週刊少年ジャンプで連載されていた「BLEACH(ブリーチ)」が実写映画化されたので、観てみました!
ストーリーや見せ方などの知識があるので、そういったことも絡めて観た感想を正直に書いています。
ではさっそくご覧ください。
【作品紹介】
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【ジャンプ実写映画】BLEACH(ブリーチ)の総合評価
星3が標準(ふつう)としています。
ストーリーはところどころ見せ方が悪い部分があったので、星2にしました。
これについては、本記事の一番最後に説明しています。
演出はCGとアクションシーンがよかったので、星4です。
世界観は設定の説明不足もありましたが、いちおうBLEACHの世界観は楽しめた。ということで標準の星3。
キャストは、特別「合ってる!!」ということもなく、「全然イメージと違う!!」ということもなく、星3です。
【ジャンプ実写映画】BLEACH(ブリーチ)のあらすじ
“ユーレイ”が見える、高校生の黒崎一護。
ある日一護のもとへ、死神と名乗る少女ルキアが現れる。
ルキアが言うには“ホロウ”と呼ばれる霊がこの辺りにいるのだという。
まもなくすると、ホロウは一護の家を襲撃し、一護の妹である遊子(ゆず)を捕まえる。
一護は遊子を助けたい一心で、ルキアから死神の力を得ることで、見事ホロウを討ちとったのだった。
しかし、死神の力を失ったルキアは元の世界へ帰れなくなってしまう。
元の世界へ帰れなくなったキルアは、一護に死神代行をするように命じるー。
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【ジャンプ実写映画】BLEACH(ブリーチ)のストーリーは原作のどこまでか
原作の尸魂界救出篇までを、映画オリジナルでストーリーをつくった印象です。
ルキアと出会い、死神になる過程はほぼ原作どおり。
設定や世界観、ストーリーのおおまかな流れは原作ベースで、映画の尺にあうようにいろいろ調節している感じ。
映画のストーリーは、ルキアが一護に死神の力を与えたことによって、ソウルソサエティから追手がくる。
死神の力を与えるという重罪を犯したルキアを巡る、といった物語。
ソウルソサエティからの追手は、阿散井恋次と朽木白哉。
原作で登場した更木や日番谷など、その他の隊長はでてきませんでした。
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【ジャンプ実写映画】BLEACH(ブリーチ)の印象に残ったシーンの感想
出典: 映画「BLEACH」
原作はバトルマンガなので、肝心のアクションシーンがしょぼかったらどうしよう。。。
と思っていたんですが、見ごたえ抜群でした。
劇中でバトルする主なシーンは5つ
- 死神の力を得る最初のシーン
- 死神代行でホロウと闘うシーン
- グランドフィッシャーと闘うシーン
- 阿散井恋次と闘うシーン
- 朽木白哉と闘うシーン
ホロウだけでなく、恋次や百哉と闘うシーンがあったのがよかったですね。
出典:映画「BLEACH」
恋次は「始解」もしてました。
出典:映画「BLEACH」
映画という限られた時間枠なので、「始解」「卍解」などの説明もなく進んでいきますね。
この恋次とのバトルが一番激しかったです。
「始解」されてピンチになっても
「なんでだかよく分かんねぇけど、ぜんぜん負ける気がしねぇ」
出典:映画「BLEACH」
でもそのあと、白哉と闘うんですが……
ボコボコにされます。
出典:映画「BLEACH」
そのあと一護はなんども立ち上がり、挑むのですが……。
結果はお察しのとおりです。
アクションシーンやホロウなどのCGは、一見の価値ありです。
【ジャンプ実写映画】BLEACH(ブリーチ)のよくなかったシーンの感想
なにかと見せ方が悪かった印象です。
一番はじめにそれを感じたのは、ホロウが出現したシーン。
出典:映画「BLEACH」
出典:映画「BLEACH」
ホロウが一護の家を襲撃。一護はホロウを追って家へ飛び出すが……。
出典:映画「BLEACH」
次の瞬間、手にバットもってる。
