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イラストの塗りがよくわからない。うまくできない。そんな人におすすめなのがカラーデッサン。
通常のデッサンと違い、色の理解を深めることを目的としたデッサン方法です。
物の色は周囲の環境によって大きく変わるため、その理解がないと間違った色を選択してしまいます。
反射光や色の映り込み、光の当たる強さによる明暗などがそれにあたりますね。そういった色に対する理解を深められるのがカラーデッサンです。
というわけでカラーデッサンで色を鍛えるため、イラストのオンライン講座パルミーで受講してきました。
本記事はパルミーの「色を鍛える!カラーデッサン講座」を受講した内容を記録していきます。
クリックできる目次
カラーデッサンってどんなデッサン?
カラーデッサンは線画を描かず、色だけで対象物を表現するデッサンです。カラーデッサンを練習することで、色に対する理解度が深まるのが特長。
例えば「木」は茶色をイメージしますが、周囲の環境によって全く違う色になります。
下のイラストを見てもらうと、「木」の影は紫色に。火の灯りが当たっているところはオレンジ色に。
色は反射光や色の映り込み、光の当たり方など周囲の環境によって、縦横無尽に変化することがわかります。
このカラーデッサンを練習すると、色に対する思い込みがなくなり、リアリティのあるイラストが描けるようになります。
カラーデッサンの流れ
パルミーの「色を鍛える!カラーデッサン講座」は、合計2時間14分の動画内容です。
講座の内容紹介と使用ブラシの解説をしたあと、モチーフを変えて3日間で終える講座となっています。
- カラーデッサン1日目(食器):44分38秒
- カラーデッサン2日目(野外シーン):44分12秒
- カラーデッサン3日目(雪の夜):45分27秒
各モチーフの講座が1時間ない長さなので、受講しやすく理解もしやすいのが特長です。
講座では「がさブラシ」をメインに使うので、クリスタのサイトから無料でダウンロードしておきましょう。
各パーツのシルエットを塗る
模写する写真を見ながら、各パーツごとにレイヤーをつくります。
上図のイラストなら「木(茶色)」「ランタン(紫色)」「背景(濃い紫色)」の3レイヤーで構成。
使うブラシは「かさブラシ」でブラシサイズを変更しながら、描きやすいように形どっていきます。
カラーデッサンなので正確な形でなくてもOK。
色はあとで変えるため、形が分かりやすいそれっぽい色などでシルエットを描いていきます。
写真の色を参考に描き込んでいく
各パーツのシルエットを形どったら、各レイヤーをピクセルロックし、実際の色にあわせて塗っていきます。
まずスポイトツールで部位ごとに写真の色を吸い取り、パーツ全体にかかる色や、占有率の高い色をざっくり塗っていきます。
塗る順番は下(奥)のモノからが基本です。
- 木のベースカラー
- 木の陰
- 木の模様(剥げた部分)
木のベースカラーを全体に塗り、その上から影ができる部分を塗る。その上に木の模様を塗る。
なめらかな色の変化、ぼかしが必要な個所などは、エアブラシを使います。
ぼかしが必要ないわりとくっきりとした色を塗るときは重ねムラブラシを使用。
どんな物なのか認識できる程度に、ざっくり影などをつけて色を描き込んでいきます。
細かな部分を塗っていく
細かな影の部分やハイライト、周囲の色の映り込みなどを塗って完成です。
ハイライトはカラーイラストの立体感や完成度を高める重要な要素。細かな色の違いを見て描き込むと、グッとイラストのクオリティがあがります。
以上が「色を鍛える!カラーデッサン講座」の内容でした。
カラーデッサンはやればやるほど、色の感覚が身につき、立体感や説得力のあるクオリティ高いイラストが描けるようになると実感しました。
なにより描いていて楽しい!!
カラーデッサンのポイント
パルミーの色を鍛える!カラーデッサン講座を受けて、ポイントだと思ったことをまとめます。
- 形は正確じゃなくてもOK
- 色の変化をよく見る
- 写真の色をスポイトして確かめる
- 色の雰囲気をつかむ・出す
デッサン資料の探し方は「お皿 青」などで検索する。
形は正確じゃなくてもOK
通常のデッサンではないので、形の正確さはそれほど重要じゃないです。
まずはシルエットでとらえて、そこから細部を描き込んで雰囲気をだせればそれでOKです。
目的は色を鍛えること。
色の変化をよく見る
写真をよく見ると、同じような色に見えても、微妙に違っていることがあります。
また「木」は茶色、雪は「白」と、イメージにとらわれないことも大事。
写真をよく観察して、周囲の色や光の加減なども考えながら色を塗っていくと、上達が早いです。
写真の色をスポイトして確かめる
写真の色をスポイトすると、同じ物の中にもたくさんの色が含まれています。
明暗による濃さや、色相が違うなど、実際の写真をスポイトして確認するのが大事。
思い込みで色を塗るのが一番ダメです。
色の雰囲気をつかむ・出す
火の灯りや金属の映り込みなど、色のグラデーションやわずかな違いを出すのが難しい場合があります。
そういうときはどの色の占有率が高いか、どの色を選べば雰囲気がでるのか、を考えて塗るとうまくいきます。
写実的にする必要はなく、あくまでカラーデッサンなので、色で作品の雰囲気が出せたらそれでOKです。
以上がカラーデッサンの練習をするときにポイントだと感じた内容です。
カラーデッサンはこんな人におすすめ
色を鍛える!カラーデッサン講座はこんな人におすすめです。
- 色の決め方がわからない人
- 立体感のある塗りができない人
- リアリティのある絵が描きたい人
- 背景に苦手意識がある人
本講座を受けると色に対する思い込み(木なら茶色など)がなくなり、周囲の環境にいかに影響されていることがわかります。
色について深く学べるため、色の情報処理がうまくなり、自然でクオリティの高い絵が描けるようになります。
そしてやってみると、案外簡単。本気のイラストを描くときも同じ手順で描けるので、本番さながらの練習をしているため、メキメキ上達していくのも嬉しいポイントです。
もっと詳しいカラーデッサンを受けるには
本記事よりもさらに詳しい内容は、イラストのオンライン講座「パルミー」で受講できます。
動画視聴型で、1つ1つの講座に料金がかかるのではなく月額制。そのためパルミーにある全講座が見放題です。
初回なら7日間無料で使え、そのあと継続するかどうか決められます。
カラーデッサン講座は全部で2時間14分。3日間想定で作られているので、無料期間中で受けられます。
※もちろん1日で受講し終わることも可能。
受講方法
パルミーの「色を鍛える!カラーデッサン講座」のページへアクセスし、「この講座を無料でお試し」ボタンを選択するだけでOKです。
初回なら7日間の無料期間が付与されます。
ほかにもたくさんの講座があるので、一度覗いてみてください。