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オリキャラの作り方は設定が大事!魅力的に作るコツを解説

オリキャラの作り方

オリキャラってどうやってつくるの?

オリキャラ…一度はつくってみたいオリジナルキャラクター。

そしてつくったオリキャラで漫画とか描きたい。

女の子
女の子

そう!はやく教えて!!

らおん
らおん

なら漫画歴10年以上のわたしが教えよう!

オリキャラはストーリーを動かすための設定と、魅力を出すための設定を作ると効果的です。

ストーリーを動かすための設定は「目的」。

魅力を出すための設定は「外見・内面」。

それでは詳しく解説していきます。

この記事の著者
らおん

漫画家

らおん

raon wawaji

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SNS(X:@raon_wawaji)やWEBで活動する漫画家。
当サイトでは、長年にわたり身につけた漫画の知識や経験、スキルを基に発信しています。またペンタブや参考書など、漫画・イラストを描く人のために詳細なレビューもしています。プロフィール詳細

オリキャラのストーリーを動かす設定の作り方

目的をもたせる

ストーリーを動かす、というとイメージがつきにくいかもしれません。

らおん
ざっくりいうとストーリーは主人公の目的を達成するお話

なので目的を設定すると、それに向かってストーリーを動かすことができます。

例えば、

目的の例
  • 悪いやつをやっつける
  • 好きな人と結ばれる
  • 世界的ミュージシャンになる

など、簡単なものでもOKです。

これは主人公ではなくサブキャラクターを作るときも同じ

サブキャラにもその世界での目的をもたせます。

女の子
女の子

漫画「ワンピース」の主要キャラも目的あったね!

らおん
らおん

そう!こんな感じだね!

  • 世界一の剣豪になる
  • オールブルーを見つける
  • 世界中の海図を書く

とくに初期の段階ではそれぞれが、それぞれの目的をもつのは大切です。

また他にも目的の持たせかたのコツが3つあるので紹介します。

1.なにかを欠如させる

キャラクターの『なにか』を欠如させ、それを手に入れることを目的とします。

らおん
漫画「鋼の錬金術師」でいえば、主人公の体(の一部)がそうですね

欠如した体を取りもどすことが主人公の目的となっています。

昔の名作「母をたずねて三千里」も親が欠如しているので、このパターンですね。

そしてこの欠如は、大切な人やアイテムなど形があるものでなくてもOKです。

らおん
たとえばこんな感じでも!
  • 笑顔をなくした
  • 仲間を大切にしない
  • 人の心をもたない

など、感情の欠如や意識・価値観の欠如もこれに当てはまります。

こういった、なにかしらの欠如はキャラクターの目的を作りやすくなります。

2.バレてはいけない秘密をつくる

キャラクターにバレてはいけない秘密を作り、それを隠し通すことを目的とします。

アニメ「おジャ魔女どれみ」を例にとってみます。

おジャ魔女どれみは、ふつうの小学生が人間界に紛れ込んだ魔女と出会い、自身も魔女になります。

しかし自分が魔女であることは友達や親、そのほかの人間にはバレてはいけません。

らおん
この秘密を守るのも目的となります

また、バレると魔女ガエルになる!というペナルティーもあるので、バレるかどうかの場面では、読者をハラハラさせることもできます。

そしてもう一例。

漫画「デトロイトメタルシティ」の主人公もデスメタルをしていることを隠しているので、このパターンとなります。

この「バレてはいけない」を軸にストーリーを転がすと、

  • バレたらどうなるんだろう?
  • このピンチをどうやって切り抜けるんだろう?

と読者の関心を惹き、面白くなっていきます。

3.過剰な能力をもたせる

過剰な能力とは、他をよせつけない圧倒的な力です。

そしてその過剰な能力を活かすことを、キャラクターの目的とします。

例えば、

過剰な能力の例
  • 命中率100%の狙撃手
  • どんな事件も解決する探偵
  • 超スピードを誇るランニングマン

などが当てはまります。

漫画「るろうに剣心」の剣心は、過剰に身につけた剣術の強さで、弱い人々を守ろうとしていますね。

スポーツ漫画などでは、

  • 足が速い
  • ボールのコントロールが完璧
  • 戦略を立てられる頭脳

など、なにか1つの能力を過剰にすることで、その競技には欠かせない存在となり、大会優勝などの目的をもつことができます。

オリキャラの魅力を出す設定の作り方

オリキャラの魅力は外見と内面でつくっていきます。

特徴的な外見をつける

特徴をつける

キャラクターに外見的な特徴をつけることで、他キャラとの差別化をはかれます。

漫画を例にだすと、

外見の特徴例
  • 麦わら帽子
  • 左頬に十字傷
  • 胸に北斗七星の傷

これらを聞いただけで、どんな作品のどのキャラクターかが分かりますよね。

正解は、

  • ワンピースのルフィ
  • るろうに剣心の緋村剣心
  • 北斗の拳のケンシロウ

です。

こういった外見の特徴をつけることで、その特徴がキャラクターの名刺代わりとなり、存在感を高めてくれます。

らおん
左頬の十字傷、そうか…お前が伝説の人斬り抜刀斎か…

こんなセリフかっこいいですよね。特徴が一人歩きして、キャラクターの存在感が高まっています。

こうしたキャラクターの特徴は、その特徴ができたエピソードも描くと、より一層際立ちます。

  • 麦わら帽子を受け取ったエピソード
  • 頬に十字傷をつけられたエピソード
  • 胸に北斗七星の傷をつけられたエピソード

各作品には特徴と一緒にエピソードも描かれていますね。

特徴はエピソードと一緒に描くことで、読者もキャラクターの特徴を強く認識し、他にはないオリジナルキャラクターとして受け入れてくれるようになります。

弱点をつける

弱点をつける

オリキャラの内面は、弱点をつくることで魅力的になります。

またその弱点によって、それを活かしたストーリー展開もつくりやすく。読者に親近感をもってもらう効果もあります。

例をだすと、

らおん
漫画「ワンピース」のルフィは海賊なのに泳げません

海に落ちるとピンチになる。こうした弱点を利用して、ハラハラドキドキするストーリーを展開も可能になります。

また「ドラえもん」のドラえもんは、猫型ロボットなのにネズミが苦手。

これも便利な道具をもっている完璧な存在に、ネズミが苦手だという人間らしい弱点をつけることによって、読者の親近感を強めています。

他にも、

  • お金に目がない
  • 女に目がない
  • 甘いものに目がない

こうした弱点も特徴となり、オリジナリティ溢れるキャラクターとなっていきます。

オリキャラの作り方は設定が大事!まとめ

外見や内面の特徴を設定することは、オリキャラを作るうえで大切です。

その特徴をエピソードと一緒に描くことで、読者もキャラクターを強く認識し、他にはないオリジナルキャラクターとして受け入れてくれるようになります。

また漫画や小説などでオリキャラを活躍させたいなら、目的を設定するもの大切です。

その目的に向かって必死で行動キャラクターを読者は応援してくれます。

オリキャラを作るときは、

  • ストーリーを動かすための設定
  • 魅力を出すための設定

この2点に注力してみてください。

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