本記事のリンクには広告も含まれます
キャラクターを作るとき、そのキャラクターの性格だったり、どんな言動をするのか、その作り込みが難しかったりしますよね。
また、そのキャラクターが動くことで、どんなストーリー展開になっていくのかも悩ましいところです。
今回は、そんなキャラクター作りに悩める方に、一冊の本をご紹介したいと思います。
それはこちらです。
「性格類語辞典 ポジティブ編」という本は、キャラクター作りの中でもかなり画期的な本です。
どんな内容なのか、どんな使い方ができるのか。
この本を手にすることによって得られる、キャラクター作りの方法を解説していきたいと思います。
クリックできる目次
性格類語辞典 ポジティブ編ってどんな本?
キャラクター作りに必要な性格、「賢い」「お人好し」「決断力がある」などのポジティブな性格が多数収録されています。
1つの性格に見開き2ページで、ぎっしりその性格について記載されています。
性格の数は全部で99個もあるのでかなりボリュームがありますね。
1つの性格に対して、以下の8つの項目で掘り下げています。
- 1.要因
- その属性を持つ原因として考えられる、キャラクターの性質、過去における経験、育った環境、受けた影響、精神状態。
- 2.行動や態度
- その属性を持つキャラクターにみられる行動や態度のパターン。
- 3.セリフ
- その属性を持つキャラクターの試行パターンに基づいた、ある場面における発言。
- 4.感情類語
- その属性に由来する感情。「感情類語辞典」に掲載されている類語を引用している。
- 5.ポジティブな面・ネガティブな面
- その属性を持つキャラクターの良い所と悪い所。
- 6.衝突するキャラクターの属性
- その属性を持つキャラクターと対立する助演キャラクターの属性。
- 7.試されるシナリオ
- 物語の中で、その属性を持つキャラクターが困難や危機に陥る場面。
- 8.作品例・その他の例
- その属性を持つキャラクターが登場する映画、小説、TVドラマなどの作品例と、作品の中で展開される彼らの行動や態度、シナリオ。
説明だけでは、よく分からないですよね。実際のページがこちらになります。
ご覧の通り、かなり詳しく書かれているので、キャラクター作りにとても参考になると思います。
しかも99個の性格が載っているので、自分がイメージするキャラクターの性格もきっと見つかるはずです。
どんな使い方ができるか
では「性格類語辞典 ポジティブ編」でどんな使い方ができるのでしょうか。
作るキャラクターのイメージ段階に合わせて考察してみようと思います。
※あくまで個人的な考察なので、それ以外にもいろんな使い方があるかと思います。
キャラの性格がまったく決まっていない場合
キャラクターを作りたいが、まだなにも決まっていない場合もあると思います。
または絵はできているが、性格づけがまだだったり。
そんなまだ何のイメージがない場合は、「性格類語辞典 ポジティブ編」に載っている性格をペラペラ―っと見てみます。
いくつか自分の気になる性格や、こんな性格を自分のキャラクターにつけたい!と思うものがでてくると思います。
例えば
「こんな性格すてき!」
「この性格カッコイイなぁ」
「この性格だとキャラのイメージがふくらみそうだな」
というふうに。
1つだけではなく、いくつかピックアップしてもいいかもしれません。
そしてその選んだ性格を、8つの項目から深堀りしていきます。
※実際に8つの項目からキャラクターを作る過程を後述しています。
→クリックでそこへジャンプ!
また、この本の付録として「キャラクター創作のための質問集」というものがあります。
これは、作ろうとしているキャラクターの外見や、口調、家族構成や年齢、特技を考え、そこからキャラクター作りに役立てよう!という内容になっています。
まだキャラクターのイメージが全くない場合は、これらを活用すると活き活きとした、いいキャラクター作りに役立ちます。
キャラの性格イメージがぼんやりある場合
イメージがぼんやりある場合は、その「ぼんやり」を明確にするため、「性格類語辞典 ポジティブ編」から、イメージにぴったりの性格を探します。
例えば
「気が強い感じではなくて、いつも笑ってるキャラ」というぼんやりとしたイメージがある場合は、「お人好し」という性格を選ぶ
「いつも冷静な判断をくだすキャラ」なら「賢い」という性格を選ぶ、
といった感じです。
そしてその選んだ性格を、8つの項目から深堀りしていきます。
※実際に8つの項目からキャラクターを作る過程を後述しています。
→クリックでそこへジャンプ!
