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キャラクター作りの悩みは、尽きないですよね。
作れても毎回同じパターンのキャラばかりになってしまう。もっとキャラ作りのバリエーションやレパートリーを増やしたい。
作れるキャラのバリエーションが増えると、ストーリー展開も幅が広がりますよね。
今回は、そのキャラ作りにとても参考になる「性格類語辞典 ネガティブ編」という本をご紹介したいと思います。
この本は、「性格類語辞典ポジティブ編」という本の姉妹本です。気になる方は、「性格類語辞典ポジティブ編」の記事も合わせてどうぞ。
【性格類語辞典ポジティブ編の感想レビュー】キャラ作りに最適!新しいキャラデザの本!
「性格類語辞典 ネガティブ編」という本はキャラクター作りの中でもかなり画期的な本です。
どんな内容なのか、どんな使い方ができるのか。この本を手にすることによって得られる、キャラクター作りの方法を解説していきたいと思います。
クリックできる目次
「性格類語辞典 ネガティブ編」ってどんな本?
キャラクター作りに必要な性格、「うぬぼれ屋」「疑い深い」「怠け者」などのポジティブな性格が多数収録されています。
1つの性格に見開き2ページで、ぎっしりその性格について記載されています。
性格の数は全部で106個もあるのでかなりボリュームがありますね。
1つの性格に対して、以下の8つの項目で掘り下げています。
- 1.要因
- その属性を持つ原因として考えられる、キャラクターの性質、過去における経験、育った環境、受けた影響、精神状態。
- 2.行動や態度
- その属性を持つキャラクターにみられる行動や態度のパターン。
- 3.セリフ
- その属性を持つキャラクターの試行パターンに基づいた、ある場面における発言。
- 4.感情類語
- その属性に由来する感情。「感情類語辞典」に掲載されている類語を引用している。
- 5.ポジティブな面・ネガティブな面
- その属性を持つキャラクターの良い所と悪い所。
- 6.克服方法
- キャラクターがその属性(欠点)を克服するために必要な展開や経験。
- 7.衝突するキャラクターの属性
- その属性を持つキャラクターと対立する助演キャラクターの属性。
- 8.作品例・その他の例
- その属性を持つキャラクターが登場する映画、小説、TVドラマなどの作品例と、作品の中で展開される彼らの行動や態度、シナリオ。
この8つの項目を、1つの性格に当てはめるとこうなります。
1つの性格に対して、かなり詳しく書かれています。これを参考にすれば、自分がイメージするキャラクターの性格もきっと見つかると思います。
どんな使い方ができるか
では「性格類語辞典 ネガティブ編」でどんな使い方ができるのでしょうか。作るキャラクターのイメージ段階に合わせて考察してみようと思います。
※あくまで個人的な考察なので、それ以外にもいろんな使い方があるかと思います。
キャラの性格がまったく決まっていない場合
キャラクターを作りたいが、まだなにも決まっていない場合もあると思います。
または絵はできているが、性格づけがまだだったり。
そんなまだ何のイメージがない場合は、「性格類語辞典 ネガティブ編」に載っている性格をペラペラ―っと見てみます。
いくつか自分の気になる性格や、こんな性格を自分のキャラクターにつけたら面白そう!と思うものを選びます。
例えば、
「悪役にぴったりの性格だな」や
「この性格クセがあって面白くなりそう」
「この性格だとキャラのイメージがふくらみそうだな」
というふうに。
1つだけではなく、いくつかピックアップしてもいいかもしれません。
そしてその選んだ性格を、8つの項目から深堀りしていきます。
※実際に8つの項目からキャラクターを作る過程を後述しています。
→クリックでそこへジャンプ!
また、この本の付録として「キャラクターの欲求と自分につく嘘の事例集」というものがあります。
これは、作ろうとしているキャラクターの欲求に基づいてキャラ作りができる、役立つ付録となっています。
まだキャラクターのイメージが全くない場合は、この付録も活用するいいキャラクターを生み出すことができるかもしれません。
キャラの性格イメージがぼんやりある場合
イメージがぼんやりある場合は、その「ぼんやり」を明確にするため、「性格類語辞典 ネガティブ編」から、イメージにぴったりの性格を探します。
例えば、「誰にも心を開かない内気なキャラ」というぼんやりとしたイメージがある場合は、「疑い深い」という性格を選ぶ。
「いつもだらしなくて、面倒くさがりなキャラ」なら「怠け者」という性格を選ぶ、といった感じです。
そしてその選んだ性格を、8つの項目から深堀りしていきます。
※実際に8つの項目からキャラクターを作る過程を後述しています。
→クリックでそこへジャンプ!