って気が散ってしまいました。。。
原作でもそうだっけ?と思いましたが、なにはともあれ、家へ飛び出すときにバットをもつ描写はあった方がいいですね。
でないと「バット?」と疑問が頭に浮かんで、ストーリーの集中をさまたげる原因になってしまいます。
しかもそのバットも特に使うことなく、気づいたらもう持っていませんでした。
そのあとも、ところどころ気になる気になる。
例えば一護を斬ったあと、刀に返り血がついていない。とか。
出典:映画「BLEACH」
設定の説明不足で入っていきづらかったりもしましたが、その辺は本記事後半の「ストーリーを解説してみる」で詳しく解説します。
そして観終わったあとに「?」が浮かんだのは、このシーン。
出典:映画「BLEACH」
ラスト30分のバトルシーンで、石田雨竜が刺されてしまうんです。
ここでも刀に血がついていなかったり、服に血が広がっていかなかったり気になりますが…
これ、完全に「あ、死んだ…」と思いました。
劇中では石田が倒れていくシーンがあり、それっきり。
そのあとは一護が、恋次、百哉、と連戦します。石田を映すシーンはありません。
そのあとの闘いが激しすぎて、すっかり石田を忘れてしまったんですが、すべてが終わった最後のシーン。
エピローグ的なシーンで、しれっと復活しています。
出典:映画「BLEACH」
劇中ではルキアや、ホロウと闘った記憶がすでにこの段階では消えている、とありますが、だからといって石田の傷までも消えないでしょう。
というか重症でしたよ?
という感想です。
【ジャンプ実写映画】BLEACH(ブリーチ)の感想まとめ
出典:映画「BLEACH」
物語は一護が子供のころ、お母さんと一緒にいて、ホロウに襲われるところからはじまります。
ホロウが現れるところまでは、非常によかったです。
うまくシーンを見せて、一護がどんなやつかを説明できていたので。
わたしは映画を観るとき、導入部分であるはじめの30分に注力します。
この導入部分がうまくいっている映画は、そのあともたいてい面白です。
この「BLEACH」もホロウが現れるまでは、導入部分がうまくいっていて「面白くなりそう」と感じていました。
いや、急展開というか情報量に対して、観てる側の感情?設定の飲み込みがついていかない。
原作を知っているならスッと入っていけますが、知らない人からすると、一つ一つ説明していかないと世界観に入っていけないだろーなぁと。
まず死神。
そしてホロウ。
死神の力を与える。それは死ぬこともある。
霊圧。
斬魄刀。
はじめてBLEACHを観る人は、これらの設定を一気に飲み込むことは難しい。
まして、ホロウとのバトルシーン中のことなので緊張感・スピード感があるため、頭に入っていきづらい。
説明も不十分。
物語としての設定を理解する構成にしていないと、そのあとにストーリーを重ねても感情移入できないんですよね。
「良くなかったシーンの感想」でも話した、見せ方や演出面でも気になる箇所がでてきて
とはならなかったのが、正直な感想です。
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【ジャンプ実写映画】BLEACH(ブリーチ)はこんな人におすすめ
原作が好きな人は、いい意味でも悪い意味でもおすすめ。
剣撃アクションが好きな人にもおすすめです。
活躍する美形男子は福士蒼汰だけなので、イケメン男子目当ての女子はガッカリするかもですね。
バトル好きな男子は必見です。
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【ジャンプ実写映画】BLEACH(ブリーチ)の作品概要
監督:佐藤信介
脚本:羽原大介、佐藤信介
音楽:やまだ豊
映画公開年:2018年
作品時間:108分
【ジャンプ実写映画】BLEACH(ブリーチ)のキャスト一覧
黒崎一護:福士蒼汰
出典:映画「BLEACH」
原作の荒々しさがちょっと足りない気がします。
これは福士蒼汰がいい人だからでしょうね。
人間のもともと持っている根っこの部分が出ちゃってる感じがします。
かといって、原作のイメージとかけ離れているわけではないので、全然OKでした。
朽木ルキア:杉咲花
