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あなたは発想力が欲しいですか?
1つのモノから多角的に展開できる発想力が。
はい。わたしも欲しいです!笑
発想力は、創作活動している人には当然欲しい力だと思います。
たくさんのアイデアが次々と溢れでてくると、ネタには困りませんもんね。
今回は、わたしが本屋で偶然みつけた、発想力がぶっとんでる本をご紹介したいと思います。
どこにでもある普通のワンシーンから、よくここまで展開できるな!と感心してしまいました。
その本というのはこちら
りんごかもしれない
この本は絵本です。
なにげなく手に取ったのですが、あまりにも素晴らしい展開だったので、その場で一気読みしてしまいました。
それと同時に、これは発想の広げ方の勉強になる!と思ったんですね。
この記事では、「りんごかもしれない」の魅力と、発想の広げ方についてお話していきます。
クリックできる目次
りんごかもしれないってどんな絵本?
ストーリー
テーブルの上に置かれた1つのりんご。
それを見た男の子が、
これは「りんごかもしれない」「りんごじゃないかもしれない」と
頭の中で次々とストーリーを展開させていくお話です。
「これはりんごじゃなくて、大きなサクランボかもしれない」。
からはじまり、最後の方では「街の人全員りんごかもしれない」と徐々に話を飛躍させていきます。
この飛躍のさせかた、発想力には見ていて面白いものがありました。
作者はヨシタケシンスケさん
ヨシタケシンスケさんの初絵本作品が「りんごかもしれない」です。
この方の持ち味は、独特の広がりを見せるストーリー展開だそうで、
いくつか絵本をだされていますが、そのどれもが発想力にとんだ作品となっているようです。
正直、「りんごかもしれない」を読んだあと、他の作品も見てみたい!と素直に思いました。
りんごかもしれないから発想力を学べ!
たった1つのりんごから、次々と話を飛躍させていくんです。
まずその発想を簡単に書きますね。
※軽くネタバレも含まれているのでご了承ください。
- 反対から見るとみかん
- りんごに感情があって、その感情にあわせて形が変わる
- 帽子がほしいと思っている
- 育てると家になる
- 僕を捕まえるワナ
- これは隕石
- 表面には宇宙人がたくさんいる
- ここにくる前はどこにいたのか
一部ですが、たった1つのりんごから、話を飛躍させる発想が見てとれます。
この発想によるストーリーの展開のさせかたについて、作者ヨシタケシンスケさん自身がインタビューでこのように答えていらっしゃいます。
参考 『もう ぬげない』『りんごかもしれない』…膨らみ続けるオモシロ妄想も「まずは常識を知ることから」―ヨシタケシンスケ インタビュー前編ダ・ヴィンチニュースまずは、大きさを小さくしてみる、形を変えてみる、硬さを変えてみる、色を変えてみるなどと1つずつ書き出しました。
そこから、現実との飛距離を考えます。
ちょっと変なものからすごく変なものまで、これをどう並べたらいい流れになるかなと。
ちょっと変からスタートして、話がどんどん膨らんで、また現実に戻ってくるというのを意識しています。
絵本のスタートからおかしすぎると、読んでくれる方がキョトンとしてしまうので、その流れは慎重にというか、しっかり考えて作っています。
つまりはこういうことかな。
まずは、1つのものから連想的にアイデアを箇条書き。
箇条書きしたアイデアを、飛距離を考えて徐々に遠くなるように配置。
そうすると、おのずとストーリーの展開は飛躍的になる。
この「飛距離を考える」っていうのは大事な気がしますね。
なにかを発想するときも、この「飛距離」を意識すると、視野が広がりそうです。
マンガ制作にどう活かす?
話をつくるときのネタに活かせそうです。
例えば、剣士が旅する話を描きたいとします。
それを「りんごかもしれない」を参考にネタを飛躍させます。
- 剣士が闘うとき、その剣は大きくなる
- 剣士の武器は、剣の形をした杖
- 剣士のもつ剣には、形の違う剣が複数とり込まれていて、自由に剣の形を変えられる
- 剣は意思をもっていて、剣士を操っている
- 実は剣士が武器で、剣が人
- 剣に血を吸わすと、成長して人間になる
マンガはフィクションなので、ぶっ飛んだ発想の方が、読者の興味を引くことができます。
「りんごかもしれない」を読むと、あなたの中に新たな発想が加わるので、面白みのないネタも飛躍させることで面白くすることができます。
まとめ:発想力を伸ばすには「りんごかもしれない」がおすすめ!
あなたは発想力が欲しいでしょうか?
ネタにいき詰ったり、ストーリーをうまく展開できなかったりしたときは、特に欲しいと思いますよね。
そんなときは、「りんごかもしれない」を読むことをおすすめします。
わたしは、AB型の左利きなので、発想力については少なからず自信があります。
そんなわたしも「りんごかもしれない」を読んだときは、その発想力の豊かさには驚きました。
そしてその発想力も感覚ではなく、「飛距離」を意識して理論的につくられていること。
理論的につくれるからこそ、他の作品でもクオリティを下げずに出版することができています。
作者のヨシタケシンスケさんは、その発想力で展開するストーリーづくりで“発想えほん”という新たな分野を生み出してもいます。
まだ読んだことがない方は、一度読んでみてください。
絶対おもしろいですから。