キャラの性格が決まっている場合
すでにキャラの性格が決まっている場合もあると思います。
例えば「物事に対して決断力があるキャラ」「とことん一途な愛情深いキャラ」など。
しかし、性格が決まっていても、そのキャラの感情表現やセリフにバリエーションが欲しかったり、どんなストーリー展開をしていけばよいのか悩むときもあります。
そんなときに、「性格類語辞典 ポジティブ編」を活用すると、もっとそのキャラクターを深堀することができます。
すでに決まっている性格と、この本に載っている性格を照らし合わせて、同じか似ている性格の8つの項目から、キャラクターをもっと深掘りしていきましょう。
得られるキャラクター作りの方法
それでは実際に、どんなキャラクター作りの方法が得られるのか、この本を使って試してみたいと思います。
キャラの性格は「賢い」とし、8つの項目に基づいて作っていきます。
【性格:賢い】
- 1. 要因(なぜ賢くなったのかの背景)
- 本が好きで、小さい頃から図書館に入り浸っていた。 様々なジャンルの本を読み、自然と知識が身につき博識になった。
- 2. 行動や態度(「賢い」性格が起こす行動や態度)
- 好奇心旺盛で、自分の知らないことや摩訶不思議なことが起こると、それを追求しなくては気がおさまらない。 全てを投げ出してまで、追及することに夢中になる。目を輝かせる。
- 3. セリフ(「賢い」性格のキャラが言いそうなセリフ)
- 「そんなことも理解できないのか」
- 4. 感情類語(「賢い」性格のキャラが抱きそうな感情)
- 好奇心旺盛、探求心、情熱。
- 5. ポジティブな面(「賢い」性格の良い面)
- 人に対して理解があり、敬意と情熱を持って接することができる。
- 6. ネガティブな面(「賢い」性格の悪い面)
- なんでも頭で考えるので、行動に移すのが遅く、チャンスを見逃すことがある。
- 7. 衝突するキャラクターの属性(「賢い」性格とぶつかりやすい性格)
- よく考えずに行動する「せっかち」な性格のキャラクター。
- 8. 試されるシナリオ(「賢い」性格に訪れるストーリー展開)
- この先に起こる出来事を予見するも、行動力が乏しく、その発生を止めることができなかった。
以上、8つの項目に基づいて作っていきました。
これをまとめてみましょう!
- 好奇心旺盛な性格で、自分の知らないことに対しては目を輝かせ、追及したくなる。
- 様々な分野で、活躍している人に敬意と情熱を持っている。
- 何事もよく考えてから行動するので、フットワークが重く、絶好のチャンスも逃しがち。
- なんの計画もなく行動するキャラ、よく考えずに行動するキャラとよく言い合いになる。
- 計画性がないキャラのとる行動の結果が見えているのに、それを止めることができず、そんな自分を責めてしまう。
- 決めゼリフは「そんなことも理解できないのか」。
本の項目に基づいて当てはめただけですが、かなりしっかりとしたキャラクターが作れたと思います。
しかも全くキャラのイメージがない状態から、約30分ほどでできました。
これのいいところは、キャラクターの価値観や行動動機、そこからストーリー展開が作りやすいところにあると思います。
実際つくっていて、キャラクターのイメージがドンドンできてくるので楽しかったです。
8つの項目でキャラクターを作る方法、ぜひおススメします。
まとめ
この「性格類語辞典 ポジティブ編」によって、キャラクター作りはかなり楽になるのではないかと思います。
キャラクター作りってなにをすればいいのか?
どうやって作ればいいの
そんな悩みを抱いている方にはぴったりの良書です。
また、今回ご紹介した本は「ポジティブ」の性格だけですが、「ネガティブ」がメインの「性格類語辞典 ネガティブ編」という姉妹本もあります。
キャラクターは、良い部分(ポジティブな部分)と悪い部分(ネガティブな部分)があるとよりキャラクターに厚みが増します。
性格類語辞典で、「ポジティブ」と「ネガティブ」な性格を1つずつ選んで、キャラクターをつくると、厚みのある素晴らしいキャラクターができあがると思います。
キャラクター作りに困った時は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「性格類語辞典 ネガティブ編」の記事もあるので、合わせてどうぞ。
【性格類語辞典ネガティブ編の感想レビュー】キャラ作りに最適!新しいキャラデザの本!