に忠実に。これ大事です。
動画:約4分00秒。
マンガ表現編、1日目が終わりました。マンガを描くうえで大切表現のルール。
僕はほぼ独学でマンガを学んできましたが、自然とこの表現のルールは頭に入っていました。
と同時に、伝わりにくい・分かりにくいマンガはこの表現のルールから外れていることが多い、とも感じます。
面白いマンガを描くなら、絶対におさえておきたいポイントですね。
このポイントをしっかりやるだけでも、マンガのスキルは確実に上がっていきます。
では2日目いってみましょう!
2日目:マンガ表現 実践編
2日目はより実践的なマンガ表現の解説に入っていきます。
伝わりやすくするための、ストーリーマンガ表現の基本についての解説。
1日目で習った内容と通じています。
基本は5つ。
- シーンの始まりには状況説明の絵を描く
- 複数キャラが登場するシーンは位置関係を描く
- 誰のセリフか分かるように描く
- 何をしているのか分かる状況の絵を描く
- コマとコマは連続した関係性であると捉える
ビフォーアフター形式で実例を基に解説。
いかにビジュアル表現が大切かがわかります。
動画:約18分52秒
視線誘導は主に、今読んでいるコマから、次のコマへスムーズに視線を誘導するテクニック。
そのために気をつけることは以下の2つ。
- キャラクターの動きの方向
- 描き文字の読ませる方向
読者の読む方向とぶつからないように、キャラや描き文字の方向も気をつける。
他にも視線誘導のテクニックはありますが、初心者が気をつけるべき視線の流れは、この動画でしっかり学べます。
動画:約11分27秒
イマジナリーラインとは、キャラクター2人を直線で結んだ線のこと。
カメラワーク的にこの線を越えない構図にするのが、読者に混乱を招かない要素の1つとなります。
つまりキャラクターの立ち位置がコロコロ変わるマンガは読みにくい、ということです。
これも初心者の方はよくやってしまいがちなので、気をつけたいポイントですね。
動画:約9分30秒
メリハリのあるコマ割りとはどんなものか、の解説です。
初心者の方はコマの大小や、変形ゴマを使ってメリハリをつけようとします。
しかしメリハリに必要なのは構図。
アップやロングショット、フカンやアオリなどを使って構図に変化をつけると、メリハリのあるコマ割りになります。
動画:約13分17秒
音が出ないマンガだからこそ、それを表現する描き文字はとっても大事。
描き文字は的確にそのシーンの状況や、雰囲気を伝えてくれます。
描き文字で意識する点は以下の3つ。
- 大きさ
- 位置
- 形
描き文字でシーンの伝わり方が変わってくるので、ここも手を抜かないで演出したいポイントですね。
動画:約16分12秒
この項目はフキダシの種類と効果について。
キャラクターの感情や、シチュエーションにあわせたフキダシを解説されています。
このフキダシの使い分けを無意識でできるようになると、マンガが板についてきたって感じがしますね。
この使い分けは必須です。
動画:約15分41秒
描き文字を描くときに意識する3つの要素。
- 大きさ
- 位置
- 形
この3つの要素をさらに深堀して解説されています。
このポイントも知っていると、マンガのクオリティが上がります。
動画:約8分54秒
この項目はマンガを演出する「効果線」について。
学べる内容は以下の2点。
- 集中線の使い方
- 流線(平行線)の表現
効果線もマンガにとって大事な表現方法。
しっかりマスターしておきたい内容です。
動画:約6分58秒
まとめ。講師の方からのメッセージです。
動画:約42秒
2日目のマンガ表現実践編が終わりました。
実践編というだけあって、めちゃくちゃ大事な内容でした。
2日目の内容は、マンガの描き方系の本には載っていない大事な要素。
ここを学ぶだけでも、講座を受ける価値はあります。
では続いて3日目、行ってみましょう。
3日目:マンガ表現のお悩みQ&A
3日目はマンガを描く上で、どうすればいいのかの悩みに答える内容です。
どんな悩みに答えているかは以下に要約しました。
- 顔アップ以外の表現法
- 伝わりやすい場面表現
- スピード感・迫力の表現
- 背景の占有率の目安
- 背景の描き込み密度
- フキダシ位置はどこ?
- 1コマ内のキャラ配置数
- コマ内構図が単調になる
- 1ページ内のコマ数目安
- コマ数を抑えたい
- コマ割りの注意点・定石
- コマ割りを工夫したい
2日目のマンガ表現実践編を学んだことを活かして、マンガを描こうとしてもうまくできない部分もでてきます。
そうした部分をどう解消するのか、どんな描き方がいいのか。
という解説をされています。
これもプロなら意識せずともできている内容。ここも大事なポイントです。
学べるポイント
マンガのルールや、マンガ独自の表現方法を学べる講座です。
ここのステップをちゃんと踏むか踏まないかで、あなたの描くマンガが面白いか面白くないかが決まります。
そんなマンガ入門講座表現編の学べるポイントは以下。
- コマの割り方
- コマの中に入れる絵
- フキダシ
- 描き文字
- 効果線
どんなに魅力的なキャラを作っても、どんなに構成の優れたストーリーを作っても、肝心の表現力がなければそれは読者に伝わりません。
マンガとしての表現力を身につけてこそ、それが面白いか面白くないかの土俵にはじめて立つことができます。
マンガがうまくなる一番の方法は表現力を身につけることです。
こんな人におすすめ
- コマ割りがわからない
- どんな絵を入れたらいいのかわからない
- なに描いているかわからないと言われてしまう
- マンガの表現力を身につけたい
- マンガを描くルールを知りたい
きちんと伝わるマンガを描くためには、マンガの文法を知る必要があります。
それはコマ割りだったり、構図だったり、見せ方だったり。
僕はマンガを10年以上描いていますが、正直この講座の内容を描きはじめの頃に習いたかったな。
と思う内容でした。
ちなみにこの講座の中で使われている資料は、「マンガのマンガ 伝わるマンガの描き方編」からも使われています。
この本も初心者には非常に参考になる本なので、全力でおすすめします。
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パルミーは月額制のオンライン講座。
なのでパルミーに入会しないと講座は受けられません。
しかし7日間無料体験ができるので、無料体験期間中にマンガ入門講座を受けるのがおすすめです。
無料期間中に退会すれば料金は一切かかりません。
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