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評価:4.5
キャラクターの髪を描くときに、正面やナナメなら描けるけど、アオリや斜め後ろなど角度が変わると描けなくなる。
ストレートヘアならまだしも、ツインテールや三つ編みだと、どんな見え方するのかわからない。
そんなときに資料として使える髪の描き方でおすすめの本が「イラストレーターのための360度ヘアカタログ!女の子の基本の髪型編」です。
イラストレーターのための360度ヘアカタログは、女性の髪型21種類のアオリ・フカン・水平アングルに加え、30度ごと(付属DVDなら360度回せる)の見え方が確認できる本です。
さらに髪を結ぶや、かき上げるなどの仕草も収録。髪に関しての資料用として、持っておくとかなり活用できます。
ということで、そんな本書の内容を詳しく紹介しつつ、レビューしていきます。
- 髪についての基礎知識
- 4種の髪型を基本とした360度の見え方
- アオリ・フカン・水平アングルの見え方
- 結ぶやかき上げる仕草
クリックできる目次
イラストレーターのための360度ヘアカタログの内容
「イラストレーターのための360度ヘアカタログ:女の子の基本の髪型編」の目次は以下のとおり。
本の構成は髪に関する基本的な知識と、その描き方までが22ページ。それ以降はヘアスタイルのさまざまな角度からの写真がメインとなります。
また間に差し込まれるコラムには、髪の塗り方などちょっとしたコツも書かれています。
基礎知識と実践テクニック
本章に書かれている内容は以下です。
- 髪の基礎知識1:ヘアスタイルの種類
- 髪の基礎知識2:髪のエリアと部分の名前
- 髪の基礎知識3:髪の生え方と毛の流れ
- 髪の基礎知識4:ヘアスタイル用語集
- 髪の描き方実践テクニック
髪に関する基礎知識として、ヘアスタイルの種類やエリア分け、その名称が書かれています。
上図のエリア分けは髪の描き方でよくある、前髪や横髪などブロック分けに応用できます。
下図はそのブロック分け(ブロッキング)を基に、髪の描き方を解説。
髪の描き方に関しては数ページ程度なので、手順のような具体的な内容はありません。そこが知りたい人は他書もあわせて知識を増やすのがおすすめ。
本書の特徴は21種類のヘアスタイルを、3つのアングルと360度の角度から確認できる点です。
これによって見え方がわからないために髪が描けない、ということがなくなります。
360度ヘアスタイルカタログ
付属ディスクでは360度、紙面では30度ごとに、各ヘアスタイルの見え方が載っています。
- ロングヘア ストレート
- ロングヘア ウェーブ
- アレンジヘア ポニーテール
- アレンジヘア ツインテール
- アレンジヘア ツインテールミドル
- アレンジヘア ツインテールハイ
- アレンジヘア ツーサイドアップ
- アレンジヘア みつあみ
- アレンジヘア おだんご
- ミディアムヘア ストレート
- ミディアムヘア ウェーブ
- ショートヘア ストレート
上記の他に、ヘアアレンジなども数種類あります。
まずは一番定番のロングヘア・ストレート。
各角度からの見え方のポイントが書かれていて、髪が流れていく向きやボリューム感なども確認できます。
イラストを描くときは、どこに注目して描けばいいのかがわかります。
続いてロングヘア・ストレートの3つのアングル(フカン・水平・アオリ)と30度ごとの見え方です。
これは「この角度からのとき、どう見えるんだろう?」などの、髪を描くときの資料用として活用できます。
またロングヘア・ストレートでも、下を向く仕草・髪を持ち上げる仕草など、バリエーションも豊富です。
イラストや漫画でもわりと使われる、耳にかける仕草も載っています。
耳に髪をかける仕草は髪の見え方より、手の見え方で困ることが多いので、大変助かる資料になっています。
またイラストや漫画でよく使うシチュエーションとして、ポニーテールを結ぶ仕草も載っています。
こうしたイラストや漫画でも使いやすい、さまざまな髪型、仕草が載っている本は他にあまり見ません。
1冊もってるだけで資料用として、すごく活用できる本。それが本書です。
イラストレーターのための360度ヘアカタログのレビュー
髪の描き方の本はいくつかありますが、そのどれでもないのが本書。
髪をブロックにわけて描く、など基本的な描き方は載っていますが、メインはタイトルにもある通り”ヘアカタログ”です。
ただファッション誌などのヘアカタログと違うのは、いろんな角度からの見え方が確認できる点。
髪型の種類もロング・ミディアム・ショート、ポニテ、ツイン、などよく使うものに絞っているため、汎用性が高いです。
使い方はイラストや漫画を描くときに「この髪型、この角度のときはどう見えるんだろう?」と、確認する資料用として使えます。
とくに漫画は、同じキャラをいろんな角度から描く機会が多いので、活用できます。アニメーターの人も同じく。
髪の描き方そのものを知りたい人は『Paryiが全力で教える「髪」の描き方』がおすすめ。
基本的な髪の描き方に加え、毛束感や柔らかな髪表現、演出などを学べます。
ただ『Paryiが全力で教える「髪」の描き方』ではタイトル通り、髪の描き方に特化しています。そのため、髪型の種類までは網羅しきれていません。
なので髪型の種類や見え方などの資料として活用できる、本書とあわせて持っておくのがおすすめです。
これで髪の描き方のほとんどは解決できます。
イラストレーターのための360度ヘアカタログはこんな人におすすめ
「イラストレーターのための360度ヘアカタログ:女の子の基本の髪型編」をおすすめするのはこんな人です。
- いろんな髪型を描きたい人
- 分かりづらい角度からの見え方を確認したい人
- ヘアカタログの資料を探している人
本書の特徴は「実写であること」と「360度視点で髪型を確認できる」ところ。
そのためイラストや漫画を描く際、この角度から見たときの髪がわからない。を解決できます。
ヘアスタイルもロング・ミディアム・ショートに加え、ポニーテールやツインテール。おだんごやウェーブなど基本的な髪型が収録されているため、カタログや資料としても使えます。
髪型の見え方用の資料として、1冊はもっておくと便利な本です。
イラストレーターのための360度ヘアカタログの書籍情報
書籍名 | イラストレーターのための360度ヘアカタログ 女の子の基本の髪型編 |
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ページ数 | 160ページ |
著者 | 宗像 久嗣(監修) |
出版社 | ホビージャパン |
発売日 | 2022/02/28 |
価格 | 2,750円 (電子:2,475円) |
イラストレーター・漫画家など、女の子の髪を描くときの資料に最適。
360度回して見られるDVD-ROMが付録でついてくるので、どの角度からでもその見え方がわかります。
イラストレーターのための360度ヘアカタログのレビューまとめ
イラストレーターのための360度ヘアカタログ:女の子の基本の髪型編のレビューでした。
髪の描き方や見え方で困ったことがある人は、もっておくと重宝します。
- 髪についての基礎知識
- 4種の髪型を基本とした360度の見え方
- アオリ・フカン・水平アングルの見え方
- 結ぶやかき上げる仕草