出典:映画「BLEACH」
原作とあまり違和感がないような。
演技はめっちゃうまかったです。
阿散井恋次:早乙女太一
出典:映画「BLEACH」
原作ではもうちょっとカッコよかったイメージ。
朽木白哉:MIYAVI
出典:映画「BLEACH」
原作では圧倒的オーラを身にまとってたイメージだったのですが、役者さんを見た瞬間「あれ?」ってなりました。
石田雨竜:吉沢亮
出典:映画「BLEACH」
原作とあまり変わらないイメージ。
黒崎一心(一護の父):江口洋介
出典:映画「BLEACH」
さすが役者。違和感なく演技してらっしゃる。
黒崎真咲(一護の母):長澤まさみ
出典:映画「BLEACH」
出演されてるの知らなかったので、見た瞬間「おおっ!」ってなりました。笑
黒崎遊子(ゆず)と夏梨(かりん):安藤&平澤
出典:映画「BLEACH」
夏梨が「安藤美優」さん。遊子が「平澤宏々路」さん。
井上織姫:真野恵里菜
出典:映画「BLEACH」
茶渡泰虎:小柳友
出典:映画「BLEACH」
一護と見分けがつきづらいかなーって。思いました。
浦原喜助:田辺誠一
出典:映画「BLEACH」
【ジャンプ実写映画】BLEACH(ブリーチ)の主題歌・挿入歌
主題歌はALEXANDRODSの「Mosquito BIte」
挿入歌もALEXANDRODSで「MILK」でした。
【ジャンプ実写映画】BLEACH(ブリーチ)のストーリーを解説してみる
そんなわたしから見た実写映画「BLEACH」。
マンガでも映画でも小説でも、ストーリーは導入部分がとても大切です。
過不足なく、作品の設定・世界観をユーザーに見せる。
エピソードやシーンを通して、主人公が誰か、どういったやつか。を説明していかなくちゃいけません。
では「BLEACH」ではどうだったか。
最初のシーンを通して、主人公である一護がどういうやつか。はうまく説明できていたと思います。
が、世界観の説明がダメでしたね。。。
- ソウルソサエティとは?
- 死神に関して
- ルキアの置かれている状況
- ルキアがソウルソサエティでどういった立場にいるのか
- 死神の力を与えるのがなぜ重罪なのか
こういったことをうまく説明していると、世界観の説得力が違ったかな、と思います。
でも細かなところで見せ方が気になったので、ストーリーの作り方も細かな部分までつくりきれていない部分があったのでしょうね。
細かな見せ方でいうと、一護がはじめて雨竜と話すシーン。
一年前に転校してきて話すのは今日がはじめて。と説明があって。
「僕の名前は石田雨竜」。
観てる人向けに「この人は誰か?」を説明するセリフだけど、物語の中でこれをやると観客は「いや、名前くらい知ってるだろ」と、余計な気が散る。
観てる人に「この人は誰か?」を紹介するのは大切なことだけど、ストーリーの中で違和感なく自然に紹介できる構成にしたほうが○。
こういった細かな部分が、ところどころ見られました。
あとは、物語前半の観客を惹きつける要素が弱い。
死神の力を与えてソウルソサエティに帰れなくなったルキア。
死神代行として一護をホロウと闘わせようとするが一護は乗り気ではない。
ルキアの罪が問われ、ソウルソサエティから追手がくる。
これが前半のストーリーが展開される軸となります。
しかし、主人公が乗り気ではない、という消極的なシーンは面白みに欠けるんですね。
主人公に明確な目的があって、それに突き進む方がストーリー的には面白くなります。
一護が明確な目的「ルキアを助けるためにグランドフィッシャーを倒す」をもつのが、残り1時間のとき。
最後の30分はバトルしているので、目的に向かって突き進むのがわずか30分。
追われるルキアの罪も、「なぜ死神に力を与えると重罪になるのか」の説明がないので、危機感や緊迫感も生まれにくいです。
こういった危機感や緊迫感も、面白みを感じるには非常に大事です。
とまぁ感じるところはいろいろありました。
でもヒマしてるならいい時間つぶしになりますよ。
以上、【ジャンプ実写映画】BLEACH(ブリーチ)の感想レビューでした。
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