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描けると表現の幅が広がる魚眼パース。
しかしその歪みの難しさが、描きたいという気持ちを遠ざけてたりしますよね。
魚眼パース難しい…!
理屈がわかれば簡単!
魚眼パースは、球体を意識すればOK。
本記事では魚眼パースの描き方と、うまく描けるコツを3つ紹介します。
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魚眼パースの描き方
通常の背景を描くときは、下図のように透視図法を使って描きます。
通常のパースでは、消失点に向かう線は直線です。
じゃあ魚眼パースは?
4点パースで曲線!
魚眼パースは消失点が左右上下に4つあります。
縦軸と横軸、それぞれで消失点を結ぶ曲線が魚眼パースです。
では実際に描くときどうするか。
まずそれぞれの消失点をつないで、基準となる線(歪みがなく真っすぐな線)を描きます。
上図に魚眼パースで描くためのグリッドを描きます。球体を描くイメージ。
グリッドは十字線から離れるほど湾曲していきます。
このグリッドの湾曲にあわせて背景を入れると、魚眼パース背景のできあがり。
また消失点を遠くに置くと、ゆるやかな曲線に。
消失点を近くに置くと急な曲線になり、パースがきつくかかった感じになります。
描きたいイメージにあわせて、消失点の位置を決めるといい絵が描けます。
魚眼イラストを描くときは、まずはこのグリッドを補助線として描き、そこに背景を描き込んでいくと楽です。
- 上下左右の4点パース
- 消失点が近いほど歪んだ構図になる
- グリッドを入れると描きやすい
魚眼パースを描く3つのコツ
魚眼パースを描くコツは3つ。
- 消失点はおおまかにとらえる
- キャラの顔は通常どおりに描く
- なにかを突き出す構図が映える
消失点はおおまかにとらえる
魚眼パースの消失点は4つと説明しましたが、画面に奥行きをだすにはもう一つ消失点をとります。
※わかりやすいように背景は簡略化しています。
奥行きに向かう線は歪ませず、通常どおりに描くだけ。
これらの消失点は、「点」ではなく「楕円」でおおまかにとらえてもOK。
魚眼じたいが歪んでいるので、正確に描かなくても「っぽく」見えます。
ちなみに縦と横の線は、上下左右に配置した消失点を軸に湾曲しています。
キャラの顔は通常どおりに描く
キャラがメインの場合は、顔は通常通りに描いてOK。
撮っているカメラレンズを意識して、そこから遠い下半身などは、魚眼のパースに沿そうように大小を意識して描く。
すると「っぽさ」がでます。
なにかを突き出す構図が映える
人物メインの場合は、なにかを突き出す構図が映えます。
例えば「扉の覗き穴を見ようとして顔を突き出す」とかはよくある構図ですよね。
また長い廊下やトンネルなど、遠くの方まで背景を見せたいときにも、魚眼パースを使うと効果的です。
クリスタで素材写真に魚眼パースをかけるのもアリ
ペイントソフト「CLIPSTUDIOPAINT」では、素材写真に魚眼パースをかけられます。
もちろん自分で描いた絵も魚眼に変形できます!
こんな感じです。
ベクターのままでは変形できないので、取り込んだ素材をラスタライズします。
そして「フィルター」<「変形」<「魚眼レンズ」で歪ませます。
歪み具合も調整できるので、イメージに合わせることも可能です。
またクリスタには写真素材を線画に変換できる機能があります。
それと合わせると簡単に魚眼パースの背景ができあがりますよ。
クリスタはなんでもできる無敵のソフトです!
魚眼パースの描き方まとめ
魚眼パースの描き方でした。
まとめると…
- 上下左右の4点パース
- 消失点同士が近いと歪みが大きくなる
- 球体を意識する
- 奥行の線は通常でOK
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詳しく見たい方はぜひご覧ください。
オーバーパースの描き方の記事はこちら。
オーバーパース描き方のコツ!パルミーで学んでみた