キャラの性格が決まっている場合
すでにキャラの性格が決まっている場合もあると思います。
例えば「自信過剰なうぬぼれキャラ」「小さいことを気にしない無頓着なキャラ」など。
しかし、性格が決まっていても、そのキャラの感情表現やセリフにバリエーションが欲しかったり、どんなストーリー展開をしていけばよいのか悩むときもあります。
そんなときに、「性格類語辞典 ネガティブ編」を活用すると、もっとそのキャラクターを深堀することができます。
すでに決まっている性格と、この本に載っている性格を照らし合わせて、同じか似ている性格の8つの項目から、キャラクターをもっと深掘りしていきましょう。
得られるキャラクター作りの方法
それでは実際に、どんなキャラクター作りの方法が得られるのか、この本を使って試してみたいと思います。
キャラの性格は「うぬぼれ屋」とし、8つの項目に基づいて作っていきます。
【性格:うぬぼれ屋】
- 1. 要因(なぜ「うぬぼれ屋」になったのかの背景)
- 小さい頃から甘やかされて育った。 その結果、自分はできる!他の人とは違う!と思うようになった。
- 2. 行動や態度(「うぬぼれ屋」性格が起こす行動や態度)
- 人と自分を比べ、その分野でいかに自分の方が優れているかをアピールしたがる。 トータルで負けていても、ミクロな部分を切り取って、その中の1つでも自分の方が優れていたら勝ち誇る。
- 3. セリフ(「うぬぼれ屋」性格のキャラが言いそうなセリフ)
- 「俺(私)が来たからにはもう大丈夫!」
- 4. 感情類語(「うぬぼれ屋」性格のキャラが抱きそうな感情)
- うぬぼれ、満足。
- 5. ポジティブな面(「うぬぼれ屋」性格の良い面)
- 人に対して、素直に物事を言うことができる。 相手の弱い部分や弱点に対して、自分なりのアドバイスを教えることができる。 面倒見がいい。
- 6. ネガティブな面(「うぬぼれ屋」性格の悪い面)
- 自分を否定されるのが嫌いで、褒めてもらうことに固執してしまう。
- 7. 克服方法(「うぬぼれ屋」の性格を治す方法)
- 物事が結果的に優れていることよりも、物事の過程や本質などのもっと大切なことに関心を抱く。
- 8. 衝突するキャラクターの属性(「うぬぼれ屋」性格とぶつかりやすい性格)
- 引っ込み思案の小心者なキャラクター。
以上、8つの項目に基づいて作っていきました。
これをまとめてみましょう!
- どの分野でも自分の方が優れていると、なんでも張り合おうとする。
- 面倒見が良く、相手の悪い所を素直に指摘やアドバイスをすることができる。
- 褒めてもらいたがりで、褒めてもらうためならどんなに辛いことでも頑張る。
- 人に何も意見できない「小心者」を見ると、イライラしてぶつかることがある。
- 物事の表面的なことから、本質的なことの方が大切だと知ることで大きく成長する。
- 決めゼリフは「俺(私)が来たからにはもう大丈夫!」。
本の項目に基づいて考えただけですが、割としっかりしたキャラクターが作れたと思います。
「性格類語辞典 ポジティブ編」同様、全くキャラのイメージがない状態から、約30分ほどでできました。
やはりこの本のいいところは、キャラクターの価値観や行動動機、そこからストーリー展開が作りやすいところにあると思います。
作ったキャラクターで、早くマンガが描きたくなるのではないでしょうか。
8つの項目でキャラクターを作る方法、ぜひおススメします。
まとめ
この「性格類語辞典 ネガティブ編」によって、キャラクター作りはかなり楽になるのではないかと思います。
あわせて「性格類語辞典 ポジティブ編」からもキャラクターの性格を作ると、より魅力的になっていきます。
人には誰しも、良い部分(ポジティブな部分)と悪い部分(ネガティブな部分)があるので、キャラクターにも同じように良い部分(ポジティブな部分)と悪い部分(ネガティブな部分)を作ると、キャラクターが魅力的になり厚みが増します。
性格類語辞典で、「ネガティブ」と「ポジティブ」な性格を1つずつ選んで、キャラ作りをしてみてはいかがでしょうか。
キャラクター作りに困った時は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「性格類語辞典 ポジティブ編」の記事もあるので、あわせてどうぞ。
【性格類語辞典ポジティブ編の感想レビュー】キャラ作りに最適!新しいキャラデザの本!